『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』(1991年6月28日:ゲームボーイ / アクションRPG)・『聖剣伝説』シリーズの原点
初代 聖剣伝説 BGMメドレー - YouTube
ダンジョンのおどろおどろしい音楽や後半のフィールド音楽、宿敵との決戦音楽など耳に残る名曲揃いで、この点もファンから高い評価を得ています。
伊藤賢治氏が作曲した多数の名曲はGB音源でありながらもとても根強い人気を誇る。
PlayStation®Vita、iPhone、Android でリメイク決定!
シリーズ第1作である『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』は、同社の代表作であるRPG『ファイナルファンタジーシリーズ』(FFシリーズ)の派生作品のひとつとしてリリースされたが、『聖剣伝説2』以降の作品はFFシリーズから独立し、独自の路線を歩んでいる。
シリーズ通しての特徴として「大切な人との死別、失う悲しみ」をテーマとしているが、この思想は映画ニューシネマパラダイスが原点である事が石井浩一のインタビューで語られている。また、3作目までは王道のファンタジー路線だったが、4作目以降からシュールリアリスティテック要素の強い世界観(純粋な人間が少ない本作独自の生物や幻想的な背景)と変化した。
『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』の主要登場人物
「聖剣伝説1」のヒーロー(デフォルト名なし)
シャドウナイトを倒すべく、グランス城に侵入したが失敗し、捕えられていた青年。
「闘うドレイ」としてシャドウナイトに使役されていたが、ウィリーの死をきっかけに脱走を決意する。
グランス公国で奴隷剣士として見せ物にされている男性。ボガードに出会い、ジェマの騎士としての自覚に目覚めていく。
ジェマの騎士は、スターウォーズのジェダイの騎士のオマージュでしょう。マナの力=フォース。
「聖剣伝説1」のヒーロー(デフォルト名なし)
ヒーローは新たな出会いや悲しい別れを繰り返し心身ともに強くなっていく姿は、その都度プレイヤーの心を打つ素晴らしい出来になっている。
「聖剣伝説1」のヒロイン(デフォルト名なし)
ボガードを探す不思議な少女で、過去の記憶を無くしている。ジュリアスに狙われている。
物語の鍵を握る少女。自分に課せられた宿命を受けとめ、健気に生きている。
ケアルの魔法が得意。
ヒーローの優しさに触れ、次第に惹かれていく。
「聖剣伝説1」のヒロイン(デフォルト名なし)
回復魔法を得意とし、相談すると「おけがは、だいじょうぶですか?」と聞いてきてHPを回復してくれる。
マナの一族の使命を途中で投げ出さずにしっかりと責務を負うなど芯がしっかりした女性でもある。
「シャドウナイト」
グランス公国の王。マナの力を欲し、ジュリアスとともにヒロインを追う。
かつてグランス公国を治めていたのはシャドウナイトの父親。
シャドウナイトが父親を自らの手にかけたというウワサがある。
マナの樹の力を手に入れ、殺戮と恐怖で世界征服しようと企んでいる。極めて非道な男。
(NTT出版 聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝 完全攻略編より)
「聖剣伝説1」のラスボス「ジュリアス」:マナの神殿とマナの樹の元で三連戦
ラスボス「ジュリアス」第一形態:3体に分かれたジュリアス
グランス公国の魔道士。シャドウナイトに助言し、マナの力を狙う。かつてマナの力を我が物にした末に滅びた『バンドール帝国』の最後の生き残り。序盤では旅の男に扮してヒーローに近づく。
マナの聖域でヒロインに洗礼(洗脳)を施して后とし本格的に進行へ乗り出すところへ、聖剣を手に入れたヒーローと対決し敗れる。
ラスボス「ジュリアス」第一形態は、3体に分かれたジュリアスが「フレア」で攻撃してくる。
ジュリアス(聖剣伝説1のイラスト・アートワーク)
グランス公国がマナの力を求めるようになったのは彼の進言からである。
実はかつて世界を支配したバンドール帝国の末裔で、その復興を目論んでいる。
序盤の同行は旅の男に扮してヒーローが助けたヒロインがマナの一族の末裔か確かめるべき主人公に近づく。
聖都ウェンデルでマナの一族と判明した後、飛空艇を利用してヒロインを攫い野望を実行へ移す。
ラスボス「ジュリアス」最終形態:怨念で幽霊化
手は無敵で、本体しか攻撃を受け付けない。
ただしパターンが単調なため、第一形態同様突進突きで事足りる。
マナの樹・マナの女神の正体は、なんとヒロインの母親だった。『聖剣伝説』シリーズ全般に共通して登場する「マナの女神」
マナの樹・マナの女神の正体は、なんとヒロインの母親だった。
本編中でも同じく、ジュリアスが触れてマナの樹は邪悪に染まり、ヒーローがジェマの騎士となって聖剣を手に入れ、ジュリアスを倒して邪悪に染まったマナの樹は消滅。ヒロインが新しいマナの樹になった。
『聖剣伝説』シリーズの第1作。「聖剣伝説1」、「聖剣1」、「FF外伝」などの通称や、後述の『新約 聖剣伝説』との対比で「旧約聖剣(伝説)」などとも呼ばれる。販売本数約45万本。
タイトルからも分かるとおり、この第1作目のみファイナルファンタジーシリーズ(以下、FFシリーズ)のシリーズ作品としてリリースされた。チョコボや飛空艇等が登場し、魔法もケアル、ファイア、ブリザド、スリプルなどFFシリーズでお馴染みの魔法が使用できる。
ゲームシステムとしては見下ろし型画面、画面から別画面への移動方式、パズル的要素など、任天堂の『ゼルダの伝説』シリーズに近い。なお、アメリカでは "Final Fantasy Adventure" 、ヨーロッパでは "Mystic Quest" の名で発売されていた。これはアメリカ、日本での『ミスティッククエスト』とは別物である。
伊藤賢治、石井浩一、北瀬佳範など、後のスクウェアの大作シリーズに関わるスタッフが参加している。開発当初は「テニスゲーム」として企画されていたという逸話がある。
出典 聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜 - Wikipedia