カオスシードってどんなゲーム?
龍脈の枯れた大地に仙窟(ダンジョン)を作り、仙獣(モンスター)を召喚して、侵入者(自国の兵士や西欧の傭兵など)を撃退し、仙窟を育て、枯れた龍脈にエネルギーを注ぎ、大地を蘇らせるというものである。作品世界は古代中国風の東洋ファンタジーで、副題に風水を含む通りに、五行思想・干支・風水などが設定に引用されている。その一方で、侵入者に西洋ファンタジーに代表されるような、勇者や戦士、魔術師等も配置されており、東洋と西洋の異文化接触模様なども描かれている。
しかし、「洞仙」はそういった大切な存在であるにも関わらず、一般の人々から見れば胡散臭い上に必ず荒れ果てた場所にいて怪しい洞窟を掘って居るという事で、大地を荒廃させる張本人として誤解されてしまっているのであった。そのため、世間では「洞仙は悪人である」という偏見があり、敵対者や討伐隊、お宝目当ての冒険者等、仙窟に侵入してくる存在は後を絶たない。洞仙は仲間や仙獣達と共にそれらを撃退する必要があるのだ。
大地を復興させるために「仙窟」を充実させるシュミレーション、様々な侵入者達を撃退するアクションの二つを同時にこなす必要があるのが本作である。
さらにストーリー進行中の会話選択や行動によって、エンディングが複数分岐するマルチエンディングであるなど、非常にボリューム満点な作品となっている。
平行世界を舞台に繰り広げられるストーリー!
天に届く嵩山の麓、そこに「洞天福」という国があり、そこには洞仙と呼ばれる仙人がいた。彼らは地下に仙窟と呼ばれるダンジョンを作り、風水と仙術を使いながら仙獣たちを使役し、大地の龍脈を活性化させて荒廃した大地に緑を取り戻していた。だが、町の人たちは洞仙に対して誤解があり、洞仙のことを地下で妖怪と共に怪しいこと(地震を起こす・大地を荒廃させるなど)をしている悪人だと思っていた。
そんなある日、三界老師の修行を終え一人前の洞仙になった主人公は、初めて作った仙窟の奥に封印されて開かない扉を見つける。その後、仙術で扉の封印を解いた主人公は、主人公に対して憎しみを持っているらしい者の声に誘われ扉の奥へと進んで行き、石になっている龍を見つける。声の正体はその龍であり、龍は主人公を知っている様子であるが主人公に相手の覚えはない。主人公は石化を解いて襲いかかってきた龍の圧倒的な力の前に倒され、助けに来た老師も目の前で石にされてしまう。そして、主人公は龍が唱えた呪文「天封呪」によって存在を分割されて平行世界に封じ込められてしまう。それぞれ少しずつ異なる幾多の平行世界の中で、主人公は元の世界に戻る手がかりを探す。
シュミレーションなのに退屈しない、豊富なアクション!
◆小攻撃
Bボタンで威力は低いが、隙の無い打撃を繰り出す。
◆巻物攻撃
Bボタン連打で、腰に着けている巻物で攻撃する。威力が高い攻撃。
◆中攻撃
Y+Bボタンで、前進しながらの炎を纏ったアッパーカットを繰り出す。
◆大攻撃
ダッシュ中Y+Bボタンで、威力が高く複数HITする衝撃波を前方に出す。飛距離はそれ程ではない。
◆スマッシュ
ダッシュ中Bボタンで、当たれば敵を後方に吹き飛ばす攻撃を繰り出す。
◆キック
Aボタンを押した直後に、Bボタンで素早く間合いを詰めるとび蹴りを繰り出す。
◆ダッシュ
Aボタンで前方に一定距離走る。
中華風だったり西洋風だったりする登場人物達!
◆主人公
三界老師に師事している見習い洞仙だったが、老師に一人前と認定された後、独り立ちして大地のために働く。性格は楽天的でおっちょこちょい。物心付いた頃から人里離れて修行していたため世間の常識には疎く、洞仙が誤解されていることには関心がないが、使命感は強い。デフォルトの名前は無い。
◆ヒロイン
主人公に助けられ、後に仙窟作りを手伝うようになる。温和で優しく、まっすぐで芯のある性格。主人公にとっては良き理解者で大切な存在ではあるが、ヒロインの抱く想いは解らないらしい。料理が得意。世間の洞仙への誤解を解こうと奮戦するが、主人公の無頓着ぶりもあり苦労している。主人公と同じくデフォルトの名前は無い。
◆三界老師(さんかいろうし)
洞仙。主人公の師匠にして育ての親。年のせいか物忘れが激しい。王蒼幻と古い知り合い。
◆林 玲蘭(りん れいらん)
賞金稼ぎの仙術使い。腕も容姿も良いが、お金に汚いので評判は悪い。
◆龍 雷漢(りゅう らいかん)
洞天福軍の将軍。義に厚い豪傑。その腕と性格から兵士からの信望も篤い。シナリオによっては引退した元武将。
◆公 明紅(こう めいほん)
拳法家。父の仇の洞仙を探して旅を続けている。
◆大僧正
一見好々爺だが、目的のためには手段を選ばない。町の有力者として主人公と敵対することが多い。
◆王 蒼幻(わん そうげん)
世界最強の術師。外見は14歳程度の少年だが、転生術によって前世の記憶を引き継いでいる。三界老師と古い知り合い。
◆伊邪那岐(いざなぎ)
東国から来た術師。亡き妻イザナミを取り戻すため、冥界へ至る道を探している。
◆捜神 死郎(そうじん しろう)
東国から来た侍。飄々とした性格。強い相手を求めて諸国を旅している。
◆シャスタ=ホルス(Shasta Holth)
西国から来た魔法使いでアレックスの娘。おっとりとした天然ボケな性格だが、魔法の腕はかなりのもの。
◆ケブレス=リアリー(Kevress Realy)
西国から来た騎士。ホルス父娘と行動を共にしているが、生真面目な性格のためお気楽なホルス父娘相手に気苦労が絶えない。旅の目的は、失われた聖杯を取り戻すこと。
◆アレックス=ホルス(Alex Holth)
西国から来た不老不死の勇者でシャスタの父親。軽い性格。実は神代の昔につくられた人造人間。
複雑で奥が深いゲームシステム!
ゲームはターン形式になっている。通常、ターンは仙窟モードと集計タイムで構成されるが、ときどきストーリーモードが挿入される。 また、ほとんどの場合、ゲームの目的は仙窟モードで規定のエネルギーを龍穴炉に振り込むことである。
ゲームの基本的な流れは下記の通り(特に記載が無いかぎり仙窟モード)。
1.必要な部屋を作る
2.風水の調整・仙窟内の移動のために通路を作る
3.仙獣を各部屋へ巡回させ、特定の部屋で生産した仙丹・エネルギーを各部屋に分配する
4.集計タイムの時、各部屋に貯まった仙丹を使い部屋の能力を強化する
さらに、それらと並行して
・生産部屋で生産したエネルギーを龍穴炉に振り込む
・侵入者を撃退する
・ストーリーモードでイベントを進行させる
ことが必要となる。
端的にいえば「ダンジョンを作り侵入者を撃退する」という、通常のRPGと立場が逆転した状況となる。 ダンジョン生成はシミュレーションゲーム、侵入者との戦闘はアクションゲームとなっている。 仙窟は必要最小限ならば簡単に作ることが可能だが、風水の相性や属性の数なども考え作りこむことも可能。
◆エネルギー
部屋の活動に必要であり、エネルギーの蓄積が0になってしまった場合、その部屋の機能は停止してしまう。仙窟の通路、部屋を作成する際に消費される。クリア目的となる龍穴炉へのエネルギー振り込みに必要となる。
◆仙丹
部屋の強化に必要となる他、主人公の仲間であり各部屋の維持の役割を持つ「仙獣」の召喚に必要となる。また、エネルギー生産部屋はこの仙丹が切れると活動を停止してしまう。
ゲームプレイの根幹は、この二つを如何に維持して増産できる体制を作りあげるかという所にあるが、この二つの生産性を上げるための要素として、各部屋の属性と風水の仕組みが関わって来た時、一気に複雑になっていく。
大地が鳴動し、住民達は大混乱となってしまう。
修行で山に籠っていた世間知らずな主人公らしい無鉄砲さだが、こういった事が洞仙の悪評に繋がっているのかも・・・・。