フランス人民は自由・平等・友愛を旗印に雄々しく立ち上がり、革命の焔は燎原の火のように全土に燃え広がる。オスカルと衛兵隊は民衆側につき、国王軍と闘う決心をする。
激しい戦闘のさなか、アンドレが倒れた。そして1789年7月14日、バスティーユ陥落。民衆の勝利の歓声のなかでオスカルは静かに息絶えた。
革命軍は、ベルサイユから国王一家をパリに移し監禁した。幽閉された王妃アントワネットの元に駆けつけ、アントワネットを愛するがゆえに国王一家の救出に奔走するフェルゼンだったが、運命の歯車を止めることは叶わず、ルイ16世に続きアントワネットもまた処刑された。
『宇宙大帝ゴッドシグマ』(1980年) 風見博士の敵への寝返り。ロボットアニメ史上初の正義の科学者の悪落ち。
『宇宙大帝ゴッドシグマ』(1980年) op
第38話にてエルダー星の科学力に惚れ込んだ故にテラルに対する強引な尋問を行うという行動に出る事になり、さらにこれまでの拷問まがいの尋問で多くのエルダー兵の捕虜が死亡してその遺体をカプセルに保存していた衝撃の事実が発覚、この事で闘志也やジュリィ達との関係も急速に冷え切っていく事になる。
そして、第46話にてエルダー軍の実力と科学力で圧倒されるトリニティシティとゴッドシグマの姿を見た事で降伏を通告し、翌第47話において未来のエルダーで優れた科学力を身につけたいという欲望で地球を裏切ってしまい、ガガーンの命令でその手土産にトリニティエネルギーを奪おうとしたが、最期はエルダー兵の流れ弾に当たって死亡した。
科学者としての傑出した知能のみならず、人々からも慕われる優れた人格者であったのだが、ストーリーにおける一人息子・ヤスジの死、出資者であるマルチーノの無理難題や味方である地球側との意見の相違等の描写等、風見博士が苦しめられる描写がいくつかあり、それらの件によって徐々に精神を病んでいき、本来は平和の為であった科学への追求も歪んだ方向に向かってしまったのは想像に難くない。
作中当初は悪の心を持たない正義の科学者であったのに、様々な事件の影響で悪の科学者と化してしまい、悪役側に走ってしまってそのまま改心しないで死亡してしまうという、ロボットアニメ史上でも非常に異色のキャラクターである。
風見博士「科学を極める為ならどんな事をしてでもやり遂げる! エルダーへ行くチャンスを逃して、たまるかっ!」
自分の脱走を止めようとした友軍の兵士を顔色一つ変えずに射殺して。この直後、風見博士は脱出艇でエルダー軍の許へ走る。
風見博士「これがタイムシップか……夢にまで見たタイムシップ……うへへへぁはははあはあはあはあ~~」
エルダー軍に降り、彼らのタイムシップを目の当たりにして狂気に満ちた笑みを浮かべて。また、この時の風見博士は声色や表情が完全に狂人のそれと化してしまっている。
『伝説巨神イデオン』(1980年) 39話で打ち切られ、最後は決戦の最中にイデが発動して全人類が滅亡するという衝撃的な幕引き。
イデが発動した瞬間。突然「その瞬間であった、イデの発動が起こったのは」というナレーションと共に、 敵味方全ての登場人物が宇宙の果てに吹き飛ばされていく。
視聴率は奮わず玩具の売り上げも低かったため、TV版は39話で打ち切られ、最後は決戦の最中にいきなりイデが発動して全人類が滅亡するという衝撃的な幕引きとなった。
本作の特に後半では登場人物が次々と死んでいくが、これは作劇演出以外にも、声優のギャラを抑えるためにスポンサーサイドから登場人物を殺すよう要求があったからだと富野が自著の中で述べている。
書籍『「イデオン」ライナー・ノート―アニメの作り方教えます』より。
イデオンにおいて、監督は「結局人類は分かり合うことはできない」結末を選択し、イデの力を発動させ物語が完全な「終わり」へ向かう。
この悲劇的エンディングがその後,その名を轟かせる「皆殺しの富野」としてアニメ界を席巻し、後発のアニメ作品に強い影響を及ぼすことになる(新世紀エヴァンゲリオンなど)。
『聖戦士ダンバイン』(1983年) ショウ・ザマは黒騎士と相討ち。敵味方ともに主要キャラが全滅する。
ショウ・ザマ「俺は人は殺さない!その怨念を殺す!」
ショウ・ザマの駆る「ビルバイン」とバーン・バニングスの駆る「ガラバ」が死闘を繰り広げ大破したために、最後はお互いに剣を持った白兵戦で決着をつけることになる。