『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年) 難解。それまでの展開の続きについての直接的な描写はなく、終盤はシンジの内面描写だけで終わる。
『新世紀エヴァンゲリオン』 残酷な天使のテーゼ.FULL
碇シンジがみんなの祝福を受けるエンディングシーン。登場人物たちから一同に「おめでとう」と祝福され、シンジは「ありがとう」と言って微笑んだ。
TV版
人類補完計画が発動したことが文字情報のみで示され、その中で絶望し苦悩するシンジの精神世界が描写される。
これまでの主要登場人物(カヲルを除く)が次々と現れてシンジに語りかけ、その問答の果てに、シンジは今までとは全く違う世界を見ることになる。
何の変哲もない学生生活を送るシンジと登場人物たち。母親(ユイ)も亡くなってはおらず、使徒もEVAも存在しない世界。
その世界を見たシンジは「世界は自分次第であらゆる可能性がある」こと、そして「僕はここに居ても良いんだ」と気付く。そして登場人物たちから一同に「おめでとう」と祝福され、シンジは「ありがとう」と言って微笑んだ。
「学園エヴァ」
TVシリーズ最終話で、物語の「もうひとつの可能性」として示された一種のパラレルワールド。
この世界ではシンジは研究所勤めの両親(ゲンドウ、ユイ)と暮らす普通の中学生であり、アスカは世話焼きの幼馴染、レイは明るくお転婆な転校生、ミサトは担任教師という設定である。
この5分に満たない場面が非常に好評だったため、後にこの世界観に基づいたゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd』や林ふみのによる同ゲームのコミカライズ版、高橋脩による漫画版『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』が作られた。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(1997年7月19日に全国東映・東急系で公開されたアニメ映画)
1997年には、TVアニメ版の結末(第弐拾伍話、最終話)とは別の結末を描いた劇場版『Air/まごころを、君に』(第25話、第26話)が公開された。
24話までの流れが、突然断絶(破綻)したように見える斬新な終盤(25話と26話)の展開は、当時、物議を醸し賛否両論の議論を引き起こしました。
エヴァンゲリオンの終盤(25話以降)は、おそらくマルチエンディング(複数の可能性)なストーリーになっており
第弐拾伍話「終わる世界」は望ましくないバッドエンディング例が精神世界として描かれ、
最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」はシンジにとって望ましい結末の可能性(学園エヴァ)が描かれた。
TV版の結末は、いずれも分かりにくい。納得がいかなかった方が多かったのでしょう。
そのため劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』はTV版の24話までの流れに即した形で、人類補完計画の中身やテレビ版の抽象的な結末(25話と26話)を分かりやすく具体化(リメイク)したものではないかと思います。もう1つのストーリー。