名作ドラマの元ネタを調べてみた【Part2】
2017年8月12日 更新

名作ドラマの元ネタを調べてみた【Part2】

名作ドラマの裏に、知られざる元ネタあり…。ということで今回、90年代に放送されたさまざまな連続ドラマを取り上げ、その作品が過去のどんなコンテンツの影響を受けて、換骨奪胎しているかについて記事にまとめました。

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バージンロード(1997年・フジテレビ系)⇒雲の中で散歩(1995年・アメリカ映画)

和久井映見と反町隆史が共演した1997年のドラマ『バージンロード』。物語は、主人公の和美(和久井)が、留学先で妻子持ちの男性(岩城滉一)の子を身籠って別れた末に、危篤の父を安心させるべく、帰国の途につく飛行機の機内でたまたま知り合った別の男性(反町)に、「代理の婚約者」を演じてくれるようお願いするというもの。
バージンロード

バージンロード

この筋立ては、1995年に公開されたキアヌ・リーヴス主演の映画『雲の中で散歩』とよく似ています。こちらは、第2次大戦終結後のお話で、アメリカ兵ポール(キアヌ)が、汽車の中知り合った、男に捨てられ傷心する妊娠中の美女・ビクトリアに惹かれ、彼女の厳格な父を納得させるべく、架空の夫を演じることを引き受ける、というストーリーになっています。
雲の中で散歩

雲の中で散歩

この映画も、1942年のイタリア映画『雲の中の散歩』(Quattro Passi Fra Le Nuvole)が元ネタとなっています。

ギフト(1998年・フジテレビ系)⇒探偵物語(1979年・ドラマ)

『ギフト』は、オシャレで都会派なラブストーリーばかりに登場していた全盛期・木村拓哉の出演作にしては珍しい、社会派サスペンスもののドラマ。
キムタク演じる記憶喪失の青年が、多種多様な“ギフト”を配達する「届け屋」稼業に身を置くことで、さまざまな人と出会い、自身の記憶を取り戻していくというストーリーになっています。
ギフト

ギフト

同作で目を引くのは、キムタクのアウトロー的かっこよさ。ワイルドでありながら、男の色気ムンムンなその魅力の元ネタは何かといえば、『探偵物語』の松田優作です。
ブランドもののスーツに身を包み、東京のど真ん中でマウンテンバイクを走らせる『ギフト』の早坂由紀夫(木村)は、黒のスーツにハットという出で立ちで、愛車・ベスパP150Xを乗りまわず工藤俊作を彷彿とさせます。
『ギフト』の早坂由紀夫(木村拓哉)

『ギフト』の早坂由紀夫(木村拓哉)

ヤフオク!より
『探偵物語』の工藤俊作(松田優作)

『探偵物語』の工藤俊作(松田優作)

Heart Boiled/ 探偵物語写真集 より
さらに、ブライアン・フェリーの『TOKYO JOE』が流れる、 ハードボイルドでありながら男の茶目っ気を演出したオープニング映像も、『BAD CITY』をBGMとした“本家”のOPとそっくりです。

ギフトOP

探偵物語OP

WITH LOVE(1998年・フジテレビ系)⇒桃色の店(1940年・アメリカ映画)

見ず知らずの男女が何らかの通信手段を用いて、連絡を取り合い、惹かれあっていく…。

最近では、映画『君の名は』が「スマートフォン」を用いて、この設定を踏襲したプロットを展開していましたが、今から20年前は「電子メール」が最新の通信手段であったため、この文明の利器をテーマとして、アメリカではトム・ハンクスとメグ・ライアン主演の『ユー・ガット・メール』が、そして、日本では竹野内豊と田中美里主演の『WITH LOVE』がつくられました。
WITH LOVE

WITH LOVE

竹野内演じる音楽クリエイターと、田中演じる平凡なOLがひょんなことから電子メールの連絡先を知り合い、互いの素性を偽りながら、メールでのやり取りを重ねていく話になっていました。
『WITH LOVE』が放送されたのは、『ユー・ガット・メール』より半年以上も前。その意味で言えば先見の明があったわけですが、さらに元をたどると、『桃色の店』という1940年のアメリカ映画にたどり着きます。この作品では、「手紙」をテーマにしており、主人公の男性が新聞広告で見つけた女性と文通を重ねて、想いを募らせていく…という内容になっています。技術革新が進み、通信手段は変われど、今後もこの手の話は作られ続けていくのでしょう。
街角 桃色の店

街角 桃色の店

『ユー・ガット・メール』はこの作品の「現代版リメイク」として制作された
ユー・ガット・メール

ユー・ガット・メール

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