アニメ『無敵超人ザンボット3』の最終回ってどうだった?
2021年12月4日 更新

アニメ『無敵超人ザンボット3』の最終回ってどうだった?

子供のときに観てたけど、最終回ってどんなだったっけ?そんな作品ってけっこうありますよね。そんな方のために、最終回のあらすじをお届けします。これであなたも思い出せるはず?『無敵超人ザンボット3』はこんな感じでした。輝け!ぼくらの星よ、永遠に輝け!

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『無敵超人ザンボット3』

制作:名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
放送期間:1977年10月8日から1978年3月25日
放送時間:土曜17:30から18:00(名古屋テレビ)
放送局:名古屋テレビほか
放送話数:全23話
主題曲:「行け!ザンボット3」掘 光一路

スタッフ

原作:鈴木良武、富野喜幸
総監督:富野喜幸
脚本:五武冬史
演出:広川和之
絵コンテ:斧谷稔
キャラクター・デザイン:安彦良和
メカニカル・デザイン:平山良二
デザイン協力:スタジオ・ぬえ
音響監督:松浦典良
音楽:渡辺岳夫、松山祐士

キャスト

神 勝平:大山のぶ代

神江宇宙太:森 功至
神北恵子:松尾佳子

神 一太郎:野島昭生

香月真吾:古川登志夫
ミチ:加川三起

ガイゾック:渡部猛

ナレーター:永井一郎

『無敵超人ザンボット3』とは

 超合金魂 GX-84 無敵超人ザンボット3 F.A....

超合金魂 GX-84 無敵超人ザンボット3 F.A. 約180mm

主人公・神 勝平たち神ファミリーは、ビアル星人の末裔だ。勝平、宇宙太、恵子の3人は巨大ロボット・ザンボット3に乗り込み、神ファミリーと共にガイゾックと戦う。

「人間爆弾」などのハードな展開や、その簡単な「勧善懲悪」ではないテーマなどが特徴的な富野喜幸(現在の表記は富野由悠季)監督の代表作のひとつ。

『無敵超人ザンボット3』の最終回

第23話「燃える宇宙」

ナレーション「まだ神ファミリーとガイゾックの戦いは続いていた。ファミリーの女性と子供たちを地球に送り返した後、源五郎はビアル3世で体当たりを敢行。メカ・ブーストを倒し、残った勝平たちがバンドックの頭を破壊してブッチャーを葬り去った。だがそれは勝利ではなかったのだ」

宇宙空間。勝平たちは頭部のないバンドックと対峙している。
勝平「まだ、動くのか?バンドックが…」

バンドックはまだ膨大なエネルギーを放出していた。爆発。中から出現したのは、不気味に脈動するひとつ目の巨大な生命体だった。

神ファミリーの船ビアル1世は、目玉に向けてミサイル攻撃を開始する。同じくザンボット3も。

武器を手に突進するザンボット3。しかし生命体の姿が消えた。代わりに怪物が現れる。武器で攻撃するがすり抜けてしまい、逆に口から放たれたエネルギー攻撃を浴びる。

気が付くとザンボット3は謎の空間にいた。
勝平「ど、どこだここは?宇宙にこんな所があるのか?」

敵がやって来る。攻撃するザンボット3。だが敵も攻撃してきて被弾。それによって傷ついた宇宙太は痛みにより、これがガイゾックの催眠作戦だと気が付いた。目の前にいるのは幻なのだ。

宇宙太「勝平!右上だ!ミサイルを撃て!ここで撃たなかったら貴様を呪い殺してやるぞ!」

宇宙太が正確な座標を伝えた。勝平はミサイルを発射する。それが当たった空間にバンドックが現れた。今まで戦っていたのはビアル1世だったのだ。

ザンボット3はバンドックに突っ込んで行く。武器によってバンドックの装甲に穴を開けて、内部に侵入。爆発させる。

脱出するが、しかしバンドックの光線攻撃でザンボット3は左足を破壊された。

ザンボット3は再び突入。先ほど破壊した穴から入り、また内部を破壊して外へ。

また被弾し、今度は両腕を失った。
宇宙太「恵子、サンボエースをそっちで切り離してくれ。ザンブルもザンベースももう駄目だ」
恵子「宇宙太…わかったわ」

3体に分離するザンボット3。
勝平「宇、宇宙太、なぜコンビネーションアウトした?まだ一緒に戦えるんだぞ!」
宇宙太「冗談じゃないぜ。こっちは見事に手足がなくなっちまったんだ」
恵子「とにかく、ふたりで体当たりぐらいできるわ。とどめをさしてみせる」

バンドックに特攻するザンブルとザンベース。
恵子「勝平、先に行くわね!さよなら、父さん、母さん!」
宇宙太「すまねえ、恵子」
体当たりして爆発。

泣いている勝平。
勝平「宇宙太、恵子。お前たち、お前ちだけを死なしゃしないぞーっ!」
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ザンボエースは、恵子たちが特攻で開けた穴から、バンドック内部に侵入する。

内部を破壊するザンボエース。
勝平「まだ抵抗するのかー!」

体当たりした壁に吸い込まれ、赤く明滅する空間にたどり着く。中心には人間の脳に似た楕円形のものが浮かんでいる。
ガイゾック「侵入者は、地球太陽系第三惑星の乗り物か」
勝平「こいつが…ガイゾックの正体か?」
ガイゾック「その声。神 勝平だな?我れ、破れたり、神 勝平」

勝平「や、やっぱり。貴様がガイゾックか。ガイゾックの正体なのか!」
ガイゾック「我れはガイゾック星人によって造られたコンピュータードール第8号にすぎない」
それは悪い考えを持つものに反応するよう造られたコンピューター。かつて勝平たち先祖の星であるビアル星も滅ぼしていた。コンピューターは、地球が悪い考えに満ち満ちたから200年ぶりに目覚めたと言う。
勝平「地球の人間がみんな悪い人だというのか!?」

ガイゾックによって宇宙の平和を守るために造られたコンピューターは、地球人は「憎しみ合い、嘘のつき合い、わがままな考え、仲間同士が殺し合うような生き物」だと言う。
勝平「そ、そんなことはない!みんないい人ばっかりだー!」

ガイゾック「神 勝平、我がシステムは破壊されすぎた。最後に聞きたい。なぜ我に戦いを挑んだ。なぜ」
勝平「地球を守るためだ!」
ガイゾック「地球の生き物が頼んだのか!」

ガイゾック「お前たちは勝利者となった。しかしお前たちを優しく迎えてくれる地球の生き物がいるはずがない!」

ガイゾックは爆発した。バンドックも爆発し、ザンボエースと共に地球に落下していく。
勝平「俺は、地球のために、みんなのために戦ってきたんだー!」

このままではザンボエースは大気圏に突入して燃えてしまう。神ファミリーたちはビアル1世でバンドックを押し上げて減速させる。
一太郎「勝平!生きているならお前だけでも脱出しろー!」
ビアル1世は爆発した。ザンボエースは脱出。

地球の海岸。海から朝日が昇る。落下しているザンボエース。
勝平「じいちゃん…父ちゃん…ばあちゃん…俺たち、やったよね?ちゃ、ちゃんと戦ったんだよね?宇宙太、恵子、一兄ちゃん…」

海に落ち、水柱を上げるザンボエース。

海岸に片手をついて座るように停止しているザンボエース。その顔は、まるで泣いているように見える。

寒さに震えている勝平は、ミチの膝枕で横になっている。

車がやってきた。人々が勝平の帰還を喜んでいる。取り囲む人々。

勝平は目を覚ました。ホワイトアウト…。

その後の『無敵超人ザンボット3』

「人間爆弾」などのハードなトラウマ的展開は、そのあとのアニメ特番などでもよく紹介されていますね。

1997年にはアニメ・特撮研究家である氷川竜介による『20年目のザンボット3 』 という評論本が出版されています。「未発表原画、絵コンテ、演出メモを含む300点以上の図版を収録、全23話を徹底解説」とのことです。
後番組は同じく富野監督の『無敵鋼人ダイターン3』となっています。
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