特撮『ロボット刑事』の最終回ってどうだった?
2020年9月27日 更新

特撮『ロボット刑事』の最終回ってどうだった?

子供のときに観てたけど、最終回ってどんなだったっけ?そんな作品ってけっこうありますよね。そんな方のために、最終回のあらすじをお届けします。これであなたも思い出せるはず?青い鋼が輝くK!赤い背広がひらめくK!『ロボット刑事』はこんな感じでした。

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『ロボット刑事』

制作:フジテレビ、東映
放送期間:1973年4月5日から1973年9月27日
放送時間:木曜19:00から19:30
放送局:フジテレビ系列
放送話数:全26話
主題歌:「ロボット刑事」水木一郎

スタッフ

原作:石森章太郎
監督:内田一作(最終回担当)ほか
脚本:井上勝(最終回担当)ほか
音楽:菊池俊輔

キャスト

ロボット刑事:仲村秀生(声の出演)

新條強:千葉治郎
芝 大造:高品格
芝 奈美:紅 景子
芝 由美:加賀由美子

バドー:川久保潔(声の出演)
ハグルマン:加藤修(声の出演)

ナレーター:野田圭一

『ロボット刑事』とは

警視庁特別科学捜査室に配属されたロボット刑事のKと、その上司である芝 大造、同僚の新條強が、ロボットを犯罪者にレンタルする犯罪組織バドーに立ち向かう。

石森章太郎原作。Kの黄色いハンチング帽、赤いブレザー姿がお洒落だった。また犯罪者に「ロボットを貸し出す」組織という設定が面白い。

『ロボット刑事』の最終回

第26話「バドー火星に死す!!」

ナレ-ション「中央原子力研究所。ここで新しく発明した原子力限定機。これをバドーが狙い脅迫状を送った。芝刑事はこれを守るため限定機を保管し某所に隠した」

研究所を出て来た芝は、無数の人玉のようなものに襲われた。気を失った芝を、バドーのサイボーグ工作員(戦闘員)たちが運んで行く。

車(ジョーカー)に乗っているKと新條。芝に何かあったことを察知したKは、道路をUターンする。すると空飛ぶ歯車が追いかけてきた。逃げるふたりは車の外に出る。その前にバドーロボットが現れた。
ハグルマン「バドー最強、いや世界最強のロボット、ハグルマンだ!」
Kとハグルマンの戦い。Kはトンネルの中に入った。ジャンプすると、Kは天井に頭をぶつけて倒れてしまう。
ハグルマン「お前の戦いぶりはすべて知っている。破壊するには惜しい相手だ。意地を張らずにバドーにつけ。俺と仲間になろうではないか」
K「なんだと?」
ハグルマン「もはやこの地球はバドーのものだ。お前ひとり意地を張っても始まらん」
K「言うな!俺がそんな口車に乗ると思うか!」
再び戦いが始まるが、ジャンプしてハグルマンは逃げた。
ハグルマン「ようし。これだけ時間を稼げば任務は終わった。さっきのことは考えておけ」
ハグルマンは空飛ぶ歯車となって空を飛んで消えて行った。

堤防がある湖畔。その脇の草むらに倒れている芝。バドーの声に、芝はよろよろと起き上がる。
バドー「芝大造。良く見るがいい。バドーは今、水の水素原子を核爆発させる。日本中の水という水、世界につながる海水の水も、すべて一瞬にして大爆発を起こさせる最終兵器を発明した。その目でじっくり確かめるがいい」
新條も駆け付けた所で、ミサイルが湖面に落ちる。大爆発。炎上。
芝と新條が怪我をしたことを知り、芝の娘である奈美と由美はパトカーに乗せてもらって東京中央総合病院へやって来た。警察官と共に廊下を進むが、そこに戦闘員が現れる。警察官は倒され、奈美と由美は連れて行かれてしまう。新條はそれを追いかけるが、ハグルマンが目の前に現れた。戦うがダメージをまったく与えられない。そこへKが登場する。
K「新條さん、由美さんと奈美さんを!いくぞ!ブローアップ!」
全身が赤くなり、Kは戦闘態勢に入った。

逃げるライトバンをバイクで追う新條。車の上に飛び乗った新條は戦闘員を倒し、車を奪った。停めてハッチバックを開けると、そこにはふたつのマネキンが。
新條「くそう、いつの間にすり替えやがった」

ハグルマンはKとの戦闘から逃げた。
K「待てい、逃げるか!」
ハグルマン「逃げやせん。俺の役目は終わった。芝刑事の娘誘拐作戦は完了した。また会おう!」
歯車になって飛んで行く。

病室。Kと新條、ベッドには頭に包帯を巻いた芝が横になって電話をしている。
芝「バドーから長官に?え?日本国の全面降伏を要求。そんなばかな!はい、確かにこの目で見ました。確かに強力なものです。はい。すぐに非常線と広域捜査を。お願いします」
新條「おやじさん、すみません」
K「私の責任です」
芝「いいんだよ。気にするな。あの子たちにはいつも言ってある。いつどんな目に会っても見苦しい真似だけはするなとな」
部屋が暗くなる。ドアに浮かぶバドー首領のマーク。
バドー「芝 大造。わかるか。このわしがいま何をしようとしているか。お前の隠した原子力限定機を貰いたい。あれがあればこの大発明を自由に使えるのだ。わしはいま、お前を殺すこともできる。しかしわしは殺さん。全世界を火の海にするかどうか、それはお前の考え次第。お前はこの苦しみに耐えられるか」
新條「やかましい!」
花瓶を投げる新條。その濡れたところが燃え出した。
枠だけのベッドのような所に寝かされて、拷問を受けている奈美と由美。
バドー「ははははは。苦しめ、苦しめ。バドーに逆らう者がどんな目にあうか。さあ、お前たちを誰が助けに来るかな?ははははは」
奈美「悪魔!父も新條さんも必ず来てくれます」
由美「そうよ。Kが助けに来てくれるわ」
バドー「ふふふ。そうかな?世の中、そう甘くはない」

その頃、都内では、水道水が燃えるという事件が起きていた。病室で電話をしている芝。
芝「なに?都内全域じゃないか。至急、都民に水道の使用を禁止するように」
電話を切った芝は、ベッドから起き上がった。

スーツに着替えた芝が林を歩いている。芝は奈美と由美が写った写真を取り出した。
芝「奈美、由美、今度こそこの俺もおしまいかもしれん。俺はバドーと話合ってみる。それで駄目ならその時は…お前たち無事で帰れたら…」
写真をしまい、木に張られた骸骨マークのプレートに触れた。ハグルマンが現れる。
ハグルマン「呼んだのはお前か、芝 大造!」
芝「お前たちの首領に会いたい」
ハグルマン「いよいよ決心したか。連れてゆけ!」
K「さあ、まもなく目的地です」
新條「霧崎とは気付かなかったな」
ふたりは病院で倒された警察官に付着した泥を分析して、バドーの基地へとやって来た。そこには霧崎灯台がある。ハグルマンが現れて戦いになる。
K「俺の身体と引き換えに、芝刑事親子を返してくれ!その方がバドーにとって有利なはずだ。原子力限定機がなくては、あの最終兵器も使えない。全世界の水を爆発させればバドーも一緒に死ぬことになる」
ハグルマン「ふん。バドーにそんな抜かりがあると思うか。地球などバドーにとってはひとつの星にすぎないのだ」
K「なにい?」
ハグルマン「お前は馬鹿だが素晴らしいやつだ。もう会うことはないと思う」
ハグルマンは飛び、灯台の中に消えた。新條は手錠にロープを結んだものを使って、上部から侵入する。

そのKの前で、灯台が揺れ始めた。灯台は宇宙ロケットだったのだ。空を上昇していく。
K「はっ、これはロケット!新條さん!新條さん!しまった。よし、マザーを呼ぼう!マザー!」
要塞であるマザーの姿が現れた。
マザー「K、お乗りなさい」
放たれた光線がKに当たる。
宇宙空間。灯台ロケットを追って、マザーも飛んでいる。
K「この軌道だと火星に着きます」
うなずくマザー(Kを造った霧島サオリ博士)。
K「マザー。弟さんだから見逃すのですか?」
マザー「K、あなたには大変苦労をかけました。弟のことは、ジョージ(霧島ジョージ。バドーの首領)のことは私が始末します」
通信機に向かってマザーは言う。
マザー「ジョージ、ジョージ!返事をしなさい!ジョージ、ジョージ!」
K「バドー、聞け!ここにいるのはお前のお姉さんの霧島サオリさんだ。無駄な真似はやめろ」
向きを変えた灯台ロケットは、先端から弾を撃って攻撃してきた。
マザー「ジョージー!」
K「もう我慢できない、やります!」

火星に灯台ロケットは着陸した。続いてマザーも。

灯台ロケット中の新條は、戦闘員たちを倒して拷問部屋に入った。そこには捕らえられていた芝と、娘の奈美と由美がいる。Kも戦闘員を倒して部屋へとやって来た。
K「新條さん。隣に脱出カプセル室がある。それでみんな一緒に逃げてください。外へ出ればマザービームが拾ってくれますから」
カプセルに乗って外へ出た新條たちは、マザーに救出された。
マザー「K、4人は無事、収容しました。安心しなさい」

K「バドー!バドーはどこだ!バドー!バドーはどこにいる!」
戦闘員を倒しながら、ロケットの中を探すK。そこへハグルマンが現れた。戦闘が始まり、ふたりは火星表面上に出た。
K「火星に、重力と気圧を合わせないといかん。重力気圧調整回路、作動開始」
そしてKは頭部のマシンガンでハグルマンを倒した。
ハグルマン「K、みごとだ。世界一のロボット。俺は、俺はバドーと共に死ぬぞ。さらばーっ!」
灯台の中に消えた。

バドー「来るな、来るな、ハグルマン!来るな、来るな!」
ハグルマンに追われ中を逃げているバドー。
ハグルマン「お前を地獄への道連れにしてやる。バドー、最後の時だ!」
爆発。
マザー「ああーっ!」
それを映像で見ていたマザーは顔をおおった。

灯台ロケットは爆発して吹き飛んだ。それを見ているK…。
 (2223374)

どこかのビルの屋上(ビアガーデン?)。パラソル付きのテーブルに座っているK、新條、芝、奈美、由美。
芝「K、いつまでも一緒にやってくれよな」
奈美「お父さん、なにをいまさら」
由美「もうガミガミ言わない?」
芝「…はい」
新條「いやあ、はやく元気になってガミガミ言ってもらった方がいいです。なあ、K?」
K「そうです。そうですとも。それじゃあ、乾杯」
ビ―ルジョッキをKも飲もうとする。
芝「K、お前飲めるのか!?」
K「え?あ、そうか」
一同の笑い声。

その後の『ロボット刑事』

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