エンタテイナーのお手本、ベット・ミドラー
2016年12月12日 更新

エンタテイナーのお手本、ベット・ミドラー

アメリカでミュージシャンとして最高の名誉であるグラミー賞を受賞しているベット・ミドラーですが、役者として最高の名誉であるアカデミー賞も受賞しています。まさにエンタテイナーの鏡のようなベット・ミドラー、その素晴らしい歌声をご紹介します。

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Bette Midler

ベット・ミドラー

ベット・ミドラー

生誕:1945年12月1日
出身地:ハワイ ホノルル
ジャンル:ポピュラーミュージック
職業:歌手、女優、映画監督
活動期間:1972年~現在
ベット・ミドラーといえば、歌が上手い。しかもズバ抜けて!更に声が素晴らしい。アメリカ最高の女性歌手の1人であることは疑いようのない事実ではないでしょうか。
アメリカを代表する歌手です。

と同時に女優でもあります。これまた素晴らしい演技をされます。アメリカを代表する女優ともいえます。

アメリカで音楽と演技の最高の名誉といえるグラミー賞とアカデミー賞、おまけにミュージカルの最高賞でもあるトニー賞を獲得しているのですから、歌手としても女優としても巨大な才能を持っていると言えるでしょう。

そもそもは舞台女優を目指しており、「屋根の上のバイオリン弾き」などのブロードウェイの舞台に立っていました。
その傍らゲイクラブなどで歌うようにもなり、1973年にファースト・アルバムを発表しています。このアルバム「The Divine Miss M」がグラミー賞の新人賞を受賞し、翌年にはミュージカル「for adding lustre to the Broadway season」でトニー賞の特別賞を受賞しています。

ここからベット・ミドラーの歌手と女優という二束のワラジ人生が始まるのです。

The Divine Miss M

映画のエキストラやクラブ歌手をしながらチャンスをつかみ、ラスヴェガスやニューヨークのクラブで歌っていたベット・ミドラーですが、デビュー・アルバム発売前から既にカーネギー・ホールにも出演していたといいます。

デビュー・アルバムは1972年の「ベット・ミドラー・デビュー」です。内容はカバー曲ばかりなのですが、選曲の良さと歌の素晴らしさで聴かせる、聴かせる。
素晴らしいアルバムに仕上がっています。
ベット・ミドラー・デビュー

ベット・ミドラー・デビュー

1972年リリース

【収録曲】
1. 踊ろよベイビー
2. チャペル・オブ・ラヴ
3. スーパースター
4. デイタイム・ハスラー
5. アム・アイ・ブルー
6. フレンズ
7. ハロー・イン・ゼア
8. リーダー・オブ・ザ・パック
9. デルタ・ドーン
10. ブギ・ウギ・ビューグル・ボーイ (MONO)
11. フレンズ
デビュー・アルバムは実に10ヶ月を費やされて作成された。
バリー・マニロウやロン・カーターが、セッションに参加している。
全て20年代から60年代頃のカバー曲であるが、全てベット・ミドラーの歌になっている。言い方は悪いがこういうのを”ゼニのとれる歌”というのだろう。真のシンガーによる素晴らしい歌が聞けるアルバム。

Do You Want To Dance-Bette Midler-1972

Bette MidlerⅡ

1973年発売のセカンド・アルバム「ベット・ミドラーII」です。前作に引き続きやはり選曲が素晴らしいです。アレンジとピアノは前作同様バリー・マニローで、ベット・ミドラーの歌のうまさがよく引き出されています。コーラス・パートも彼女自身。

本作は大ヒットし、ベット・ミドラーはスターの仲間入りを果たします。
ベット・ミドラーII

ベット・ミドラーII

1973年リリース

【収録曲】
1. スカイラーク
2. ドリンキング・アゲイン
3. ブレイキング・アップ・サムバディズ・ホーム
4. スラバヤ・ジョニー
5. アイ・シャル・ビー・リリースト
6. オプティミスティック・ヴォイセス~ブロードウェイの子守歌
7. イン・ザ・ムード
8. アップタウン~ダ・ドゥ・ラン・ラン
9. ツイステッド
10. ハイアー・アンド・ハイアー
クルトワイルからオズの魔法使い、ジャズ、ソウル。
選曲の幅にまったく違和感を感じさせない驚異的な歌唱力と高度なアレンジ。
当時、まだ無名だったバリーマニロウがピアノとアレンジで大活躍。

Skylark /Kiss My Brass / 6

Songs for the New Depression

トッド・ラングレンにデビット・スピノザにリック・デリンジャーと豪華ゲストが参加しての1976年発売の「ベット・ミドラーIII」ですが、ロック・ファンであれば一番の聴きどころは「雨のバケツ」でのボブ・ディランとのデュエットでしょう。
勿論それだけで終わらないのがベット・ミドラーで、豪華なゲスト陣が霞んでしまう程、本作でも素晴らしい歌声をたっぷりと聴かせてくれています。
ベット・ミドラーIII

ベット・ミドラーIII

1976年リリース

【収録曲】
1 Strangers In The Night
2 I Don't Want The Night To End
3 Mr. Rockefeller
4 Old Cape Cod
5 Buckets Of Rain
6 Love Says It's Waiting
7 Shiver Me Timbers/Samedi Et Vendredi
8 No Jestering
9 Tragedy
10 Marahuana
11 Let Me Just Follow Behind
素晴らしい音楽性を感じさせる1枚です。

曲によってレゲェやゴスペルの要素を出しつつ、
トータルとして決して軽薄な音楽になってません。

Bob Dylan & Bette Middler Buckets of Rain (em homenagem à Diane Porto)

Broken Blossom

1977年発売のアルバム「ブロークン・ブロッサム」は、ベット・ミドラーがショー・シンガーとしての足場を確立した作品と言われています。
本作の目玉といえるのは、前作のボブ・ディランに替わり今作のデュエットをトム・ウェイツが務めています。
それにしても素晴らしい歌声を活かした選曲が見事です。エンタテイナーのお手本のようなアルバムに仕上がっています。
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