ダシール・ハメット
ハードボイルドのファンにとっては知らないものはいないと断言できるダシール・ハメット。なぜ断言できるのかと言えば、ダシール・ハメットこそがハードボイルドを確立した代表的な作家だからです。偉大な人物です。偉大過ぎると言ってもいいでしょう。が、ハードボイルドに興味がない人にとっては、特にここ日本においては、これほど偉大な作家であるにも関わらず知る人ぞ知るといった存在。ある意味マニアックとさえも呼ばれてしまうしまつ。
いかん、こんなことじゃいかんぞ!ということでダシール・ハメットです。
いかん、こんなことじゃいかんぞ!ということでダシール・ハメットです。
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そもそも日本では何故ダシール・ハメットの認知度は低いのか?活字離れ。それはあるでしょうね。作品が古いから。これも否定できませんね。そもそもハードボイルドというジャンルが人気がないのではないか。という気がとてもしますね。。。
となると、ダシール・ハメットの作品を読んでもらうには相当にハードルが高いということですね。であれば、先ずダシール・ハメット自身を知ってもらうことにします。それに最適な映画があるんです。
となると、ダシール・ハメットの作品を読んでもらうには相当にハードルが高いということですね。であれば、先ずダシール・ハメット自身を知ってもらうことにします。それに最適な映画があるんです。
ハメット
1982年に公開された、ダシール・ハメットを主人公としたミステリー・サスペンス映画「ハメット」。ピンカートン探偵社の探偵だったころのダシール・ハメットを主人公とした物語で、主役のフレデリック・フォレストがダシール・ハメットそっくりに扮しています。
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ハードボイルドといえば、内藤陳。ハードボイルドの良き理解者である内藤陳に映画「ハメット」の魅力を語ってもらいましょう。
内藤陳 映画解説 "ハメット"
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作品同様にダシール・ハメットの生涯は波乱万丈で非常に面白いのですが、映画「ハメット」はダシール・ハメットの伝記というわけではありません。ジョー・ゴアズが書いた同題小説を原作しており、ストーリー自体は架空のものなんです。
ハメット
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:デニス・オフラハティ、ロス・トーマス
原作:ジョー・ゴアズ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
出演者:フレデリック・フォレスト、ピーター・ボイル、マリル・ヘナー
音楽:ジョン・バリー
撮影:ジョセフ・バイロック
脚本:デニス・オフラハティ、ロス・トーマス
原作:ジョー・ゴアズ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
出演者:フレデリック・フォレスト、ピーター・ボイル、マリル・ヘナー
音楽:ジョン・バリー
撮影:ジョセフ・バイロック
血の収穫
よく「報告書のように簡潔な」筆致と称され、冷徹とも非常とも言われる独特なハードボイルドスタイルを確立したダシール・ハメットの長編作品は全部で6冊。最初の長編が「血の収穫」です。
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サンフランシスコの「コンチネンタル探偵社」の探偵である主人公は、小切手を同封した事件依頼の手紙を受け取り、ある鉱山町に出かけたが、入れ違いに依頼人は射殺される。利権と汚職と街のボスたちの縄張り争いに巻き込まれた彼は、街の顔役のみならず、警察署長や親しくなった高級娼婦までも含めて、巻頭の主な登場人物たちのほとんどが殺されるといった、血で血を争う抗争の真っ只中であくまでも非情で利己的に振る舞う。
探偵コンチネンタル・オプを主人公とした壮絶なバイオレンス小説です。「血の収穫」は、アメリカの「タイム」誌が「1923年から2005年までの英語の小説ベスト100」に選んでいます。
また、黒澤明の名作映画「用心棒」は、「血の収穫」からモチーフがとられていることは有名です。
また、黒澤明の名作映画「用心棒」は、「血の収穫」からモチーフがとられていることは有名です。
マルタの鷹
長編の三作目、「デイン家の呪い」に次いで発表されたのがダシール・ハメットの代表作である「マルタの鷹」です。
完全客観のカメラアイスタイルが後のハードボイルド作家たちの手本となった作品で、ダシール・ハメットが作り出した有名な私立探偵サム・スペードが登場する唯一の長編でもあります。
完全客観のカメラアイスタイルが後のハードボイルド作家たちの手本となった作品で、ダシール・ハメットが作り出した有名な私立探偵サム・スペードが登場する唯一の長編でもあります。
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私立探偵サム・スペードの事務所を若い女が訪れた。悪い男にひっかかり、駆け落ちした妹を連れ戻して欲しいとの依頼だった。スペードの相棒が相手の男を尾行するが、相棒も男も何者かに射殺されてしまう。女の依頼には何か裏があったのか…。やがて、スペードは黄金の鷹像をめぐる金と欲にまみれた醜い争いに巻き込まれていく
死没:1961年1月10日(66歳没)
国籍:アメリカ合衆国
活動期間:1922年 – 1951年