特撮『変身忍者 嵐』の最終回ってどうだった?
2020年12月6日 更新

特撮『変身忍者 嵐』の最終回ってどうだった?

子供のときに観てたけど、最終回ってどんなだったっけ?そんな作品ってけっこうありますよね。そんな方のために、最終回のあらすじをお届けします。これであなたも思い出せるはず?『変身忍者 嵐』はこんな感じでした。正義の光線ガンビーム!

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『変身忍者 嵐』

制作:毎日放送、東映
放送期間:1972年4月7日から1973年2月23日
放送時間:金曜19:00から19:30
放送局:NET(現在のテレビ朝日)系列
放送話数:全47話
主題歌:「嵐よ叫べ」水木一郎

スタッフ

原作:石森章太郎
監督:内田一作(最終回担当)ほか
脚本:伊上勝(最終回担当)ほか
音楽:菊池俊輔

キャスト

ハヤテ/変身忍者嵐:南城竜也

タツマキ:牧 冬吉
カゲリ:菊 容子
シノブ:工藤房子
ツユハ:佐伯美奈子
ツムジ:松葉寛祐

イタチ小僧:潮 健児

悪魔道人:沼田曜一

大魔王サタン:天本英世

『変身忍者 嵐』とは

江戸時代。魔神斎を頭とする血車党は、化身忍者を作り出して日本征服を企む。父に身体を改造された元血車党の青年ハヤテは、仲間たちと共にそれに立ち向かう。そして双子の兄フユテの力を得て血車党を倒すのだが、それ以上の敵である大魔王サタンが立ちはだかるのだった…。

石森章太郎原作の、時代劇の要素を加えた変身ヒーロー作品。
 (2240827)

『変身忍者 嵐』の最終回

第47話「さらば嵐!妖怪城に死す!!」

ナレーション「ハヤテは大魔王サタンが放った西洋妖怪を、次々と苦しい戦いの果てに倒しついに7つの鈴を手に入れた。鈴から発生した虹は妖怪城の位置を指示した。指示された妖怪城に向かいハヤテは走った。その方向には、大魔王サタンが最後の勝負をしようとしていた。またツムジたちも妖怪城に向かっていた」

ツムジとイタチ小僧が渡ろうとした吊り橋が燃え出した。落下したふたりを救ったのはハヤテ、カゲリ、ツユハだった。ハヤテたちは落ちるいかずちの中を脱出し、妖怪城へと急ぐ。

その妖怪城にいる大魔王サタンは、魔法陣で妖怪を呼び出そうとしていた。だが、登場したのは悪魔道人のみだった。嵐のガンビームを受けた妖怪は二度と復活できないからだ。サタンは悪魔道人に、手下を作るよう命じた。

同じく妖怪城を目指していたタツマキたちの前に悪魔道人が現れ、マシンガン状の武器を乱射する。撃たれたタツマキたちは、道人にひざまずく。悪魔道人の魔弾で撃たれた者は、道人の手下となってしまうのだ。

河原で焚火をしているイタチの元に、ハヤテたちが戻ってくる。妖怪城への道は見つからない。そこへ大きな地震が起きて、がけ崩れで大岩がいくつも降ってきた。

カゲリとツユハは、岩を落とした男を捕らえた。その正体はタツマキだった。
カゲリ「でもどうして落盤などという手荒いことを?」
タツマキ「我等のことをサタンに気づかれぬようにと思いまして」
すでに妖怪城への道を見つけているとタツマキは言う。
カゲリとツユハ、ツムジ、イタチがいる。一同に「ここで待て」と言い、ハヤテだけがタツマキたちと共に妖怪城に向かっていた。悪魔道人が岩の上に現れる。ツムジたちは背を向けて逃げるが、悪魔道人が手招きすると引き寄せられてしまった。

一方、崖を降りたハヤテは木製の十字架を発見した。悪魔道人が現れた。
悪魔道人「ハヤテ、貴様のために用意してやったものよ。妖怪城には行かさん。その十字架にかかって、フヘヘヘ、死ぬのだ」
ハヤテ「俺が捕まるかな!」
悪魔道人「捕まるともさ。見ろ、わしには人質が」
ツムジたち4人が出てくる。
タツマキ「ハヤテ!道人様の言葉に従うんじゃ!」
タツマキたちに襲われて、ハヤテは捕らえられてしまった。

悪魔道人は妖怪城にいるサタンに報告する。
サタン「よくぞやった、悪魔道人。人柱をいけにえとして、悪魔の祭を執り行おうぞ」

十字架に縛られているハヤテ。ツムジたちがその下に藁を積んだ。
悪魔道人「ハヤテ、お前に呪いの火をかけ、その火がお前を焼き尽くし灰となって全世界に散る時、再び全世界に妖怪どもが立ち上がるのだ!」
地面に正座した悪魔道人、ツムジたちがサタンの名を呼ぶ。すると円盤が飛んできて、崖上にサタンが現れた。
サタン「サタンに逆らう愚か者の最後だ。燃えよ、地獄の炎。憎しみと呪いを込めて人柱を焼き尽くせ!」
奇妙な踊りを始めるツムジたち。ハヤテは目を閉じて密教の呪文を唱えている。サタンが火をつけて、炎が上がった。だがそのとき、ハヤテは嵐に変身した。
嵐「嵐、見参!サタン、俺の身体の中には兄・月ノ輪の命の炎が燃えているのだ。聞け、サタン。妖怪城に行く道はひとつ。お前の円盤だ。だからこそ罠と知ってかかり、お前をおびき寄せた」
サタン「そこまで見抜いていたのか…!しかし妖怪城には行かせん。道人、防げ!」

嵐と悪魔道人の戦いが始まった。悪魔道人は自分の手足となったツムジたちを襲いかからせる。だが嵐は正義の光線ガンビームを悪魔道人に放つ。崖から落ち、爆発炎上する悪魔道人。悪魔道人の魔術は解けて、みなは正気に戻った。逃げて行く円盤。
嵐「待てえ、サタン!今度こそ逃がしはせんぞ!」
嵐はジャンプして円盤の外側にしがみついた。
内部に侵入した嵐は、サタンを追い詰める。
嵐「すべての悪の源、大魔王サタン。最後だ!正義の光線、ガンビーム!」
しかしサタンには効かなかった。サタンが呪文を唱えると、嵐はその場で回転し始める。
サタン「サタンの地獄ゴマ。このコマは貴様が死ぬまで回り続けるのだ」
嵐がバトンを刀に変えると回転が止まった。
嵐「この大刀(だいとう)には魔術避けの秘法が備わっているんだ。嵐、旋風起こし!」
あとずさりするサタン。
嵐「秘剣影うつし!」
嵐の刀がサタンの首を切り落とした。しかしその首は飛んで、妖原子球(ようげんしきゅう)という玉の中へ消える。
サタン「サタンは死なぬ!」
嵐「サタンの魔力はすべてこの妖原子球か。これを破壊すればサタンは死ぬ。ようし、私の命と引き換えに」
サタン「や、やめろ、嵐。お前の超能力と妖原子球の力が衝突すればこの円盤は爆発し、誘導を受けた妖怪城も爆発する!」
嵐「それが本望だ!平和と正義のために、私の命は問題ではない!」
サタン「や、やめろ、狂ったか嵐」
嵐「狂ってはおらん。母上、嵐は死にます!今一目お会いしたかった。母上!いくぞ、サタン!」
妖原子球を抱きかかえるようにする嵐。大爆発。

円盤は爆発した。妖怪城も爆発したしまう。

タツマキ「あ、嵐殿が!」
カゲリ「サタンと一緒にこの世から消えた!」

そこへ「かあさーん!」という声。見るとハヤテが走っている。その先には母シノブが立っている。抱き合って泣くふたり。

ナレ-ション「変身忍者嵐は全能力を使い果たして大魔王サタンと共に消えた。そしてハヤテは人間として甦ったのである。これからのハヤテを待つものは母とふたりだけの平和な生活なのであろう」

抱き合うふたりの後ろに集まる仲間たち。

その後の『変身忍者 嵐』

1972年に「東映まんがまつり」の一編として第6話を再編集したものが上映されています。

原作は石森章太郎なのですが、他に石川賢によるマンガ版があります。石川賢は、永井豪のダイナミックプロ出身。永井豪と共に《ゲッターロボサーガ》等を描きました。2006年没。ちなみに2021年夏には『ゲッターロボ アーク』が公開予定です。

その他には2016年から時代劇マンガ雑誌「コミック乱」に不定期連載している、にわのまこと『変身忍者 嵐Χ(カイ)』があります。
2013年からウェブで連載されている『変身忍者嵐 SHADOW STORM』は、特撮版ではなく原作版を元にしています。
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