あの頃を思い出す!野口五郎主演の映画『再会』
2017年2月28日 更新

あの頃を思い出す!野口五郎主演の映画『再会』

当時のアイドル、新御三家の野口五郎主演の映画『再会』。二人きりの姉弟の旅立ち前の3日間に焦点を当て心の揺れを描いている。あの頃を思い出す!懐かしい横浜の風景と10代の野口五郎が眩しい。

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野口五郎主演の映画『再会』

映画ポスター 再会 江波杏子/野口五郎 : 古書 古群洞 kogundou@jcom.zaq.ne.jp (1835822)

映画『再会』の主演は、当時の男性アイドル野口五郎。
二人きりの姉と弟の別れと旅立ちに揺れ動く心を描いている。限られた3日間にフォーカスしているストーリーだ。文科省優秀映画に選ばれた作品。

斎藤耕一監督の映画『約束』と『再会』

斎藤耕一監督、逝く |  なななかばといっしょ - 楽天ブログ (1836080)

監督の斎藤耕一は、1972年に公開された映画『約束』を手がけている。岸惠子とショーケンこと萩原健一が演じる。仮釈放中の女性受刑者と強盗犯のつかの間の恋心描いた映画の評価が高い。

また、映画『約束』は萩原健一が俳優として偶然に出演した初めての映画である。台詞回しは素人っぽい。しかし持ち前のアクの強さが大女優岸恵子とうまく反りが合い、おしゃれなフランス映画のように仕上がっている。
そして、『約束』も『再会』と同じく限られた時間の中でのストーリーだ。
ある意味では最初から結論は決まっている。結末に向かって心模様を描いていくストーリーだ。

野口五郎主演の映画『再会』の登場人物とキャスト

野口五郎 (村田賢)弟

映画『再会』の撮影当時1974年頃、10代の野口五郎。

映画『再会』の撮影当時1974年頃、10代の野口五郎。

主演の野口五郎は当時売れっ子のアイドルだった。ファンの心理を考えて男女の恋愛ではなく姉と弟の兄弟愛がテーマになったのだろうか。
ナイーブな青年という役どころが野口五郎にぴったりで、年上の女性にとっても魅力的だ。

野口五郎自身のことはよく知らないが、目をウルウルさせながら、ビブラートボイスで愛の歌を絶唱する彼のイメージやキャラクターが、主演としてこの映画を支えている。
野口五郎は御三家の中でも年上キラーのキャラに見える。
西城秀樹はお兄さん、郷ひろみはお友達。やはり弟役は野口五郎。

事務所的には俳優の仕事をふやすことを視野に入れての抜擢だったのかもしれない。

野口五郎は演歌を歌いデビューしてアイドルになった、ギターも弾ける。
カックラキン大放送では、コミカルや演技もこなすという多彩な才能を持っている。

江波杏子(村田葉子)姉

女賭博師シリーズの江波杏子

女賭博師シリーズの江波杏子

映画『再会』では身寄りのない兄弟の姉が30歳になるまで未成年の弟を養っていた。

お姉さんの職業は?

江波杏子といえば女賭博師シリーズ!
サイコロをふる姿が印象的で、映画を見ていると、いつ賭けが始まるのかと思ってしまう。

映画『再会』のお姉さんは賭博師ではなく、岐阜の柳ケ瀬でホステスとして働き、弟の賢の面倒を見ていた。

池部良(小沼和人)姉の恋人?愛人?

画像は池部良(いけべりょう)の若い時?

画像は池部良(いけべりょう)の若い時?

池部良は1918年2月11日うまれで、映画『再会』の撮影当時は57歳だった。

池部演じる小沼は、50すぎのおじさん、会社は倒産し横領の罪で警察に追われている。

葉子(姉・江波杏子)と人生をやり直すためにブラジル行きを決める。

それって夜逃げ?逃亡?

角ゆり子(岩瀬宣子)スナックの女性

角ゆり子(すみゆりこ)

角ゆり子(すみゆりこ)

1973年10月27日に公開された映画『二十歳の原点』の主人公の高野悦子役で映画デビューする。同年12月29日に発表された東宝映画『日本沈没』では花江役を演じた。

映画『再会』ではスナックの女性を演じる。
風俗まがいのこともしているのか、やさぐれているだけなのか村田賢(野口五郎)とホテルに行く。

映画『再会』は3日間という限られた時間の出来事

映画は江波が演じる姉の葉子と野口が岐阜から横浜に向かうところから始まります。
■再会(1975)|大人のための日本映画~私的名画座 シネ・リブラ (1835832)

二人がけシート電車の中で、野口五郎がかなり江波杏子に押し迫り、杏子さんは窓寄りに位置しています。

何より昭和を感じる髪型。五郎の狼カットと杏子さんの髪型は夜会巻き?
昔のデビ夫人も似たようなポンパトール風のヘアスタイルをしていた。
0014685 再会 野口五郎 江波杏子 斉藤耕一・監督... - ヤフオク! (1835827)

30歳の姉を演じた当時の江波杏子は30そこそこの年齢だった。
10歳年の違う姉と弟、母のように感じるには若すぎる。

現在であれば、熟女と…という感じだ。

そして、お姉さんは、池部良演じるおじさんとブラジルへ行くらしい。

それも船で…。何日かかるんだろう。
1970年代初頭までは移民船が定期航海していて横浜港や神戸港から40数日かけて南米大陸の各港に寄港し移民を下船させていて、その船には観光客や留学生なども便乗していました。
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