『トム・ソーヤーの冒険』
制作:日本アニメーション、フジテレビ
放送期間:1980年1月6日から1980年12月28日
放送時間:日曜19:30から20:00
放送局:フジテレビ系列
放送話数:全49話
主題歌:「誰よりも遠くへ」日下まろん
放送期間:1980年1月6日から1980年12月28日
放送時間:日曜19:30から20:00
放送局:フジテレビ系列
放送話数:全49話
主題歌:「誰よりも遠くへ」日下まろん
スタッフ
原作:マーク・トウェイン
演出:斉藤博
脚本:宮崎晃(最終回担当)ほか
絵コンテ:竹田のびる(最終回担当)ほか
キャラクターデザイン:関 修一
美術監督:阿部泰三郎
作画監督:こさこ吉重(最終回担当)ほか
音楽:服部克久
演出:斉藤博
脚本:宮崎晃(最終回担当)ほか
絵コンテ:竹田のびる(最終回担当)ほか
キャラクターデザイン:関 修一
美術監督:阿部泰三郎
作画監督:こさこ吉重(最終回担当)ほか
音楽:服部克久
キャスト
トム:野沢雅子
ハック:青木和代
ポリーおばさん:遠藤晴
メアリー:小沢かおる
シッド:白川澄子
サッチャー判事:村越伊知郎
ダグラス未亡人:公家敬子
ローズ先生:江川菜子
ハック:青木和代
ポリーおばさん:遠藤晴
メアリー:小沢かおる
シッド:白川澄子
サッチャー判事:村越伊知郎
ダグラス未亡人:公家敬子
ローズ先生:江川菜子
『トム・ソーヤーの冒険』とは
19世紀半ばのアメリカが舞台。ミシシッピー川沿いの田舎町セントピーターズバーグに住む少年トム・ソーヤーは、いたずら好きな腕白少年。親友のハックや仲間たちと楽しい冒険の毎日を送っていたが、ある晩トムとハックはインジャン・ジョーの殺人現場を目撃してしまう…。
マーク・トウェインの同名小説を原作にしたアニメ。《世界名作劇場シリーズ》の第6作目である。
マーク・トウェインの同名小説を原作にしたアニメ。《世界名作劇場シリーズ》の第6作目である。
『トム・ソーヤーの冒険』の最終回
第49話「格好のわるい終りかた」
トムのナレーション「ぼくとハックはマクドウガルの洞窟で大金を見つけた。この金はもともと『化け物屋敷』と呼ばれる古い家の中に昔から埋められていたのを、死んだインジャン・ジョーが洞窟に隠しておいたものだ。だからこの大金は、当然ぼくとハックのものになっていいんだ」
ミシシッピ川を、大金が入った袋をボートで運んでいるトムとハック。
一方、家ではポリーおばさん、メアリー、シッドがトムの帰りが遅いのを心配していた。
村に戻ってきたふたりは酒場から出て来た酔っ払いに絡まれるが、袋の中は鉄工場に売る鉄くずだとハックが誤魔化す。
やっと帰ってきたトムをポリーおばさんが叱る。トムはそれに「ムチでもなんでも受けるからその前にちょっと見てもらいたいものがあるんです」と言う。ハックが大きな袋を運んで現れた。ふたりはテーブルの上に袋の中の金貨をぶちまけた。驚く一同。ポリーおばさんは気を失ってしまった。メアリーが水を飲ませる。
トムのナレーション「まさかお金の山を見て、ポリーおばさんが失神するとは思わなかった。数えてみると金貨は全部で1万2千152ドルあった。ぼくとハックは大金持ちなんだ。その次の日、村中がどんなに大騒ぎになったかはもう説明しなくたってわかるでしょ?」
サッチャー判事はポリーおばさんに、金貨の半分は正式にトムのものだと言った。そこへ判事に呼ばれたダグラス夫人がやってくる。
サッチャー判事「心の広いお優しい方、裕福でお子様のいらっしゃらない方がぜひ必要なのです」
判事は夫人に、ハックを養子にしていただきたいとお願いした。大金を手にするには、後見人が必要なのだ。
トムはハックのいるツリーハウスに、保安官とやってきた。
トム「お前がびっくりするような用できたんだ」
ハック「びっくりするって…保安官も一緒だってことは、俺を逮捕しに来たのか…?」
怯えるハック。
トム「違うよ。いやあ、同じようなものかな?」
ミシシッピ川を、大金が入った袋をボートで運んでいるトムとハック。
一方、家ではポリーおばさん、メアリー、シッドがトムの帰りが遅いのを心配していた。
村に戻ってきたふたりは酒場から出て来た酔っ払いに絡まれるが、袋の中は鉄工場に売る鉄くずだとハックが誤魔化す。
やっと帰ってきたトムをポリーおばさんが叱る。トムはそれに「ムチでもなんでも受けるからその前にちょっと見てもらいたいものがあるんです」と言う。ハックが大きな袋を運んで現れた。ふたりはテーブルの上に袋の中の金貨をぶちまけた。驚く一同。ポリーおばさんは気を失ってしまった。メアリーが水を飲ませる。
トムのナレーション「まさかお金の山を見て、ポリーおばさんが失神するとは思わなかった。数えてみると金貨は全部で1万2千152ドルあった。ぼくとハックは大金持ちなんだ。その次の日、村中がどんなに大騒ぎになったかはもう説明しなくたってわかるでしょ?」
サッチャー判事はポリーおばさんに、金貨の半分は正式にトムのものだと言った。そこへ判事に呼ばれたダグラス夫人がやってくる。
サッチャー判事「心の広いお優しい方、裕福でお子様のいらっしゃらない方がぜひ必要なのです」
判事は夫人に、ハックを養子にしていただきたいとお願いした。大金を手にするには、後見人が必要なのだ。
トムはハックのいるツリーハウスに、保安官とやってきた。
トム「お前がびっくりするような用できたんだ」
ハック「びっくりするって…保安官も一緒だってことは、俺を逮捕しに来たのか…?」
怯えるハック。
トム「違うよ。いやあ、同じようなものかな?」
ダグラス夫人の屋敷。
トムのナレーション「あの大金の発見でハックルベリー・フィンの運命は変わった。親切なダグラス夫人の家に引き取られることになったのだ。食事の時にはナイフとフォークを使い、いつもきちんとした服装をし、それに勉強までさせられた。それでもハックは頑張った」
夜。トムは着替えて、部屋の窓から外へ出て行こうとする。起きてしまった隣のベッドのシッドに、ハックのことが心配で会いに行くと言う。
ダグラス夫人の屋敷の柵を乗り越えて侵入したトム。猫の鳴き真似をして屋敷の周りを歩くと、ハックが目を覚まして同じく鳴き真似で返事をした。ハックは雨どいのパイプを伝って窓から下に降りた。
庭で会話しているふたり。
ハック「あー俺、金持ちなんかにならなきゃよかったよ」
トム「お前この家にいるのがそんなにつらいのか?」
ハック「ダグラス夫人は優しくて母さんみたいだし、召使いたちだって親切に世話をしてくれる。だけど…俺、だめなんだ、こういう生活」
いまの規則正しく礼儀作法にうるさい生活に耐えられないとハックは言う。
ハック「なあ、トム、頼みがある。俺の分け前の金貨な、全部お前にやる。受け取ってくれ。俺が金持ちでなくなれば後見人もいらなくなるし、俺は元通りの暮らしに戻れるんだ。ほいでだよ、時々でいいから俺に10セントくれ。どうしても買わなきゃならないもの、それで買うから。あの金は全部お前のもんだ。なあ、そうしてくれ」
トム「そ、そいつはできないよ。ハック、もう少し我慢してみろよ。まだ一週間ちょっとじゃないか。慣れてくると今の暮らしも悪くないと思うようになるよ」
学校だけは行きたくないと泣き出すハック。明日から学校が始まるのだ。
次の日の朝。ポリーおばさんに叩き起こされたトムは、遅刻して教室に入った。そこには見知らぬ女性がいる。ロビンズ先生は退職し、代わりにナタリー・ローズという若い女教師がきたのだった。
トムのナレーション「あの大金の発見でハックルベリー・フィンの運命は変わった。親切なダグラス夫人の家に引き取られることになったのだ。食事の時にはナイフとフォークを使い、いつもきちんとした服装をし、それに勉強までさせられた。それでもハックは頑張った」
夜。トムは着替えて、部屋の窓から外へ出て行こうとする。起きてしまった隣のベッドのシッドに、ハックのことが心配で会いに行くと言う。
ダグラス夫人の屋敷の柵を乗り越えて侵入したトム。猫の鳴き真似をして屋敷の周りを歩くと、ハックが目を覚まして同じく鳴き真似で返事をした。ハックは雨どいのパイプを伝って窓から下に降りた。
庭で会話しているふたり。
ハック「あー俺、金持ちなんかにならなきゃよかったよ」
トム「お前この家にいるのがそんなにつらいのか?」
ハック「ダグラス夫人は優しくて母さんみたいだし、召使いたちだって親切に世話をしてくれる。だけど…俺、だめなんだ、こういう生活」
いまの規則正しく礼儀作法にうるさい生活に耐えられないとハックは言う。
ハック「なあ、トム、頼みがある。俺の分け前の金貨な、全部お前にやる。受け取ってくれ。俺が金持ちでなくなれば後見人もいらなくなるし、俺は元通りの暮らしに戻れるんだ。ほいでだよ、時々でいいから俺に10セントくれ。どうしても買わなきゃならないもの、それで買うから。あの金は全部お前のもんだ。なあ、そうしてくれ」
トム「そ、そいつはできないよ。ハック、もう少し我慢してみろよ。まだ一週間ちょっとじゃないか。慣れてくると今の暮らしも悪くないと思うようになるよ」
学校だけは行きたくないと泣き出すハック。明日から学校が始まるのだ。
次の日の朝。ポリーおばさんに叩き起こされたトムは、遅刻して教室に入った。そこには見知らぬ女性がいる。ロビンズ先生は退職し、代わりにナタリー・ローズという若い女教師がきたのだった。
馬車に乗って学校にダグラス夫人とハックがやってきた。窓からそれを見た生徒たちがはやしたてる。転んだハックをみなが笑う。
その頃、花束を持ってアーサーがメアリのつとめる病院にやってきた。抱き合うふたり。
教室ではローズ先生が、みなに黒板に書いた計算問題を解くよう言った。
そんな気分になれないと言うトム。
ハック「とってもやってけないよ。俺、帰るわ」
ふたりはローズ先生に前に来るよう呼ばれる。ふたりはムチで10回ずつ、ムチで打たれることになった。
トムのナレーション「ぼくたちの物語をこんな格好の悪いところで終わりたくなかったけど、やっぱり学校だとこういうことになっちゃうんだ。今度また機会があったらハックからも素晴らしい冒険物語を聞くといいよ。じゃあ、さよなら!」
涙目のトムが、ムチの痛さで悲鳴を上げる。
その頃、花束を持ってアーサーがメアリのつとめる病院にやってきた。抱き合うふたり。
教室ではローズ先生が、みなに黒板に書いた計算問題を解くよう言った。
そんな気分になれないと言うトム。
ハック「とってもやってけないよ。俺、帰るわ」
ふたりはローズ先生に前に来るよう呼ばれる。ふたりはムチで10回ずつ、ムチで打たれることになった。
トムのナレーション「ぼくたちの物語をこんな格好の悪いところで終わりたくなかったけど、やっぱり学校だとこういうことになっちゃうんだ。今度また機会があったらハックからも素晴らしい冒険物語を聞くといいよ。じゃあ、さよなら!」
涙目のトムが、ムチの痛さで悲鳴を上げる。
その後の『トム・ソーヤーの冒険』
アニメとしての続編はないのですが、原作は『ハックルベリー・フィンの冒険』へと続いています。最終回で手に入れた大金のことを知り、酒に溺れているハックの父親がやってきます。
翌週からは《世界名作劇場シリーズ》の第7作目『家族ロビンソン漂流記 不思議の島のフローネ』が始まりました。本編の最後には予告が付いています。
フローネ「いよいよあたし、フローネの出番よ。おうちにきた一通の手紙がお父さんとお母さんを悩ませてるらしいの。いったい手紙には何が書いてあるのかしら?『不思議の島のフローネ』、「一通の手紙」、お楽しみに!」
少女フローネ・ロビンソンがスイスからオーストラリアへ向かう途中に船が座礁してしまい、家族と共に南洋の無人島に漂着するという話となっています。
翌週からは《世界名作劇場シリーズ》の第7作目『家族ロビンソン漂流記 不思議の島のフローネ』が始まりました。本編の最後には予告が付いています。
フローネ「いよいよあたし、フローネの出番よ。おうちにきた一通の手紙がお父さんとお母さんを悩ませてるらしいの。いったい手紙には何が書いてあるのかしら?『不思議の島のフローネ』、「一通の手紙」、お楽しみに!」
少女フローネ・ロビンソンがスイスからオーストラリアへ向かう途中に船が座礁してしまい、家族と共に南洋の無人島に漂着するという話となっています。
18 件