『めぞん一刻』(1980年)音無響子と五代裕作の相思相愛ながら、すれ違いの関係が続き、もどかしい距離がなかなか縮まらないお話
2016年11月6日 更新

『めぞん一刻』(1980年)音無響子と五代裕作の相思相愛ながら、すれ違いの関係が続き、もどかしい距離がなかなか縮まらないお話

1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品である『めぞん一刻』。響子と五代の相思相愛ながら、すれ違いの関係が続き、もどかしい距離がなかなか縮まらない。すれ違いはラブコメの基本ですが、この響子と五代のドM過ぎる「もどかしい関係」は超絶なレベルで、ほかに並ぶものがないでしょう。草食系プラトニックな純愛青春劇なこの名作『めぞん一刻』のストーリーをおさらいしてみましょう。

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五代「結婚してください…泣かせるようなことは、絶対にしません 残りの人生を、おれに…ください。」

響子「ひとつだけ、約束…守って…」

五代「浮気なんか絶対しません。付き合い酒はひかえます 貧乏もなるべくしません。」

響子「…そんなことじゃ泣きませんよ。怒りますけど…」
音無響子「一日でいいから、あたしより長生きして・・・

音無響子「一日でいいから、あたしより長生きして・・・

もう、ひとりじゃ、生きていけそうにないから・・・

もう、ひとりじゃ、生きていけそうにないから・・・

裕作との結婚を控えて・・・

あなた(惣一郎)もひっくるめて、響子さんをもらいます。

あなた(惣一郎)もひっくるめて、響子さんをもらいます。

惣一郎の墓前で裕作は、出会った時に既に響子は心に深く惣一郎を刻んでおり、そんな響子を自分が好きになった、だからそれゆえに、響子の惣一郎への想いをも全て含めてずっと響子を愛していくことを誓う。
音無響子「あなたに会えて本当に良かった」

音無響子「あなたに会えて本当に良かった」

その裕作の言葉を気付かれぬ場所で耳にしていた響子は、裕作と出会えたことを亡き惣一郎は喜んでくれると確信する。改めて裕作の前に立った響子には、裕作と新しい人生を歩んでいくことに迷いは無かった。

結婚後も裕作と響子は一刻館で暮らしている。翌年の春には長女、春香も生まれた。

音無響子「春香ちゃん、おうちに帰って来たのよ。」

音無響子「春香ちゃん、おうちに帰って来たのよ。」

音無響子「ここはね・・・パパとママが初めて会った場所なの。」

音無響子「ここはね・・・パパとママが初めて会った場所なの。」

誤解、勘違い・・・長い長いすれ違い・・・もどかしい関係に耐えて、よく頑張った!感動した!おめでとう!

響子と五代にたいして、そして忍耐強い・寛大なすばらしい読者の皆様に対して!

『めぞん一刻』の映像化「テレビドラマ版」「テレビアニメ版」「実写版」

テレビアニメ「めぞん一刻」 1986年(昭和61年)3...

テレビアニメ「めぞん一刻」 1986年(昭和61年)3月26日から1988年(昭和63年)3月2日まで96回

『うる星やつら』(以下、『うる星-』)に続く、高橋留美子原作による漫画作品のアニメ化。1986年(昭和61年)3月26日から1988年(昭和63年)3月2日まで96回にわたり、30分作品のアニメとして フジテレビをキー局として放映された。制作はキティ・フィルム。

ヒロインの音無響子の性格が原作とアニメでは多少異なる。原作では基本的には清楚であるがその反面、五代裕作にヤキモチを焼いて意地が悪かったり嫌味な言動をする。初期はほぼ原作通りであったがアニメ中期以降ではさらに清楚・おしとやか・母性的なキャラクターになっており、言動もそれにともなって変更されていることが多い(例:原作には八神に対する嫉妬のあまりほうきをへし折るシーンがあるが、アニメではたまたま折れたような描写になっている)。

原作は青年誌に連載されていたこともあって性に関する発言のほか、終盤にラブホテルに入る場面やベッドシーンなどが作中にあったが、アニメでは表現の自主規制でカットしたり、間接的な表現に変更されている。

こうした性的な描写を除き、放送時の時代背景や季節に合わせた原作の変更の多かった前作『うる星-』の良さは生かされず、本作はできるだけ原作に近いアニメ化を目指すことになった。これにより当初は原作に忠実に話が進んだものの、放映日のタイミングと大幅に季節感のずれたエピソードが放映されるような事態になり、一般の視聴者から苦情が寄せられた。

そのため、2クール終了後のメインスタッフの交代に合わせてからはお正月に初詣に行く話を夏祭りにしたり、夏にビアガーデンでアルバイトする話を冬の居酒屋でアルバイトする話に変更するなど、放映時期に近い形に修正された。また、中盤から後半にかけての変更などにより、骨折のエピソードなどでは原作とはニュアンスが変わってきたほか、一部の話はカットされた。

出典 めぞん一刻 (アニメ) - Wikipedia

めぞん一刻 「5分で管理人さんの魅力を堪能する」(夏)

実写版映画「めぞん一刻」 1986年10月10日公開

実写版映画「めぞん一刻」 1986年10月10日公開

石原真理子(現石原真理)主演のもと映画化された。同時上映は『ア・ホーマンス』(監督・主演:松田優作)。人物構成以外は原作から離れ、独立した一本の作品として制作されたオリジナルストーリーである。原作にあった軽妙さや、高橋留美子独特のコミカルな「間」などはほとんど描かれず、監督である澤井の感性が貫かれた、しっとりとやや暗いイメージの不思議なラブコメディとなっている。

配役は原作のイメージを再現できる俳優を厳選してキャスティングされた。中でも四谷役の伊武雅刀は「はまり役」との呼び声が高く、逆に伊武本人が四谷のモデルなのではとの説も流れたが、原作者の高橋はこれを否定している。ただし、同時期のアニメ雑誌などによれば、高橋は「伊武が四谷のイメージに合致している」旨のコメントを残しているらしい。また、アニメ版で四谷役の声優・千葉繁は、キティフィルムファンクラブのインタビューで「伊武の四谷役の印象が強烈で、彼がやったほうがよいのでは」、と一旦は断ったと語っている。五代を演じた石黒賢は本作が本格的な初主演作である。

音無 響子 - 石原真理子
五代 裕作 - 石黒賢
四谷 - 伊武雅刀
六本木 朱美 - 宮崎美子

出典 めぞん一刻 - Wikipedia
テレビドラマ「めぞん一刻」 2007年5月12日 - ...

テレビドラマ「めぞん一刻」 2007年5月12日 - 2008年7月26日

伊東美咲の主演で、初のテレビドラマ版が制作された。五代裕作役は、芸能活動をしていない一般男性を条件にオーディション選考され、中林大樹に決定した。

時代設定は原作の雰囲気に合わせ、1983年(昭和58年)からはじまる。ドラマのプロローグとエピローグ部分には、現代となる2007年に五代が娘の春香を連れて一刻館が取り壊された跡地の公園で当時の思い出を語る、と言うシーンが描かれている。

各種設定が原作および以前の作品と異なるように変更されている。響子が管理人として一刻館にやってきたのが1983年、五代が1963年5月4日生まれ、一の瀬花枝が1946年11月3日生まれ(保証人:父 - 一の瀬政三・夕張市在住)。六本木朱美が1956年6月6日生まれ(保証人:兄 - 六本木健)。

2007年の放送分では、話は完結しておらず次回に含みを持たせた終わり方であったが、続編となる完結編が2008年7月26日に放送された。なお、七尾こずえ役は榮倉奈々から南明奈に交代した。

キャスト
音無 響子 - 伊東美咲
五代 裕作 - 中林大樹(新人)
一の瀬 花枝 - 岸本加世子
四谷 - 岸部一徳
六本木 朱美 - 高橋由美子
五代 ゆかり - 菅井きん
三鷹 瞬 - 沢村一樹
音無老人 - 細川俊之
坂本 - 橋爪遼
七尾 こずえ - 榮倉奈々(浪人編)、南明奈(完結編)
五代 春香 - 森迫永依

出典 めぞん一刻 - Wikipedia
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  • 2018/4/8 04:25

    懐かしいですね。
    島本須美さんの声が音無響子のイメージにぴったりでした。
    最後の墓前での感動的なセリフは、フジテレビの『101回目のプロポーズ』でそっくりそのままパクられてましたよね。




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