きらきらひかる
『きらきらひかる』は郷田マモラ作の漫画、およびそれを原作とするテレビドラマ。遺体を検案し、その死因の真相を究明する女性監察医にスポットをあてた物語。
1998年1月13日から3月17日まで毎週火曜日21:00 - 21:54に、フジテレビ系の「火曜9時」枠で連続ドラマが放送された。1999年4月23日には『きらきらひかる2』が、2000年4月4日には『きらきらひかる3』として、2度スペシャルドラマが制作されている。主演は深津絵里。脚本は井上由美子。
ストーリー
原作(漫画)では、女性監察医・天野ひかるが遺体を解剖し、その遺体が語る真実が導き出す悲喜こもごもの人間ドラマを牧歌的キャラクターに乗せて描いていたが、ドラマ版では監察医としての仕事に真摯に取り組みながらもプライベートではレストランで他愛もない恋の話に花を咲かせる女性たちを中心にスタイリッシュな物語として展開していきます。
OFFの時間はしっかりとってレストランでワインを飲みながら恋バナをしたりします。
大人の女性はあんな感じなんだ!と小さい頃に憧れたものです。
シリアスな場面も
主人公・天野ひかる(深津絵里)の先輩監察医の杉裕里子(鈴木京香)は、阪神大震災で行方不明になっていた妹・冴子(篠原涼子)の物と思われる歯(冴子が住んでいた神戸のアパートから発見され、DNA検査の結果、祐里子と肉親である可能性が高いとでた)を、最後の真実を求め、大切に持っていた。
ところが冴子と駆け落ちした祐里子の恋人・辻元秀希が転落死したことがきっかけで、冴子が生きているかもしれないことがわかった。
死者の最後の声を聞くために。
しかしわかったことは、その歯は自分の妹のものではありませんでした。DNA検査では身内のものと確認出来たのにいったい何故、、、?
残された歯の秘密
その歯からは「ストロンチウム90」が検出されたのです。歯は一度生えたら成分は入れ替わりません。
しかし歯からは放射性物質が。歯が放射能を吸収するとしたら、作られている時、すなわち胎内にいる間です。
どんどん謎が解き明かされていきます。
冴子が東ヨーロッパを転々としていたまさにその時、チェルノブイリで原発事故があったのです。
その時お腹のなかにいた、娘じゅりあが、体内被曝していたのです。
冴子とじゅりあは帰国後、冴子の虐待により別々に暮らしました。しかしそんな時、阪神大震災にあい、冴子のアパートでじゅりあは震災の被害者となりました。
でもそこにいたのがじゅりあだったと知る者はおらず、百合子は冴子の歯だと信じて今まで持っていたのです。
ヨーロッパ滞在中、ボスニアの内戦に巻き込まれた際に、自分を守ってくれた冴子をずっと覚えていたじゅりあは、阪神大震災がおきた時 日本では虐待されたにもかかわらず、今度は自分がママを守ってあげようと、一人冴子の家へ向かったのだろう、という事がわかりました。
放送日程と視聴率
2nd(第2話) 「他殺? 事故? 死体は語る」 1998年1月20日 18.1%
3rd(第3話) 「猫と溺死体の関係?」 1998年1月27日 15.7%
4th(第4話) 「美人監察医がレイプ事件の真実に迫る」 1998年2月3日 14.5%
5th(第5話) 「ひかるが殺される」 1998年2月10日 14.4%
6th(第6話) 「死んだ恋人からの手紙」 1998年2月17日 16.5%
7th(第7話) 「正当防衛? 疑惑の不倫妻」 1998年2月24日 17.1%
8th(第8話) 「死体は妹に奪われた恋人」 1998年3月3日 15.3%
9th(第9話) 「月山紀子が撃たれ、歯は最後の言葉を」 1998年3月10日 16.0%
final(最終話) 「女刑事が出血死? 東ヨーロッパから神戸へ母と娘の愛憎の真実」 1998年3月17日 19.5%
平均視聴率 16.5%