アニメ『マシンハヤブサ』の最終回ってどうだった?
2021年11月14日 更新

アニメ『マシンハヤブサ』の最終回ってどうだった?

子供のときに観てたけど、最終回ってどんなだったっけ?そんな作品ってけっこうありますよね。そんな方のために、最終回のあらすじをお届けします。これであなたも思い出せるはず?『マシンハヤブサ』はこんな感じでした。マシンはぼくだ、ぼくがマシンだ!

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『マシンハヤブサ』

制作:NET、東映、旭通信社
放送期間:1976年4月2日から1976年9月17日
放送時間:金曜19:00から19:30
放送局:NET(今のテレビ朝日)系列
放送話数:全21話
主題歌:「ダッシュ!マシンハヤブサ」水木一郎

スタッフ

原作:望月三起也、ダイナミック企画
演出:笠井由勝(最終回担当)ほか
脚本:久保田圭司(最終回担当)ほか
作画監督:須田正己(最終回担当)ほか
キャラクターデザイン:香西隆男
メカニックデザイン:辻 忠直
美術、美術デザイン:伊藤英治
音楽:筒井広志

キャスト

隼 剣:曽我部和行

西園寺博士:永井一郎

西園寺さくら:吉田理保子
岩田鉄次:水島鉄夫
陸奥吾郎:大竹宏
神風弘:山本圭子
大和新伍:肝付兼太

『マシンハヤブサ』とは

エイハブ・モビルディック率いる悪のレースチーム「ブラックシャドウ」と、エイハブに兄を殺された隼 剣が所属する「西園寺レースチーム」との戦いを描いたアニメ。

原作は『ワイルド7』で有名な望月三起也と、永井豪作品でおなじみのダイナミック企画。

『マシンハヤブサ』の最終回

第21話「走れハヤブサ!勝利のチェッカーフラッグ」

エイハブの城。
エイハブ「やらねばならぬ。何としても隼 剣を、西園寺レーシングチームをレース界から葬り去るのだ。我がブラックシャドウのためにも。俺は西園寺と最後の戦いをやるぞ。俺の未来と栄光のために」

しかしブラックシャドウにはもう隼 剣に勝てるレーサーはいないとバロン・ネロが言う。
それに対してふたりいるとこたえるエイハブ。

エイハブ「ひとりはこのエイハブ・モビルディック。そしていまひとりはバロン・ネロ、お前だ」

エイハブ「ブラックシャドウが倒れるか、西園寺レーシングチームが倒れるか。雌雄を決する時が来たのだ」

その頃、西園寺博士はマシンハヤブサに積むV5エンジンを完成させていた。次の日から練習走行が始まる。

ナレーション「V5エンジン。それはV1、V2、V3、V4までのすべての性能を併せ持つ画期的エンジンであった」

その練習走行を見ているエイハブ。
エイハブ「さすが西園寺」
バロン「悔しいがV5エンジンに勝てるマシンはありませんな」
エイハブはメフィスト教授に新車の完成を急がせた。

日本自動車連の総会が屋外で行われ、みながジンギスカンを食べている。取材陣の車が駆けつけたところでバロンが現れた。

バロン「久しぶりだな西園寺博士。そしてみなさん」
取材陣が取り囲む。
取材陣「バロンさん。今世紀最高のカーレースはどこで?」「出場者は?」「どんな形式のレースですか?」

バロン「待ちたまえ諸君。その前に博士にも諸君にも紹介したい方がおられる。あちらだ」
車の中から出てきたのはエイハブだった。
バロン「諸君。ブラックシャドウを率いるエイハブ・モビルディックだ」

剣(…こいつが…こいつが兄さんを殺した奴か!)
殴りかかろうとするがガンテツに止められる。
西園寺博士「剣、やめろ!ガンテツ、剣を連れて行け」

剣が去った後、睨み合うふたり。
取材陣「ミスター・エイハブ。今世紀最大のレースとはどんなものなんですか?」
エイハブ「私は諸君らの前で、ミスター西園寺に挑戦するために来た」

バロンがコースの地図を見せ、出場するのはブラックシャドウと西園寺レースチームだけだと言う。負けた方は世界のレース界から引退するというのが条件だった。

エイハブは全身にまとっていた鎧を外した。その正体はベニー・クレーマーだった。

ナレーション「ベニー・クレーマー。彼は今から十数年前、連続13回のレースに13人のレーサーを稲妻殺法で殺し、世界のレース界から永久追放された悪名高きレーサーだった」

西園寺博士(…今度のレースも奴は必ず稲妻殺法以上の殺人技でケンを狙うに違いない。そんな殺人者とどうやって対抗したらいいんだ…)

しかし博士は挑戦を受けるのだった。
西園寺博士「モナスで会おう。ミスター・エイハブ」
そのニュースが世界中を駆け巡る頃、剣はテスト走行を続けていた。V5エンジンの加速にふらつくマシンハヤブサ。それに激を飛ばす博士。

西園寺博士(…剣、しっかりしろ。V5エンジンを完全にマスターしない限り、お前はエイハブには勝てん!)

その頃、エイハブの車も完成していた。その名は『稲妻Ⅰ世号』。バロンがやってきて、ウルフ兄弟を紹介する。剣以外のレーサーを始末するために雇われたのだった。

モナスの街。西園寺レースチームのビッグキャリーが空から現れて、メンバーが降りる。人々の声援に迎えられる。

それをテレビで見ていたエイハブ。
エイハブ「見ていろよ。西園寺、明日こそ決着をつけてやるぞ」

次の日。モナス国王の前に整列する、西園寺レースチームの4人とブラックシャドウの4人。国王に一礼。国王が黄金の銃を空に向けて撃ち、レースか開始された。8人は車に乗り込んで発進。

実況「さあ、いよいよレース開始です。勝利の祝杯を手に、再びこのモナスの街に帰ってくるのは果たして誰か?いま一団となってモナスの海岸をミラノへ向けて走ります」

西園寺博士「いいか、剣!山岳地帯に入ったら気を付けろ。エイハブは必ず仕掛けてくるぞ!」

山岳地帯に入った。ウルフ兄弟が最初に標的にしたのは2号車であるマシンムツだった。2台に前後から挟まれて崖下に転落するムツ。

4号車であるマシンカミカゼはウルフ兄弟の2台と接触し、3台とも大破した。

剣とガンテツは車を停めた。剣はカミカゼを抱き起こす。それを抜き去って行くエイハブとバロン。
カミカゼ「行ってくれ…エイハブに勝ってくれ…必ず…」
剣とガンテツはレースを再開する。

エイハブ「バロン。これで2対2の対決だな」
バロン「はっ。予想通り」

剣「くそう、エイハブの奴!ガンテツ、峠で追いつくぜ!」

追いついたエイハブとバロン。
エイハブ「来たな。待っていたぞ、剣」
バロン「やりましょう、エイハブ様」
手始めにガンテツが狙われる。

バロン「稲妻五段殺法、稲妻切り殺人走法!」
切り刻まれ体当たりされ、破壊されるマシンガンテツ。しかしバロンの車もまた爆発した。負傷したガンテツが出て来る。
ガンテツ「頑張ってくれ…剣!」

剣「しまった!ガンテツ!ガンテツ、死ぬんじゃないぞ!」

エイハブ「バロンもやられたか。剣、これで俺と貴様の一騎討ちだ。行くぞ!稲妻五段殺法、地獄車!」
車がコマのように回転して攻撃。それを片輪走行で避ける。

エイハブ「稲妻五段殺法、電撃殺人走法!」
電撃がマシンハヤブサを襲う。
剣「うわああ!」
エンジンフルパワーで逃げる剣。しかし2台は衝突した。

エイハブは頭から血を流しながら発進した。剣は気を失っている。
実況「あっ、見えました!トップはエイハブ・モビルディックです。マシンハヤブサ、まだ見えません。まだ見えません!」

エイハブ(…隼 剣を殺せなかったのは残念だが、わしは勝った。隼 剣に勝った!これで世界のカーレース界はまた私の手の中に入ったぞ)

実況「隼 剣がようやく街に入りました。時すでに遅くエイハブ・モビルディックの優勝は決定的です」

そこへエイハブの車のエンジンが爆発した。
エイハブ「い、いかん!エンジントラブルだ!くっ、くそう!」

実況「お!これはどうしたことでしょう。エイハブの稲妻一世号は黒煙を吹き上げ、スピードダウンしております。エンジントラブルの模様です」

実況「お!ハヤブサです!ハヤブサが近づいてきます!ゴールまであとわずか!」

剣「やっと追いついたぜ。待っていろ、エイハブ!」

並んで疾走する2台。
エイハブ「よおし、最後のチャンスだ。稲妻五段殺法、地獄落とし!」
車は飛びあがり背面ジャンプして、マシンハヤブサに上から迫る。

剣「フルパワー、オン!」
V5エンジンが火を吹いた。上から落ちてきた一世号の先端が、マシンハヤブサの後部に当たった。空を舞い上がりくるりと回転して、一世号の真上に落ちる。一世号は操縦を失い、柱に激突して炎上。

チェッカーフラッグを振られたのはマシンハヤブだった。観衆の歓声。

炎上する車から這って出てきたエイハブ。
エイハブ「わしは…なぜ破れたのだ…なぜ…」
気を失う。

それをテレビで見ていたメフィスト教授。
メフィスト「俺の夢もこれで終わりだ。さらばだ!」
投げたグラスでコンピューターが爆発する。

優勝トロフィーを抱え、肩車されている剣。

その姿をテレビで見ている仲間たちも涙を流す。

西園寺博士(…よくやった剣。そしてみんな)

オープンカーに乗ってパレードをしている剣。観衆に手を振っている。

ナレーション「悪辣極きわまりないブラックシャドウチームとの激烈な戦いを、ついに西園寺レーシングチームの輝かしい勝利に終わった」

炎上しているエイハブの城。
ナレーション「悪は滅び、やがて世界のカーレースは素晴らしいスポーツとして世界の人々を楽しませてくれるだろう」

ナレーション「その日のためにさらに身体を鍛え、腕を磨け。隼 剣、西園寺レーシングチーム。きみたちは明日のために今日を力いっぱい生きるのだ」

整列している西園寺レーシングチームの一同。

その後の『マシンハヤブサ』

当時はスーパーカーブームで、レースアニメがたくさん制作されていました。

1977年9月『アローエンブレム  グランプリの鷹』
1977年10月『超スーパーカー ガッタイガー』
1977年10月『とびだせ!マシーン飛竜』
1977年10月『激走!ルーベンカイザー』

同時期に4本も放送されていたのですから、やはり凄いブームでしたね。

なお『マシンハヤブサ』は2003年にDVD-BOXが発売されています。
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