『小さなバイキングビッケ』
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Amazon | 小さなバイキングビッケ Vol.1 <HDリマスター版> 【想い出のアニメライブラリー 第105集】 [DVD] | アニメ
￥13,944
栗 葉子, 松金よね子, 富田耕生, 滝口順平, 八代 駿, 里見たかし, 北村弘一, 和久井節緒, 西尾 徳, 中西妙子 最新アニメから懐かしの名作アニメDVD・Blu-rayをアマゾンで予約・購入。お急ぎ便ご利用で発売日前日に商品を受け取り可能。通常配送無料(一部除く)。
製作：ズイヨー映像、フジテレビ、タウラス・フィルム
放送期間：1974年4月3日から1975年9月24日
放送時間：水曜19:00から19:30
放送局：フジテレビ系列
放送話数：全78話
主題歌：「ビッケは小さなバイキング」栗 洋子とザ・バイキング
放送期間：1974年4月3日から1975年9月24日
放送時間：水曜19:00から19:30
放送局：フジテレビ系列
放送話数：全78話
主題歌：「ビッケは小さなバイキング」栗 洋子とザ・バイキング
スタッフ
原作：ルーネル・ヨンソン
チーフディレクター：斉藤博
シリーズ構成：松木功
脚本：沖島勲
絵コンテ：安納正美
キャラクターデザイン：関 修一
作画監督：福田皖
美術監督：吉原一輔
音楽：宇野誠一郎
チーフディレクター：斉藤博
シリーズ構成：松木功
脚本：沖島勲
絵コンテ：安納正美
キャラクターデザイン：関 修一
作画監督：福田皖
美術監督：吉原一輔
音楽：宇野誠一郎
キャスト
ビッケ：栗 葉子
ハルバル：富田耕生
イルバ：中西妙子
チッチ：松金よね子
スノーレ：滝口順平
ゴルム：八代駿
チューレ：里見たかし
ウローブ：北村弘一
ウルメ：和久井節緒
ファクセ：西尾徳
ナレーター：：増山江威子
ハルバル：富田耕生
イルバ：中西妙子
チッチ：松金よね子
スノーレ：滝口順平
ゴルム：八代駿
チューレ：里見たかし
ウローブ：北村弘一
ウルメ：和久井節緒
ファクセ：西尾徳
ナレーター：：増山江威子
『小さなバイキングビッケ』とは
ビッケ
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バイキングであるフラーケ族の族長ハルバルと、その妻イルバの一人息子がビッケ。暴力が嫌いで心配性な性格だが、事件や困難をその知恵と勇気で乗り越えていく。
スウェーデン出身作家の小説を原作とした、日本とドイツの国際共同制作作品。
スウェーデン出身作家の小説を原作とした、日本とドイツの国際共同制作作品。
『小さなバイキングビッケ』の最終回
第78話「仲間はづれにされたハルバル」
※テロップのまま。通常は「はずれ」だが誤表記と思われる。なおナレーションでは「仲間はづれにされたハルバル父さん」と読んでいる。
ハルバルとビッケ
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ナレーション「ハルバル父さんたちは航海の途中、偶然出会った海賊船と物凄い戦いをやったの。ようやく相手をやっつけたんだけど、でも船はボロボロになり、これ以上航海を続けることができなくなっちゃったの。そこでハルバル父さんたちは仕方なく、フラーケ村へ引き返すことにしたのよ」
夜のフラーケ村。ハルバルたちは激しかった海賊との戦いを夢に見ている。ハルバル以外はみな、その夢にうなされている。
ベッドで悲鳴をあげたスノーレは、妻にうるさい、はやく起きろと頬を叩かれた。目を覚まして文句を言う。
スノーレ「お前はね、今度のいくさがどんなに物凄かったか知らないからそんなことが言えるんだよ。もう死ぬか生きるかの戦いだったんだぞ！」
同じく目を覚ましたハルバル。
ハルバル「ふわーあ、よく眠ったわい。まだ疲れが抜けとらん」
妻イルバは、ビッケはもう元気に遊びに行っていると言う。それに対し、ビッケは戦いのあいだ船の隅に隠れて震えているだけなんだから、疲れる訳がないとハルバルは言う。
イルバ「そんなこと、ビッケはまだ子供なんだから当たり前でしょう」
その代わりに、ビッケにはハルバルに負けない素晴らしい知恵があるとイルバは言う。
ハルバル「知恵だけではバイキングのかしらはつとまらんのじゃよ！まず勇気と力が必要なんじゃい。あれではなんの役にも立たん」
だったら航海に連れて行かなくていいとイルバ。
イルバ「なんですか！ビッケの知恵でいつも助けられてるじゃありませんか。世の中には勇気と力だけじゃ解決できないことがいっぱいありますわ」
そこへスノーレが大慌てでやってきた。
スノーレ「デンマークの国王からのお使いが、おかしらに会いにきているんですよ」
ハルバルは港へ連れて行かれた。それを見たビッケとチッチもあとを追う。
港にはバイキングと村人たちが集まっていた。
使い「おお！貴殿が有名なハルバル殿！」
頭を下げる。使いは、デンマークとスウェーデンのあいだで戦争が起きるので、援軍をお願いしたいと言う。
ハルバル「ご覧の通り、わしも先日、一大激戦をしたばかりでな」
船もぼろぼろですぐに出航できないと言うハルバルに、使いは「10日以内に到着していただければ」とこたえる。
ハルバル「どうするお前ら。行くか、行かんか？」
悩む一同。みなが傷つき、疲れているからだ。
ファクセ「あんな生きるか死ぬかのいくさは、もうこりごりだ」
ハルバルは使いに、みんなとても戦える状態ではない、帰ってくれと言った。しかし使いは袋から、たくさんの金貨を出した。驚く一同
使い「いまがこれだけだが、引き受けてくだされば、お帰りのときはこの数十倍の金貨を差し上げます」
使いは、この金で船を直し、美味しいものを食べて元気を取り戻して欲しいと言う。
チューレ「どうだい、みな聞いたかよ。そういう話ならひとつ考え直した方がよさそうだぜ」
金貨を見て、村のみんなの気が変わった。
使い「ありがとうござる。これでデンマークからはるばるやってきた甲斐があったというもの。ではこれにて御免！」
それにひとり反対するハルバル。
ハルバル「かしらのわしがだめだと言ったらぜったいにだめだーっ！こんなに疲れて行ってみろ。皆殺しにされるのが関の山だ」
金貨は返してこいと言うのだが、船は行ってしまった。
スノーレ「おかしら。いくら疲れたからって、10日もあれば疲れはつかれは抜けますぜ」
そんなに行きたければ勝手に行けと言い残し、ハルバルは去った。
俺たちだけで行こう、となるバイキングたち。
スノーレ「おかしらはどうやら、このあいだの戦いで臆病風に吹かれたらしいぜ」
もっと強くて勇気のある新しいおかしらを選べばいい、と言い出す。女性たちも、ハルバルを意気地がないと言う。
使い「おお！貴殿が有名なハルバル殿！」
頭を下げる。使いは、デンマークとスウェーデンのあいだで戦争が起きるので、援軍をお願いしたいと言う。
ハルバル「ご覧の通り、わしも先日、一大激戦をしたばかりでな」
船もぼろぼろですぐに出航できないと言うハルバルに、使いは「10日以内に到着していただければ」とこたえる。
ハルバル「どうするお前ら。行くか、行かんか？」
悩む一同。みなが傷つき、疲れているからだ。
ファクセ「あんな生きるか死ぬかのいくさは、もうこりごりだ」
ハルバルは使いに、みんなとても戦える状態ではない、帰ってくれと言った。しかし使いは袋から、たくさんの金貨を出した。驚く一同
使い「いまがこれだけだが、引き受けてくだされば、お帰りのときはこの数十倍の金貨を差し上げます」
使いは、この金で船を直し、美味しいものを食べて元気を取り戻して欲しいと言う。
チューレ「どうだい、みな聞いたかよ。そういう話ならひとつ考え直した方がよさそうだぜ」
金貨を見て、村のみんなの気が変わった。
使い「ありがとうござる。これでデンマークからはるばるやってきた甲斐があったというもの。ではこれにて御免！」
それにひとり反対するハルバル。
ハルバル「かしらのわしがだめだと言ったらぜったいにだめだーっ！こんなに疲れて行ってみろ。皆殺しにされるのが関の山だ」
金貨は返してこいと言うのだが、船は行ってしまった。
スノーレ「おかしら。いくら疲れたからって、10日もあれば疲れはつかれは抜けますぜ」
そんなに行きたければ勝手に行けと言い残し、ハルバルは去った。
俺たちだけで行こう、となるバイキングたち。
スノーレ「おかしらはどうやら、このあいだの戦いで臆病風に吹かれたらしいぜ」
もっと強くて勇気のある新しいおかしらを選べばいい、と言い出す。女性たちも、ハルバルを意気地がないと言う。
バイキングたち
左からウルメ、ゴルム、チューレ、スノーレ、ビッケ、ハルバル
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夜。テーブルで悩んでいるハルバルだが、ひらめいた。
夜の港。
ナレーション「行かないとは言ったものの、そのために世界中に弱虫ハルバルなんて噂が広まったらそれこそ大変。いろいろ考えたすえ、ハルバル父さんはみんなが応援に行けないように、武器を森の中へ隠してしまうことにしたんだけど」
たくさんの武器を抱えて船から出てくるハルバル。
ナレーション「でも運悪く、それをウローブじいさんに見られてしまったの」
次の日の朝。
ナレーション「ハルバル父さんが武器を隠した噂はウローブじいさんからバイキングたちへ、そして村中の人たちへと広がっていったの。ただハルバル父さんだけが知らなかっただけなのよ」
港に集まっているバイキングたち。武器がないので戦いに行けない。
チューレ「まったくあんな卑怯で弱虫なやつは、もうおれたちのおかしらじゃねえや。なあ、そうだろ？」
そうだそうだと、一同の声。
そこへ見られていたと知らないハルバルがやってきた。みんなに声をかけるが、ことごとく無視される。みんなは立ち去った。
ハルバル「かしらのわしを馬鹿にしおって！なんということだ、お前たちはもう！」
ビッケの家の食卓。食事も口にしないで悩んでいるハルバル。
夜。ハルバルはビッケの部屋にやってきた。寝ているビッケを起こす。
ハルバル「どうしたらみんなが元通り口をきいてくれるようになるか、いい知恵を貸してもらいたいんじゃよ」
それに対して、隠した武器をみんなに返すしかないとビッケは言う。ビッケもハルバルが武器を隠したことを知っていた。
ビッケ「だからみんなはお父さんのこと、弱虫の卑怯者だって怒って口をきかなくなったんだ」
ビッケも今度のいくさに行くつもりだと知って悩むハルバル。
次の日。
森の中を歩いているハルバルとビッケ。隠した武器を探しているのだ。
ビッケ「お父さんさん、ほんとにこの辺なの？」
暗闇で、しかも疲れていたからわからないとこたえるハルバル。
ビッケ「こんな広い所じゃみつかりっこないよ」
しかしビッケはひらめく。
ビッケ「ああ！わかったぞ！よおし、この手でいこう！」
木にのぼるビッケ。
ナレーション「ビッケは、いつかオオカミに襲われて高い木にのぼった時、木のてっぺんから森の中がよく見渡せたことを思い出したの」
ビッケは森の中で光を反射するものをみつけた。
ビッケ「ああっ！あそこだぁ！」
夜の港。
ナレーション「行かないとは言ったものの、そのために世界中に弱虫ハルバルなんて噂が広まったらそれこそ大変。いろいろ考えたすえ、ハルバル父さんはみんなが応援に行けないように、武器を森の中へ隠してしまうことにしたんだけど」
たくさんの武器を抱えて船から出てくるハルバル。
ナレーション「でも運悪く、それをウローブじいさんに見られてしまったの」
次の日の朝。
ナレーション「ハルバル父さんが武器を隠した噂はウローブじいさんからバイキングたちへ、そして村中の人たちへと広がっていったの。ただハルバル父さんだけが知らなかっただけなのよ」
港に集まっているバイキングたち。武器がないので戦いに行けない。
チューレ「まったくあんな卑怯で弱虫なやつは、もうおれたちのおかしらじゃねえや。なあ、そうだろ？」
そうだそうだと、一同の声。
そこへ見られていたと知らないハルバルがやってきた。みんなに声をかけるが、ことごとく無視される。みんなは立ち去った。
ハルバル「かしらのわしを馬鹿にしおって！なんということだ、お前たちはもう！」
ビッケの家の食卓。食事も口にしないで悩んでいるハルバル。
夜。ハルバルはビッケの部屋にやってきた。寝ているビッケを起こす。
ハルバル「どうしたらみんなが元通り口をきいてくれるようになるか、いい知恵を貸してもらいたいんじゃよ」
それに対して、隠した武器をみんなに返すしかないとビッケは言う。ビッケもハルバルが武器を隠したことを知っていた。
ビッケ「だからみんなはお父さんのこと、弱虫の卑怯者だって怒って口をきかなくなったんだ」
ビッケも今度のいくさに行くつもりだと知って悩むハルバル。
次の日。
森の中を歩いているハルバルとビッケ。隠した武器を探しているのだ。
ビッケ「お父さんさん、ほんとにこの辺なの？」
暗闇で、しかも疲れていたからわからないとこたえるハルバル。
ビッケ「こんな広い所じゃみつかりっこないよ」
しかしビッケはひらめく。
ビッケ「ああ！わかったぞ！よおし、この手でいこう！」
木にのぼるビッケ。
ナレーション「ビッケは、いつかオオカミに襲われて高い木にのぼった時、木のてっぺんから森の中がよく見渡せたことを思い出したの」
ビッケは森の中で光を反射するものをみつけた。
ビッケ「ああっ！あそこだぁ！」
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Amazon | 小さなバイキングビッケ Vol.2 <HDリマスター版> 【想い出のアニメライブラリー 第105集】 [DVD] | アニメ
￥17,600
栗 葉子, 松金よね子, 富田耕生, 滝口順平, 八代 駿, 里見たかし, 北村弘一, 和久井節緒, 西尾 徳, 中西妙子 最新アニメから懐かしの名作アニメDVD・Blu-rayをアマゾンで予約・購入。お急ぎ便ご利用で発売日前日に商品を受け取り可能。通常配送無料(一部除く)。
武器が返され、喜ぶバイキングたち。
チューレ「じゃあ、おかしらもあっしらと一緒にデンマーク行くんすか？」
ハルバル「そうだ。お前らが目先の金貨に目がくらんで、あのまま行けばコテンパンにやられること目に見えておる。わしはかしらとしてお前たちを見殺しにはできん。そこでいろいろと悩んだ末、武器を隠して一日でもお前たちを休ませてやろうとまあ、こう考えたわけなんじゃよ」
誤解してたと、みんなが謝罪する。
ナレーション「こうしてハルバル父さんもみんなの仲間入りをし、船の修理が始まったの」
ナレーション「こうして船の修理も終わり、いよいよ出発の日になりました」
ハルバルの家。ビッケを行かせないというイルバ。
イルバ「初めからいくさとして、ビッケをやれますか」
ハルバルはひとり港へ向かった。
母は二階の寝室を見る。布団をかぶってビッケは寝ている。
イルバ「まだぐっすり眠ってるようね」
船に乗り組んだバイキングたち。
ウローブ「しかしビッケのいない航海はなんとなく落ち着かんのお」
ゴルム「ほんとはビッケがいないからして、心細いんじゃないの？」
チューレ「戦争には臆病なビッケ、邪魔だよ。そばでガタガタ震えられるとな、気が散って力が出ねえんだよ」
ファクセ「でもいままでに何度も危ないところをビッケに助けられたもんなあ」
ウローブ「さよう。ときにはひとつの知恵が百万の兵に勝ることがあるんじゃ」
ハルバル「いまさらゴチャゴチャと弱音を吐くない。出航だーっ！」
船が進み出す。
スノーレ「でもビッケがいないいとなんとなく心細いなあ」
ハルバル「こりゃこりゃ！わしがおるではないか。心配するなったら」
ビッケ「ぼくもいるよ」
樽の中から顔を出すビッケ。驚くバイキングたち。
ビッケ「今朝、暗いうちに起きて先に乗ってたんだよ」
布団の中に山を作り、かぶって寝ているかのように見せかけたのだった。
ハルバル「こいつ…。母さんに手を振っておやり」
ビッケ「うん！」
船尾から手を振るビッケ。
ビッケ「おかあさーん、行ってきまーす！」
驚くイルバだが、笑顔になって手を振り返す。
ナレーション「ビッケはイルバ母さんに何も知らせずに船に乗ってしまったことをちょっぴり反省したけど、でもイルバ母さんはもう心配していませんでした。だっていくさの嫌いなビッケですもの。いがみ合っているふたつの国をきっと素晴らしい知恵で仲直りさせることでしょうからね」
進んでいくバイキングたちの船。
チューレ「じゃあ、おかしらもあっしらと一緒にデンマーク行くんすか？」
ハルバル「そうだ。お前らが目先の金貨に目がくらんで、あのまま行けばコテンパンにやられること目に見えておる。わしはかしらとしてお前たちを見殺しにはできん。そこでいろいろと悩んだ末、武器を隠して一日でもお前たちを休ませてやろうとまあ、こう考えたわけなんじゃよ」
誤解してたと、みんなが謝罪する。
ナレーション「こうしてハルバル父さんもみんなの仲間入りをし、船の修理が始まったの」
ナレーション「こうして船の修理も終わり、いよいよ出発の日になりました」
ハルバルの家。ビッケを行かせないというイルバ。
イルバ「初めからいくさとして、ビッケをやれますか」
ハルバルはひとり港へ向かった。
母は二階の寝室を見る。布団をかぶってビッケは寝ている。
イルバ「まだぐっすり眠ってるようね」
船に乗り組んだバイキングたち。
ウローブ「しかしビッケのいない航海はなんとなく落ち着かんのお」
ゴルム「ほんとはビッケがいないからして、心細いんじゃないの？」
チューレ「戦争には臆病なビッケ、邪魔だよ。そばでガタガタ震えられるとな、気が散って力が出ねえんだよ」
ファクセ「でもいままでに何度も危ないところをビッケに助けられたもんなあ」
ウローブ「さよう。ときにはひとつの知恵が百万の兵に勝ることがあるんじゃ」
ハルバル「いまさらゴチャゴチャと弱音を吐くない。出航だーっ！」
船が進み出す。
スノーレ「でもビッケがいないいとなんとなく心細いなあ」
ハルバル「こりゃこりゃ！わしがおるではないか。心配するなったら」
ビッケ「ぼくもいるよ」
樽の中から顔を出すビッケ。驚くバイキングたち。
ビッケ「今朝、暗いうちに起きて先に乗ってたんだよ」
布団の中に山を作り、かぶって寝ているかのように見せかけたのだった。
ハルバル「こいつ…。母さんに手を振っておやり」
ビッケ「うん！」
船尾から手を振るビッケ。
ビッケ「おかあさーん、行ってきまーす！」
驚くイルバだが、笑顔になって手を振り返す。
ナレーション「ビッケはイルバ母さんに何も知らせずに船に乗ってしまったことをちょっぴり反省したけど、でもイルバ母さんはもう心配していませんでした。だっていくさの嫌いなビッケですもの。いがみ合っているふたつの国をきっと素晴らしい知恵で仲直りさせることでしょうからね」
進んでいくバイキングたちの船。
こういち
