アニメ『キューティーハニー』の最終回ってどうだった？

子供のときに見てたけど、最終回ってどんなだったっけ？そんな作品ってけっこうありますよね。そんな方のために、最終回のあらすじをお届けします。これであなたも思い出せるはず？お色気とギャグも満載の『キューティーハニー』はこんな感じでした！「変わるわよ！」

『キューティーハニー』

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NET・東映制作『キューティーハニー』

放送期間：1973年10月13日から1974年3月30日
放送時間：土曜20:30から20:55
放送局：NET（今のテレビ朝日）系
放送話数：全25話
主題歌：「キューティーハニー」前川陽子

スタッフ

原作：永井豪とダイナミックプロ
演出：葛西治（最終回担当）ほか
脚本：辻真先（最終回担当）ほか
キャラクターデザイン：荒木伸吾
音楽：渡辺岳夫

主なキャラクターと声優

如月ハニー（キューティーハニー）：増山江威子
早見青児：森功至
早見団兵衛：富田耕生
早見順平：沢田和子

シスタージル：渡辺典子

『キューティーハニー』とは

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如月ハニーは如月猛博士に作られた美少女アンドロイド。心臓の位置に「空中元素固定装置」を内蔵し、自由に衣服や持ち物を作ることができる。
この装置を狙う犯罪組織パンサークローにより博士は殺害され、その仇を討つために「ハニーフラッシュ！」のかけ声と共に「キューティーハニー」に変身して戦うのだ。

永井豪原作の傑作アニメのひとつ。変身時に全裸になって回転するなどお色気満載。ギャグシーンも多い。何度もアニメ化、実写化等がされている。

『キューティーハニー』の最終回

第25話「地獄に散った毒の花」

イーグルパンサーの声が、シスタージルの城に響く。「ジル様。命にかけてこの城にハニーをおびき出します」。

一方、ハニーたちは出かける準備をしていた。おにぎりをたくさん作っている順平たち。ハニーが通う『聖チャペル学園』の課外授業に順平も団兵衛も着いていくつもりなのだ。

学園にトラックがきて、乗り込むハニーたち。順平たちもそのトラックに紐を結びつけた車で着いていく。それを見ているイーグルパンサー。「いよいよ私の出番だ…フフフフフ」。トラックの幌の上に飛び降りた。

トラックは橋の上を渡る。イーグルパンサーが竜巻を起こして橋を破壊した。危険を察知するハニー。「つけられているわ。きっと何かが起こるに違いない…」。

不気味な森に到着した一同。強い風が吹き荒れる。その森の上に不気味な片目が浮かび上がった。ハニーは言う。「パンサークロー、出てきたらどう？　もう正体はわかってるんだ」。

大木が割れてイーグルパンサーが現れた。翼を広げると竜巻が発生し、ハニーを苦しめる。「ハニーフラッシュ！」。キューティーハニーに変身した。

ハニーは空中でイーグルパンサーにしがみつき、ふたりは沼に落下する。笑うイーグルパンサー。「何がおかしい！」と問うハニーに「とうとうお前もおしまいだね。お前だけじゃない、早見一家もこれで終わりさ。その露払いをするのが私の役目だ」とこたえる。驚く順平たち。

イーグルパンサーは燃えてしまい、毒ガスが発生した。目が見えくなるハニー。そこにシスタージルの声が。「どっちを向いているハニー！ここだよ！シスタージルはここにいるよ！」。「いま行くわ、シスタージル！」と沼を歩き出すハニー。「お姉様、行っちゃいけない！」と順平。「行くな！ハニーと言えども目が見えなきゃ危険だ」と青児。「どんな危険があっても、今度こそはお父様の霊に誓ってお前を討つ！」。
沼の先に、シスタージルの城が現れるのだった。

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城の門が開いて橋が渡された。中に入って行くハニー。目が見えるようになるが、唇が宙に浮かぶ不気味な空間に連れて行かれてしまう。唇たちの笑い声に、耳を押さえて苦しむるハニー。気が付くとシャボン玉の中にいたが、それが割れて落下する。

ハニーは木のツタのようなものにつかまった。ジルの声がする。「よく見てごらん、お前は何につかまっているつもりだい？」。それは竜の胴体だった。たくさんの竜がいるが、その顔が女に変わる。女の紫色の髪に捕らえられるハニーだが、それを剣で切って着地。

今度は蛾の大群がハニーを襲った。投げた剣が石像の目に当たる。跳ね返った剣は石畳に刺さった。「よくもやってくれたね、キューティーハニー！」。ついに現れたシスタージル。ジルのムチが石畳に刺さった剣を奪った。「みんなお前が作ったまぼろしだったのね。もう騙されないわ！」。「ふふふ。武器をなくしてどう戦うつもりだい？」。ハニーはジルのムチに捕まってしまう。

「逃げられはしない。あきらめて空中元素固定装置を渡せ！」。石像からの光線がハニーに当たると、内部が見えた。心臓の位置に空中元素固定装置がある。「ついに見たぞ、空中元素固定装置！」。

「いま、固定装置の力を見せてやる！　ハニースペシャル！」。回転するハニー。すると空間からたくさんの宝石が現れて、床に飛び散った。「みんなあたしのよ！」。狂ったように宝石を集め出すジル。「ハニービーム！」。ハニーは石像を壊し、ジルはその下敷きになった。「お姉様、パンサーゾラ様、お許しを…」。骨になってジルは崩れた。「お父様、ジルをやっつけたわ…。見ててくださったわね」。

ステンドグラスが割れる。崩壊していくジルの城。脱出しようと走るハニーだが、崩れた床の穴に落ちてしまった。城は崩れて、沼の中に沈んで行く…。

ハニーが目を覚ますと、そこは花畑だった。倒れている青児たち。「青児さん！」。近寄るが様子がおかしい。青児が持つ水晶玉に人影が浮かび上がった。「キューティーハニー！妹のシスタージルはあえなく散った。これからは私が相手だ！」。「そう言うお前は！？」。その女性は言った。「覚えておけ、パンサークローの総首領パンサーゾラだ！」。水晶玉は割れて、青児は正気に戻るのだった。

トラックに乗って帰途に着いているハニーたち。「来るがいい、パンサーゾラ。私はお父様の霊に誓ったのだから。パンサークローの最後のひとりまで滅ぼしてみせるわ！」。空に浮かんでは消えていく敵たちの姿。

その後の『キューティーハニー』

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シスタージルはついに倒すのですが、パンサーゾラとの決着はついていません。原作でもついていません。

1997年から放送された、リメイクである『キューティハニーF（フラッシュ）』では最後の敵がパンサーゾラになっていますので、なんだかモヤモヤしている人はこちらをどうぞ。

最後に、最終回の脚本を担当した辻真先についてちょっとだけ。1932年生まれで、アニメ『鉄腕アトム』にも参加していますから大御所中の大御所です。最近では『名探偵コナン』にも参加するという健筆ぶりで、2019年には、87歳で日本ミステリー文学大賞を受賞しています。ツイッターもやっているのですよ！