北海道が生んだ伝説のマンガ家・三原順を知っていますか?札幌で原画展が開催中!
2021年8月1日 更新

北海道が生んだ伝説のマンガ家・三原順を知っていますか?札幌で原画展が開催中!

札幌で生まれ育ち、描き続けたマンガ家・三原順の没後25年に合わせて、北海道初となる原画展が、札幌で開催されています。

348 view

札幌が生んだ伝説のマンガ家・三原順 北海道初の原画展を開催中 イベントはオンライン配信も!

札幌で生まれ育ち、描き続けたマンガ家・三原順の没後25年に合わせて、北海道初となる原画展が、札幌で開催されています。

三原順(1952-1995)は、42年の短い生涯の中で数多くの鮮烈な作品を描き、代表作「はみだしっ子」シリーズは熱狂的な支持を得ました。没後も、全作品が文庫で出版され、豪華画集が実現するなど、今もその魅力が多くの人に支持、再発見されています。

同展では、初展示となる子供の頃の絵や作文を含む150点あまりの展示作品から、三原順の世界の原点と魅力を探ります。
 (2295811)

メインビジュアル ©三原順/白泉社

「三原順の世界展~生涯と復活の軌跡~」

2021年7月22日(木・祝)~8月15日(日) ※7月28日(水)、8月12日(木)は休館
〒060-0001 札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ1階 SCARTSコート
Tel. 011-271-1955
入場無料
主催:ムーンライティング、札幌文化芸術交流センターSCARTS(札幌市芸術文化財団)
公式サイト: http://moonlighting.jp/sekaiten/
公式ツイッター: @mihara_sekaiten
©三原順/白泉社
 (2295814)

三原順が約40年前に描いた「はみだしっ子」シリーズは、実の親に暴行、放置、監禁、殺されかけて家を捨てた4人の少年が、鋭いまなざしを社会や自分自身にも向けながら、時に楽しく時に泣きながら旅を続ける物語です。独特の魅力に満ちた本作は、他にかけがえのない物語として読者の心をつかみ、熱狂的な支持を得ました。彼女の作品は、自分を徹底的に否定されて育った子どもたちに、自分を取り戻す力を与えてくれていたのです。

三原順没後、絶版作品の復活を望む運動が広がります。彼女の作品に助けられた、何かできることはないか。やがて、三原順の作品はすべて復刊され、幻の作品の出版、特集本や画集まで実現しました。2015年に東京で開催された「~没後20年展~三原順 復活祭」では、日本全国のみならず、海外からもファンがつめかけ、異例の会期延長となりました。そして没後25年、三原作品が札幌に里帰りします。
 (2295816)

 (2295823)

本展では、三原順の幼少期から未完の遺作までの主な作品、没後の軌跡を年代に沿って紹介し、最後にいくつかの視点で作品を振り返ります。約150点の展示作品のうち、子供の頃の絵や作文はすべて、本展で初展示です。それらは、三原順のマンガ家としての萌芽と、一人の子どもの眼に映った、かつての札幌の風景を伝えてくれています。

三原順の作品には、カラー原画、高校時代の小説、投稿作品など、いくつか所在不明のものがあります。札幌の地で開催する本展では、それらの発見や証言を得られる効果を期待しています。また、多くのマンガ家を輩出している北海道に、マンガ美術館があるべきでは? という展示やイベントも行います。会場では、「三原順の世界展」オリジナルの図録・グッズや、画集『三原順 All Color Works』(2020年、白泉社)などを販売します。
 (2295821)

 (2295822)

 (2295820)

■関連トークイベント 会場:札幌市民交流プラザ 2階 SCARTSスタジオ

1.「三原順のことばを考える」
日時:2021年7月31日(土)13:00~
出演:瀧波ユカリ(マンガ家)、三角みづ紀(詩人)
司会:赤木国香(北海道新聞社記者)
※イベント1は動画配信のみとなりました。

2. 「順さまのワイワイ仕事場(あるいはシュラバ)」
日時:2021年7月31日(土)16:00~
出演:笹生那実(マンガ家)、楡崎玲奈(元アシスタント)
※ライブ中継があります。会場参加は満席となりました。

3.「北海道にマンガミュージアムを!」
日時:2021年8月1日(日)14:00~
出演:ヤマダトモコ(マンガ研究者、明治大学 米沢嘉博記念図書館)
表智之(北九州市漫画ミュージアム専門研究員)
※ライブ中継があります。

動画配信、ライブ中継については、公式サイトのイベントページを参照ください。
http://moonlighting.jp/sekaiten/event/
15 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

日本中が熱狂した札幌冬季五輪、日本選手の頑張り

日本中が熱狂した札幌冬季五輪、日本選手の頑張り

1972年に札幌で開催された冬季オリンピックは、日本を含むアジア諸国の中で、初めて行われた冬季オリンピックでした。まだまだ冬季オリンピックといえば、欧米各国の選手がメインとなっていた時代、有色人種圏における史上初の冬季オリンピックでもあったのです。
五百井飛鳥 | 326 view
東京タワーには、兄さんがいた!

東京タワーには、兄さんがいた!

東京タワーは実は5男。東京のシンボル「東京タワー」には兄が4人、弟が1人いたのでした。兄弟は、まだまだご存命。タワー六兄弟を調べてみました。
長期間に渡り本州と北海道を結んだ青函連絡船とは?料金は?就航時間は?

長期間に渡り本州と北海道を結んだ青函連絡船とは?料金は?就航時間は?

1988年3月に青函トンネルが開通して北海道と本州が身近になりました。現在は北海道新幹線も開通しかなり便利になりましたよね。青函トンネルが開通する以前は青函連絡船での移動のみでしたが、長い歴史を持つ青函連絡船とはどんな船だったのでしょうか?今回は青函連絡船についてご紹介します。
そうすけ | 278 view
昭和63年に開通した「青函トンネル」を調べてみました

昭和63年に開通した「青函トンネル」を調べてみました

構想から約65年、着工から開通まで約27年を費やした「青函トンネル」。北海道へ渡るのは船ではなくなってから35年になります。
9月9日はゴマちゃんの日!森下裕美直筆原画や ゴマちゃんぬいぐるみなどが当たるキャンペーン実施!

9月9日はゴマちゃんの日!森下裕美直筆原画や ゴマちゃんぬいぐるみなどが当たるキャンペーン実施!

2023年9月9日(土)より毎年9月9日の「ゴマちゃんの日」にちなんだキャンペーンを開催します。今年は少年アシベ連載開始から35周年のアニバーサリーイヤーでもあることから、森下裕美直筆イラストとぬいぐるみなど豪華賞品が当選するプレゼントキャンペーンとなっています。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト