『ロボット110番』
制作：テレビ朝日、東映
放送期間：1977年4月8日から1977年12月30日
放送時間：金曜19:30から20:00
放送局：テレビ朝日系列
放送話数：全37話
主題歌：「ロボットガンちゃん110番」藤本房子
放送期間：1977年4月8日から1977年12月30日
放送時間：金曜19:30から20:00
放送局：テレビ朝日系列
放送話数：全37話
主題歌：「ロボットガンちゃん110番」藤本房子
スタッフ
原作：石森章太郎
監督：鈴木敏郎（最終回担当）ほか
脚本：安藤豊弘（最終回担当）ほか
美術：宮国登
音楽：小林亜星
音楽制作：あんだんて
監督：鈴木敏郎（最終回担当）ほか
脚本：安藤豊弘（最終回担当）ほか
美術：宮国登
音楽：小林亜星
音楽制作：あんだんて
キャスト
ガンちゃん：野沢雅子（声の出演）
パールちゃん：石原昌子
ケイくん：小原乃梨子（声の出演）
ミスター チーフ：八奈見乗児（声の出演）
良夫：田中和則
パパ：工藤堅太郎
ママ：久保田民絵
アケミ：小野瀬弘見
南田巡査：谷村昌彦
ロボット博士：石森章太郎（特別出演）
パールちゃん：石原昌子
ケイくん：小原乃梨子（声の出演）
ミスター チーフ：八奈見乗児（声の出演）
良夫：田中和則
パパ：工藤堅太郎
ママ：久保田民絵
アケミ：小野瀬弘見
南田巡査：谷村昌彦
ロボット博士：石森章太郎（特別出演）
『ロボット110番』とは
ロボット博士に造られたガンちゃん、ケイくん、パールちゃん、チーフの4体のロボットは中村家の庭を借りて「ロボットサービスセンター」を作った。博士のためにロボットセンターを建設することを目標に働き、お金を貯める。
1974年『がんばれ！！ロボコン』に続く石森章太郎原作のロボットホームコメディ。
なおガンちゃんの名前は正しくはガンガラガンちゃん。一人称はボコチンである。
最後にはガンちゃんは失敗し、チーフからバッテンパンチという罰を受けるというのが毎回のパターン。
1974年『がんばれ！！ロボコン』に続く石森章太郎原作のロボットホームコメディ。
なおガンちゃんの名前は正しくはガンガラガンちゃん。一人称はボコチンである。
最後にはガンちゃんは失敗し、チーフからバッテンパンチという罰を受けるというのが毎回のパターン。
『ロボット110番』の最終回
第37話「ぼくらロボットがんばるゾ！！」
中村家の朝。ゴミ捨てを手伝うガンちゃんだが、ポリバケツをぶちまけてしまいママに叱られる。ちょうど現れたケイくんにも「はやく始末しろよ」と言われてしまった。パパにお願いしたいことがあると言うケイくん。ケイくんと自分ではママの態度が違うと愚痴るガンちゃん。
ママ「悔しかったらケイくんのような立派なロボットになりなさい」
ロボットサービスセンターの中で、博士の写真を観ながら訴えるガンちゃん。
ガンちゃん「ロボット博士、ボコチン悔しいよ。はやくケイくんのような優秀なロボットに造り変えてよ。もう自分で自分が嫌になっちゃった」
そこへパールちゃんが入って来る。
パールちゃん「ガンちゃんは今のままがいいのよ」
頭は悪いし、失敗ばかりするし、身体はガンガラ（大きな空き缶のこと）型だし、なにひとついいとこがない、というガンちゃん。
ガンちゃん「ボコチン、ぜったいもっと素晴らしいロボットに造り変えてもらうんだ」
パールちゃん（…今のままのガンちゃんが一番いいのに…）
ケイくんはパパに、新しいロボットセンターの設計図を見せていた。これを建てるのにはどれくらいの費用が必要か知りたいというケイくんに、建築設計事務所をやっている友人がいるから頼んであげるというパパ。
夕方。帰ってきたパパは、ロボットセンターの建設には4億5千万円必要だと言う。そのやり取りを聞いて、自分に相談もなしにと怒るガンちゃん。
夕焼けの街をとぼとぼと歩いているガンちゃん。悲しそうな顔。立ち止まって夕空に言う。
ガンちゃん「ロボットセンターを建てるっていう大事な話なのに、ボコチンを仲間外れにするんだから…。ボコチンは絶対に優秀なロボットに作り変えてもらうんだ。絶対に」
中村家。ロボットセンターを建てたら出て行ってくれて庭が広くなると喜ぶママ（中村家の庭を貸している）。それを聞いて出て行く良夫。それを追いかけるアケミ。
ロボットサービスセンター前にいる良夫とアケミ。ガンちゃんが帰ってきた。
良夫「ねえガンちゃん、うちを出ちゃうの？」
アケミ「ロボットセンターを建てて、そこへ移っちゃうんでしょ？」
その通りで、そして博士に優秀なロボットに造り作り変えてもらうとガンちゃんは言う。
良夫「ガンちゃんのバカ！」
姉弟は駆け去った。その理由がわからないガンちゃんにパールちゃんは「自分で考えなさい！」と言う。
ガンちゃん「何が何だかさっぱりわからないよ…」
寝室。ベッドに寝ている姉弟。
良夫「さみしくなるよな、ガンちゃん出てったら」
アケミ「それより、ガンちゃんが世の中からいなくなるのがもっとさびしいわ。だってそうでしょう？ケイくんのような優秀なロボットに改造してもらうって言ってたでしょう」
良夫「やだよ、そんなの！」
そこへ、まだ起きているのかとママが入って来た。
良夫「ガンちゃんだけでもうちにいるよう頼んでよ」
ママは、ケイくんやパールちゃんならまだしもガンちゃんなんてとんでもないと言う。ママが出て行ったあと、こっそりと姉弟は相談する。
ママ「悔しかったらケイくんのような立派なロボットになりなさい」
ロボットサービスセンターの中で、博士の写真を観ながら訴えるガンちゃん。
ガンちゃん「ロボット博士、ボコチン悔しいよ。はやくケイくんのような優秀なロボットに造り変えてよ。もう自分で自分が嫌になっちゃった」
そこへパールちゃんが入って来る。
パールちゃん「ガンちゃんは今のままがいいのよ」
頭は悪いし、失敗ばかりするし、身体はガンガラ（大きな空き缶のこと）型だし、なにひとついいとこがない、というガンちゃん。
ガンちゃん「ボコチン、ぜったいもっと素晴らしいロボットに造り変えてもらうんだ」
パールちゃん（…今のままのガンちゃんが一番いいのに…）
ケイくんはパパに、新しいロボットセンターの設計図を見せていた。これを建てるのにはどれくらいの費用が必要か知りたいというケイくんに、建築設計事務所をやっている友人がいるから頼んであげるというパパ。
夕方。帰ってきたパパは、ロボットセンターの建設には4億5千万円必要だと言う。そのやり取りを聞いて、自分に相談もなしにと怒るガンちゃん。
夕焼けの街をとぼとぼと歩いているガンちゃん。悲しそうな顔。立ち止まって夕空に言う。
ガンちゃん「ロボットセンターを建てるっていう大事な話なのに、ボコチンを仲間外れにするんだから…。ボコチンは絶対に優秀なロボットに作り変えてもらうんだ。絶対に」
中村家。ロボットセンターを建てたら出て行ってくれて庭が広くなると喜ぶママ（中村家の庭を貸している）。それを聞いて出て行く良夫。それを追いかけるアケミ。
ロボットサービスセンター前にいる良夫とアケミ。ガンちゃんが帰ってきた。
良夫「ねえガンちゃん、うちを出ちゃうの？」
アケミ「ロボットセンターを建てて、そこへ移っちゃうんでしょ？」
その通りで、そして博士に優秀なロボットに造り作り変えてもらうとガンちゃんは言う。
良夫「ガンちゃんのバカ！」
姉弟は駆け去った。その理由がわからないガンちゃんにパールちゃんは「自分で考えなさい！」と言う。
ガンちゃん「何が何だかさっぱりわからないよ…」
寝室。ベッドに寝ている姉弟。
良夫「さみしくなるよな、ガンちゃん出てったら」
アケミ「それより、ガンちゃんが世の中からいなくなるのがもっとさびしいわ。だってそうでしょう？ケイくんのような優秀なロボットに改造してもらうって言ってたでしょう」
良夫「やだよ、そんなの！」
そこへ、まだ起きているのかとママが入って来た。
良夫「ガンちゃんだけでもうちにいるよう頼んでよ」
ママは、ケイくんやパールちゃんならまだしもガンちゃんなんてとんでもないと言う。ママが出て行ったあと、こっそりと姉弟は相談する。
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ロボットサービスセンター。ケイくんがガンちゃんに通帳を渡した。それを払いのけるガンちゃん。
ガンちゃん「もお！からかわないでよ！いつも赤字でバッテンパンチもらってるボコチンに貯金なんかあるわけないでしょ！」
ガンちゃんは怒って建物を出た。
ガンちゃん「今に改造してもらって見返してやるからな！」
そこへすれ違いで、良夫の友達タダトシの母親がやってくる。
母親「タダトシが家出をしたのよ！おたくのよっちゃんも一緒なのよ！」
タダトシは書置きを残していた。「しばらく帰りません。でもよっちゃんと一緒だから心配しないでください」。
それを聞いたガンちゃんは良夫とタダトシを探しに向かう。
町で子供たちに聞き込みをしたガンちゃんは、良夫たちが「ガンちゃんの引っ越し反対の署名運動」をしていたと知る。
中村家一同と、南田巡査、タダトシの母、パールちゃんがいる。
パパ「良夫はきっとガンちゃんにいつまでも家にいてもらいたいんだよ。良夫やタダトシくんにとってガンちゃんは友達、いや友達以上の存在だったんだなあ。その子供たちの気持ちをもっと理解してやっていれば…」
一同沈黙。
アケミ「そうだ！パパ、あそこにいるかもよ」
空を飛んで良夫を探しているガンちゃん。
ガンちゃん「んー。よっちゃんがいそうなところと言えば…。そうだ、林の中の秘密の場所かも」
林の中に建てられている小屋に到着すると、ちょうどパパたちも来た。ドアを叩くガンちゃん。中に良夫たちはいた。
ママ「良夫、はやく出てらっしゃい！」
みなで建物を叩く。ドアを塞ぐ良夫。
パパ「良夫、心配しなくてもいいんだ。パパやママはな、ガンちゃんたちさえよけりゃあ、いつまでもいてもらうことにしたから。なあ、これで安心しただろう？さあ、風邪ひいちゃうぞ。ふたりとも出てきなさい」
優しくノックする。
良夫「パパ！ぼくはガンちゃんに約束してもらいたいことがあるんだ。改造しないでもらいたいんだ。立派なロボットじゃなくてもいい。優秀なロボットじゃなくてもいい。ぼくは、ぼくは今のガンちゃんが大好きなんだ」
ガンちゃん「よっちゃん！ボコチンね、そう言ってくれて嬉しいよ！わかった。ボコチン、改造してもらわない。いつまでも今のままでいるよ」
出てきて抱きつくふたり。
良夫「ガンちゃーん！」
泣くふたり。するとそのとき、ガンちゃんの目からも涙が流れた…。
ガンちゃん「もお！からかわないでよ！いつも赤字でバッテンパンチもらってるボコチンに貯金なんかあるわけないでしょ！」
ガンちゃんは怒って建物を出た。
ガンちゃん「今に改造してもらって見返してやるからな！」
そこへすれ違いで、良夫の友達タダトシの母親がやってくる。
母親「タダトシが家出をしたのよ！おたくのよっちゃんも一緒なのよ！」
タダトシは書置きを残していた。「しばらく帰りません。でもよっちゃんと一緒だから心配しないでください」。
それを聞いたガンちゃんは良夫とタダトシを探しに向かう。
町で子供たちに聞き込みをしたガンちゃんは、良夫たちが「ガンちゃんの引っ越し反対の署名運動」をしていたと知る。
中村家一同と、南田巡査、タダトシの母、パールちゃんがいる。
パパ「良夫はきっとガンちゃんにいつまでも家にいてもらいたいんだよ。良夫やタダトシくんにとってガンちゃんは友達、いや友達以上の存在だったんだなあ。その子供たちの気持ちをもっと理解してやっていれば…」
一同沈黙。
アケミ「そうだ！パパ、あそこにいるかもよ」
空を飛んで良夫を探しているガンちゃん。
ガンちゃん「んー。よっちゃんがいそうなところと言えば…。そうだ、林の中の秘密の場所かも」
林の中に建てられている小屋に到着すると、ちょうどパパたちも来た。ドアを叩くガンちゃん。中に良夫たちはいた。
ママ「良夫、はやく出てらっしゃい！」
みなで建物を叩く。ドアを塞ぐ良夫。
パパ「良夫、心配しなくてもいいんだ。パパやママはな、ガンちゃんたちさえよけりゃあ、いつまでもいてもらうことにしたから。なあ、これで安心しただろう？さあ、風邪ひいちゃうぞ。ふたりとも出てきなさい」
優しくノックする。
良夫「パパ！ぼくはガンちゃんに約束してもらいたいことがあるんだ。改造しないでもらいたいんだ。立派なロボットじゃなくてもいい。優秀なロボットじゃなくてもいい。ぼくは、ぼくは今のガンちゃんが大好きなんだ」
ガンちゃん「よっちゃん！ボコチンね、そう言ってくれて嬉しいよ！わかった。ボコチン、改造してもらわない。いつまでも今のままでいるよ」
出てきて抱きつくふたり。
良夫「ガンちゃーん！」
泣くふたり。するとそのとき、ガンちゃんの目からも涙が流れた…。
家に戻ってくるとロボット博士がきていた。
ガンちゃん「ロボット博士、会いたかったよー！
ロボット博士「うんうんうん、みんな元気でなによりじゃのう」
ガンちゃん「元気すぎて失敗ばっかり」
ロボット博士「失敗は成功の母じゃ。気にすることはない」
ガンちゃん「でもさあ、損ばっかりでロボット博士にロボットセンター建ててあげられなくて」
ロボット博士「いやあ、たいしたもんじゃよ」
ガンちゃんに通帳を渡すロボット博士。まわりにうながされて通帳を見ると、92万9749円の貯金が。驚き喜ぶガンちゃん。パールちゃんは315万円。ケイくんは665万1000円。
ケイ君「でもこれっぽっちじゃロボットセンターどころか、ロボット博士の研究所も建てられやしない」
あやまるガンちゃんたち。
ロボット博士「いいんじゃいいんじゃ。目標に向かって頑張る努力が尊いんじゃよ」
パールちゃんの提案で、このお金で博士に新しいロボットの仲間を造ってもらうことになった。
ガンちゃん「よーし、これからボコチンねえ、赤字を出さないようにいっそうガンガラファイトでがんばるぞお！」
チーフ「それじゃあ、バッテンパ－ンチ！」
パンチでよろめきケイ君とパールちゃんにも当たり、倒れる。
計算もしないでいきなり、というガンちゃん。
チーフ「いやあ、すまーん！わしはガンちゃんが赤字を出さないように頑張れば今までのようにバッテンパンチを言わなくてもすむと言おうとしたんだ」
ガンちゃん「んーもう、ガンガラバイバイよ！」
家の門の前。ロボット博士は「うちのロボットたちをよろしくお願いします」と言って帰って行った。それにいつまでも手を振るガンちゃんたち。
ガンちゃん「ロボット博士、会いたかったよー！
ロボット博士「うんうんうん、みんな元気でなによりじゃのう」
ガンちゃん「元気すぎて失敗ばっかり」
ロボット博士「失敗は成功の母じゃ。気にすることはない」
ガンちゃん「でもさあ、損ばっかりでロボット博士にロボットセンター建ててあげられなくて」
ロボット博士「いやあ、たいしたもんじゃよ」
ガンちゃんに通帳を渡すロボット博士。まわりにうながされて通帳を見ると、92万9749円の貯金が。驚き喜ぶガンちゃん。パールちゃんは315万円。ケイくんは665万1000円。
ケイ君「でもこれっぽっちじゃロボットセンターどころか、ロボット博士の研究所も建てられやしない」
あやまるガンちゃんたち。
ロボット博士「いいんじゃいいんじゃ。目標に向かって頑張る努力が尊いんじゃよ」
パールちゃんの提案で、このお金で博士に新しいロボットの仲間を造ってもらうことになった。
ガンちゃん「よーし、これからボコチンねえ、赤字を出さないようにいっそうガンガラファイトでがんばるぞお！」
チーフ「それじゃあ、バッテンパ－ンチ！」
パンチでよろめきケイ君とパールちゃんにも当たり、倒れる。
計算もしないでいきなり、というガンちゃん。
チーフ「いやあ、すまーん！わしはガンちゃんが赤字を出さないように頑張れば今までのようにバッテンパンチを言わなくてもすむと言おうとしたんだ」
ガンちゃん「んーもう、ガンガラバイバイよ！」
家の門の前。ロボット博士は「うちのロボットたちをよろしくお願いします」と言って帰って行った。それにいつまでも手を振るガンちゃんたち。
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その後の『ロボット110番』
2016年に初めて全話DVD-BOXとしてソフト化されています。
なお『がんばれ！！ロボコン』118話にたいして37話なのは視聴率がふるわなかったからだと言われています。お金に関するシビアな設定や、最後のパンチが不評だったのでしょうか？
ちなみにガンちゃんの動力源は単1乾電池10本で、1日千円かかるんだそうです。収入から天引きされるという設定が世知辛いですね…。
なお『がんばれ！！ロボコン』118話にたいして37話なのは視聴率がふるわなかったからだと言われています。お金に関するシビアな設定や、最後のパンチが不評だったのでしょうか？
ちなみにガンちゃんの動力源は単1乾電池10本で、1日千円かかるんだそうです。収入から天引きされるという設定が世知辛いですね…。
18 件
こういち
