９年間の交際期間を経て結婚を決意した、俳優の藤原竜也さん（３１）が開いた突然の会見に驚いた人は多かったのではないでしょうか。お相手の女性は４歳年上の一般女性とのこと。
驚いたのは、結婚の事実やお相手の女性のことより、「９年間の交際期間」と「７年前から同居生活をしている」ということ。逆算をすると、藤原さんは２２歳の頃に結婚相手の女性と知り合って、２４歳で同棲をスタートしていたことになります。若い頃から抜群の人気を誇っていた藤原さんですが、プライベートもしっかりと充実していたということになりますね。
結婚会見では、妻となる女性のことを「小動物的な。ミーアキャットみたいな」と笑顔で語り、報道陣からの質問にもひとつずつ丁寧に答える姿がクローズアップされました。藤原さんの誠実そうな雰囲気が伝わってきて、好感度もアップ。人気商売につきものの「結婚した途端にファンが激減した」という心配は、藤原さんにはどうやら無縁のようです。
一方で、やや疑問が残るのは、藤原さんにまつわる「あの伝説」について。というのも、藤原さんといえば、人気スターの証しともいえる女性関係の華やかな噂がいつもつきまとっていたことでも有名な人物。１０代の頃から「１００人斬り」はおろか「１０００人斬り」という伝説まで、まことしやかに流れていました。
２２歳で知り合った彼女がいることと、「１０００人斬り」を両立させるには、時期的なことと物理的なことで矛盾が生じる気もしますが…。とにかく、おめでたいことなのでそのあたりは触れずにおきましょう。
ところで、お相手の女性が妊娠をしているわけではなく、週刊誌に交際をスッパ抜かれたわけでもないのに、「なぜ、今、結婚会見を開いたのか」と思いませんか？
実は、夫婦問題のプロの目から見ると、藤原さんの９年間という交際期間のように、結婚前に若い頃から長い歴史を築いてきたカップルには、結婚に至った理由に２つのパターンが考えられます。
ひとつは、男性の誠実さを体現した場合。若い頃から数年間もひとりの相手と付き合いを続けてきたことによって、結婚することが当然はたすべき約束になっていることはよくあります。すでに一緒に暮らしていれば、お互いに居心地のよさもすべて理解しているはずですから、あえて結婚という形を取る目的は“けじめ”の意味が大きいものです。
藤原さんの場合は、お相手の女性の年齢が３５歳ということですから、妊娠と出産を視野に入れているのであれば、「そろそろ、いいタイミングでは…」と考えるのも自然といえます。
もしも、そう考えて結婚の発表に踏み切ったのであれば、藤原さんの誠実さを相手の女性にも世間にも伝えることができたので、すべての関係者が幸せになった結果になります。
ところが、万が一、二人が結婚に至った理由が、もうひとつのパターンである場合は大いに心配すべきです。
というのも、仮に、結婚前の交際期間が長すぎたあまり、相手から逃げられなくなってしまった末の結婚である場合、やがて破綻するケースがほとんどだからです。私の経験上からいっても、男性が女性から逃げ切れずに結婚を押し切られた場合の離婚率は１００パーセントに近いといえます。
はたして、藤原さんの結婚は、どちらのパターンでしょうか？ 成り行きを見守っていきたいと思います。
■岡野あつこ（おかの・あつこ） １９５４年８月５日埼玉県出身。夫婦問題の悩みを解決するカウンセリング事業や、カウンセラーを育成する岡野あつこのライフアップスクールなどを運営する、株式会社カラットクラブ代表取締役。ＮＰＯ日本家族問題相談連盟理事長。１９９１年よりカウンセリング事業を開始、２万５０００件以上のカウンセリング実績をもつ。現在は、後進の育成にも力を入れており、ライフアップスクールの卒業生は１８００人を超えている。夫婦問題解決のプロとしてメディアに出演し、一人でも多くの人に笑顔が戻るよう日々活動中である。離婚相談救急隊 http://www.rikon.biz/ 。
