発掘ニュース

No.258

2020.02.21

音楽

デビュー前!原田真二さん、高校2年生の映像発掘!

今回の発掘映像は、ご本人もビックリ!超お宝映像です。『キャンディ』『タイム・トラベル』のヒット曲でお馴染み、ミュージシャンの原田真二さん、その高校時代の映像です!

『高校生の広場』。1963年から20年間続いた教育テレビ放送の番組で、この日は広島県内の5人の高校生が集まり司会のアナウンサー、コメンテーターの大学教授とともに20分間意見を交わしました。テーマはズバリ“アイドル”。この高校生のうちの一人がデビュー前の原田真二さんなのです!

Q これが原田君の好きなエルトン・ジョンだね?
「そうです、ティーンエイジャーのアイドルです。この曲は、すごく乗ってイイですね。」
Q ウキウキする?
「ええ、すごく。」

番組の始まりは、エルトン・ジョン“I'm Going To Be A Teenage Idol”がバックに流れる中、梶アナウンサーと原田さんとのやり取りから始まります。この曲自体、日本語に訳すと『ティーンエイジのアイドルになりたい』ですね!

Q 彼が原田君のアイドルというわけだね?
「はい、このメロディーの美しさと、それから乗ってくるリズムの良さですね。それが2つ一緒になってきたっていう、そのことが僕にとても良かったですね、聞いた感じが。」
Q いつ、どのようにしてアイドルを見つけたの?
「エルトン・ジョンが来日した時なんですけど、その時テレビで宣伝をやっていたんです。その曲をちょっと聞いたことから僕の心にぐっときて、それでいいなと思ったんです。」

「なんていうか、これを言ってしまうとエルトンファンにぶっ飛ばされたりするんですけどね、見た感じアイドルっぽくないというか、そこから出てくる人間味ですね。なんかあるんですね、良い感じが。だから僕もこんな感じでメロディーの美しさを常に持って、人が聴いて『いいなぁ』って、ただそれだけでいいから、そう思われるような曲を作っていきたいと思います。」

Q とすると歌手だけじゃなくて、作って歌って弾いてというプレイヤー?
「そうです、普通の歌手というのでは無くて、要するにシンガーソングライターというか、自分の曲で勝負して道を切り拓いていきたい、そういう願いなんです。」
Q これからの原田君の人生に影響を与えたといえるかな?
「大きいですね~!」

このあと他の4人の高校生にもそれぞれの“アイドル”を聞いていき、若者にとって“アイドル”とはいったい何だろうか?真正面から議論を交わします。

ちなみに4人の皆さんのアイドルは…
1年女子:新撰組の沖田総司
2年男子:『男一匹ガキ大将』の戸川万吉(漫画の主人公)
2年女子:ジュリーこと沢田研二
3年女子:いない、最初からではないがいつのまにかいなくなった

という感じです。

大学教授のコメントは…
「第一線で活躍している歌手が選ばれたり、歴史上の人物が選ばれたり、人気漫画の主人公が選ばれたり、意外な感じを受けるんですが聞いていると、それぞれその人たちの生き方に共鳴したとか、非常に啓発を受けるとか、あるいは自分の目標として目指していきたいとか、そういう点では共通しているように思います。」

そして番組の終盤、梶アナウンサーが質問します。

「このなかで、いまは別人をアイドルとしているけど、ゆくゆくは自分がアイドルになるんだ、尊敬される人物でも、慕われる人物でもいいですが、いますか?…あ、原田君?自信をもって答えましたね(笑)」

「そうなりたいと思っているんです、今。僕は音楽方面に進んで、作曲してシンガーソングライターでやっていきたいという願いがあります。僕が今、エルトン・ジョンをアイドルとして思っていることは、尊敬するっていうことが一番強いんです。それから今、郷ひろみとか西城秀樹とか、女の子に大きな人気の歌手がいますね。そういったものを2つ、ちょっと欲張りですが、一番理想的には2つ持っているアイドルになりたいと思っています。」

実はこの発掘映像を原田真二さんご本人にご覧いただく機会がありました!
先日、埼玉・川口でNHKアーカイブスが開催したイベント『レッツゴーヤング フォーエバー2020』です。

「いいVTRがあるんです原田さんの!超貴重なデビュー前の映像です!」
と紹介された原田さんは…

「今ちょっと動揺してます。でも見たいです、何なんでしょう?」
原田さんには内緒にしていたVTRの上映でした。

「動揺しましたホントに。いま記憶から消してください(笑)」

「…たぶん、日本の歌謡界のようなアイドルはイメージしてないんですよ。NHKの『ヤング・ミュージック・ショー』っていう昔、洋楽の映像を唯一流してくれた番組があったんですが、その世界なんですよね。まさにエルトン・ジョンとかポール・マッカートニーとか。」

「(この番組は)たぶん自分でも見てない気がするんですけどね。高校の時に、もうデビューを決めていて、絶対に音楽で世界に影響したいなという思いがすごくあって。」

今回の発掘映像は広島県庄原市にある郷土資料館に保存されていたビデオテープの中から6年ほど前に見つかったもので、ご本人にご覧いただける絶好の機会に皆さんにもご紹介することが出来ました。

若いころには“アイドル”と呼ばれることに抵抗感もあったという原田さん、高校生の頃からしっかりとした将来像を持って活動されていたことが良くわかる発掘番組です。
そして今もステージで歌う原田さんはカッコいい!アイドルです!

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