「日本」の波キター!? カンヌ国際映画祭で高評価次々 現地リポート

2015.05.18


カンヌでも注目された夏帆、綾瀬、広瀬、長澤の4姉妹(右から、AP)【拡大】

 世界3大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭(南フランス)で、各部門にノミネートされている日本映画や日本人が出演している作品が次々と上映され、高評価を得ており、受賞の期待が高まっている。現地の感触を映画評論家、小張アキコ氏がリポートする。

 24日(現地時間)発表の最高賞パルムドールを競うコンペ部門のトップを切って「海街diary」(是枝裕和監督)が上映され好評だ。翌日には綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4姉妹のドレス姿が現地紙の紙面を飾り、星取表でも上位に。映画祭のスポンサーでもあるスイスの宝飾メーカー「ショパール」のパーティーでも、多くのスターが集まるなか、長澤と夏帆が注目を浴びた。

 「スクリーン」誌ではイスラエルの評論家が4つ星とともに4姉妹それぞれキャラクターが明確に描写されている点を高く評価している。

 意外なのは、渡辺謙とマシュー・マコノヒーがW主演の「ザ・シー・オブ・ツリーズ」(ガス・ヴァン・サント監督)。渡辺が演じるのは、妻を失い自殺しようと青木ケ原を訪れた米国人と樹海で出会う男。劇中で歌声も披露しているが、評価はかなり低い。

 「ある視点」部門のオープニングを飾った「あん」(河●(=瀬の頁が刀の下に貝)直美監督)は高評価だ。孫の内田伽羅とカンヌ入りした樹木希林は「海街diary」にも4姉妹の大叔母役で出演しているだけに、地元メディアにも親しみをもって受け入れられている。最高評価の「パルムマーク」とつけたメディアも。

 「あん」を鑑賞した審査員長の女優、イザベラ・ロッセリーニは立場上、感想を口にしなかったが、満足げな表情を浮かべ、好感触だった。「ある視点」部門の発表は現地23日夜だ。

 

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