空間のあるじ
遠山いづみ(演・小林朝美)
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おおざっぱでもないあらすじ(清水崇監督・脚本)
時系列ぐちゃぐちゃでよく分からないホラー登場。


佐伯剛雄は妻伽椰子を殺害し、息子俊夫は押入れに逃げ込んで行方を消した。
それではタイトルテロップじんわり…。

1.理佳
それから5年後…。
福祉センターでボランティアする理佳は、登録された老婆の様子見を押しつけられた。
向かった徳永家にたどり着いた理佳はただならぬ悪寒を覚える。
かつて惨劇が展開された佐伯家だったとは知る由もない。
家の中は荒れ果て、老婆は介護放棄されていた。
清掃中、理佳は母の顔を切り抜いた親子三人の写真を発見する。
続けて2階に上がると、押入れをかきむしる音が聞こえた。
中から猫の声…に怯えつつ、目張りを剥がして開けてみると…俊夫が座っていた。
センターに問い合わせする間に、俊夫は階段まで出てきた。
俊夫が老婆を指し示すので、理佳は行ってみる。
老婆は見えない何かに侘びを呟いているように理佳には見えた。
やがて、見えない何かは実体化し、老婆を押しつぶす…
理佳は気を失った。

2.勝也
そのちょっと前の話。
徳永家の勝也・和美夫婦はポルターガイストに悩まされていた。
和美は老婆の深夜徘徊と疑わない。
昼のうたた寝中、和美はポルターガイストに起こされた。
老婆は寝室で呆けている…なら何がいるのか?
和美は俊夫の黒猫に導かれて2階に上がる。
黒猫は踊り場で俊夫の手に囚われた。
俊夫の陰に怯えながら、和美は奥に入っていく…が、悲鳴が起きる。
そうと知らない勝也が帰宅する。
いやな予感を覚えながら2階に上がると…和美はベッドの上で気絶していた。
携帯で救急車を呼ぼうとした勝也の背後を俊夫が走り抜ける。
押入れを探す間も、俊夫が和美を覗き込む気配がする。
ベッドの隙間を探すと、俊夫が飛び出した。
俊夫が猫の声で吠えると、勝也の背後で押入れが閉まり、和美が苦しみだす。
和美が死んだ瞬間、勝也は怯えるが、何かに取りつかれて形相が変わる。
折悪しく、勝也の妹・仁美が訪ねてくる。
死体を隠した勝也の気配に仁美は気づいた。
踊り場で待ち受けた勝也は剛雄の恨み言を呟きながら、仁美を追い返す。
剛雄に支配された勝也は2階に向かうが、2階には伽椰子が待ち受けていた…。

3.仁美
徳永家との連絡はぷっつり途切れ、理佳が聞いた留守電から仁美の章が始まる。
仁美は何者かにつけ回される気配を感じていた。
勝也から着信があったが、「あ"あ"あ"あ"あ"…」だけだった。
やがてライブで「あ"あ"あ"あ"あ"」
伽椰子の姿を一瞥した仁美は逃げ出した。
警備員室に逃げ込み、モニターから守衛の様子を見る。
現場のトイレから影が湧き出し、守衛の足元に絡んでいく。
仁美が警備員室から飛び出した時には、守衛は消滅していた。
飛び込んだエレベータが上がるが、全フロアに俊夫がいることに仁美は気づかない。
知らぬが仏で帰宅したが、いやなタイミングで電話が鳴る。
勝也が出て訪問を告げた。
しかし、扉を開けると勝也が消え、電話が「あ"あ"あ"あ"あ"」。
ベッドに潜り込み、テレビをつけると、「あ"あ"あ"あ"あ"」が混信する。
ベッドの中に…伽椰子が潜んでいた。
引きずり込まれた仁美も消えた。

4.遠山
翌朝、センターの広橋は徳永家を訪ね、老婆の死体と放心した理佳を発見する。
事件となり、現場検証した中川刑事は、夫婦の死体を発見する。
回復した理佳は事情聴取を受け、俊夫のことを気にかける。
しかし、徳永夫婦に子はいない…。
中川はあの家で次々に家族ぐるみの不幸が起きたことを把握していた。
その発端となったのが佐伯家だ。
伽椰子の死体が発見されたのが、まさに天井裏。
中川は、佐伯家の捜査を担当していた元刑事の遠山に協力を求めた。
娘いづみとの時間を邪魔された上に佐伯家の話…遠山はいい顔をしなかった。
その頃、理佳は俊夫の行方を知る…事件以来行方不明、現在11歳。
遠山は警察から守衛蒸発現場のビデオを見せられていた。
守衛を引きずりこんだ影が伽椰子の影に変わって画面から去った。
…あとにカメラのレンズを覗き込む。
睨まれた遠山は思わずのけぞった。
その夜…俊夫と伽椰子は理佳を訪ねてきたのだった…あ"あ"あ"あ"あ"
遠山は呪われた家を葬り去る決断をして徳永家を訪ねた。
ダイニングでガソリンを撒いていると、リビングから声がする。
扉を開くと、逃げ去る女子高校生と鉢合わせする。
いづみと呼ばれた高校生は、遠山を一瞥して逃げ出した。
2階には仲間らしき女子高校生の声…これでは着火できない。
2階に昇った遠山の前で、扉の隙間から3人目視できた。
その奥に移動した3人分の絶叫が響く。
代わりに伽椰子が這い出してきた。
遠山は階段を転げるように逃げ出す。
警察を飛び出した遠山を探していた中川達は飛び込んだ。
外に飛び出した遠山に代わり、中川たちが伽椰子に対峙する。

5.いづみ
遠山の娘いづみは高校生に成長した。
同級生3人が修学旅行直後に消息を絶っている…ことになっている。
3人が佐伯家に飲み込まれたのは、いづみだけが知っていた。
帰宅したいづみは、理佳の死体が発見されたニュースを耳にするが、気にも留めなかった。
いづみは何者かの異様な気配に気づきだす。
みゆきと千春は訪ねて来たが、遠山家は異様な雰囲気だった。
無言で迎えたいづみはカーテンを閉め切り、窓には新聞の目張りをしていた。
例の3人がいる気配をいづみは感じていた。
3人といづみは肝試しに佐伯家へ出かけ、いづみだけ逃げ出していた。
みゆきと千春すら、いづみは拒否反応を示す。
とぼとぼ去る2人に、母は遠山が死ぬ直前と状況が酷似していることを明かした。
夜になり、いづみは仏間に遠山がうずくまる夢を見た。
佐伯家から逃げ出す時、いづみは未来にタイムスリップした遠山を目撃していた。
遠山は立ち去り、夢は覚めてしまう。
新聞紙の隙間から月明かりを眺めようとした…ら、3人が睨んでいた。
3人はいづみを仏間に追い詰める。
仏壇を背に追い詰められたいづみは…伽椰子に仏壇の中へ引きずり込まれていった。

6.伽椰子
時間はぐっと戻って、理佳が健在だったセンターから始まる。
正職員になって、充実しているはずだったが、俊夫の気配はつきまとっていた。
教師となった友人真理子と再び親しく交流するようになっていた。
真理子のクラスに不登校かつ育児放棄の生徒がいるらしい。
…という話をしているレストランで、黒猫が脚をまたぎ、テーブルの下に俊夫が隠れていた。
悲鳴を上げ、おののきながら帰った夜、黒猫の声で理佳は起こされた。
黒猫まみれの部屋…の夢は電話で破れた…が、部屋の片隅に俊夫の気配。
起こしたのは真理子だったが、真理子の声が黒猫に占領される。
育児放棄の家…理佳には思い切り心当たりがあった。
理佳が向こうで絶句している間に、真理子の背後から俊夫が消えていた。
理佳が佐伯家に走る間、真理子は俊夫を探しに2階に…
到着した理佳は、気おされながらも2階に上がる。
間に合わなかった…真理子は押入れから吊り上げられ、屋根裏に引きずられる。
真理子の抵抗が終わり、伽椰子が這い出してくる。
理佳は一目散に逃げ出す。
しかし、階段を下りて鏡を前に立ち止まってしまった。
関係者が共通して行う、目を覆うしぐさを理佳もしてしまう。
鏡に映ったのは伽椰子の顔、ブラウスから伽椰子が生えてくる。
そんな幻に足止めされるうちに、伽椰子が階段を下りてくる。
腰が抜けて逃げられない理佳に伽椰子が迫ってくる。
…が、気づいた時には伽椰子の姿は消えていた。
代わりに、剛雄が立ちはだかる。
俊夫が見下ろす中、剛雄の手が理佳に迫り、理佳は絶叫を上げた…。
理佳に憑依しながらも、伽椰子は剛雄の魔手から逃れられなかった。
ゴミ袋に放り込まれた理佳の骸の中で、伽椰子は再び目を開く。。。


空間の詳細
遠山氏登場シーンで空間発動。地面の砂絵を遠山に見せて説明するために座り込んだ瞬間、太ももが開いて恥ずかしい布が現れる。

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あるじのその他の分布地
・忍風戦隊ハリケンジャー#16-18(2002年)
・仮面ライダー龍騎#3/4「学校の怪談」(2002年)
12歳から小林万桜と改名し、もっと恥ずかしい姿を披露するようになってしまった。風情も何もあったもんじゃないが、今なお現役のグラビアアイドル。