【訃報】斬られ役として「5万回斬られた」俳優・福本清三さん死去。
映画・ドラマの「斬られ役」として長年活動を続けてきた俳優・福本清三(ふくもと せいぞう)さんが1月1日、肺がんのため亡くなっていたことが明らかとなりました。77歳でした。
第一報はこちらです!
数々の時代劇作品にご出演され、「5万回斬られた男」の異名で親しまれた俳優の福本清三さんが亡くなられました。
— 時代劇専門チャンネル (@jidaigekich) January 4, 2021
時代劇専門チャンネルのオリジナル作品「チャンバラが消えた日」や体操番組「朝だよ!ごぼう先生」など多数の作品にもご出演いただきました。
心よりご冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/bZWRnaRXZ7
福本さんは1943年、兵庫県出身。15歳で東映京都撮影所に入社し、その後「斬られ役専門」の役者として多数の時代劇、アクション映画、ヤクザ映画に出演を重ね、業界内では「5万回斬られた男」として知られていました。その斬られ役としての存在感が認められ、2003年にはハリウッド映画「ラスト サムライ」に出演。2014年には映画「太秦ライムライト」で初主演を務めるなど、晩年まで斬られ役一筋で活動を展開していました。
「5万回斬られた男」が斬られた作品とは!?
「5万回斬られた男」の異名で知られた福本さん。具体的には、どのような作品に出演していたのでしょうか?ここで主要な作品について軽く振り返っておきましょう。
まむしの兄弟 懲役十三回(1972年)
1972年に公開された映画「まむしの兄弟 懲役十三回」。菅原文太主演のヤクザ映画で、「まむしの兄弟シリーズ」として70年代前半に人気を博しました。福本さんは本作以外にも「まむしの兄弟 恐喝三億円」「まむしの兄弟 二人合わせて30犯」などに暴力団の組員として出演しています。
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仁義なき戦い(1973年)
1973年に公開されたヤクザ映画の金字塔「仁義なき戦い」。このシリーズにも福本さんは複数出演しており、本作以外にも「仁義なき戦い 広島死闘篇」「仁義なき戦い 代理戦争」などで暴力団組員を演じていました。
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激突!殺人拳(1974年)
千葉真一主演の映画「殺人拳シリーズ」。千葉のアクロバティックな演技により、海外でも大ヒットを記録しました。福本さんは「激突!殺人拳」のほか、「殺人拳2」「逆襲! 殺人拳」にも出演しています。
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ラスト サムライ(2003年)
2003年公開のハリウッド映画「ラスト サムライ」。ここでは、主人公に話しかけられても応えない「寡黙なサムライ」を演じ、日本を代表する「kirareyaku(斬られ役)」として見事な死に様を披露しました。
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