1993年のNEWヒーローズ
ボクの初めての少年誌連載月刊少年チャンピオン「ブルピッチ」の連載を終え、次の連載への準備…なんていう事もまだ決めていなかった1993年9月3日、自宅近くの石神井公園東台球場で、いつものようにマンガ家の野球チームNEWヒーローズの試合がありました。
その日の夜に連載の打ち上げが決まっていて、気を抜いていたというわけではないのですが9月の3日…暑い日だったのはなんとなく覚えてます。
93年のヒーローズイヤーズブックの記録を見ると対戦相手はバトルライダーズ、5回裏ヒーローズの攻撃の時でした。
ヒットで出塁したボクが1塁ランナー、バッターはメカドックの次原さん、ヒーローズの監督でもあります。
草野球の常道というか次原さんへの初球にボクは盗塁…スタートを切りました。すると次原さんは気にせずに強振、ファールです。
2塁手前まで来ていたボクは「次原さんランナー見てよ!」と言いながら1塁に戻ります。そして2球目、またボクは盗塁のスタートを切ったのですがまたもや次原さんは強振!
「また~っ?」と言いながら打球の行方を見るとサードへのライナー性の当たり!あわてて1塁に戻ろうとしたら今度は相手サードが打球をはじいてまたまた2塁へ向かう事に!
タイミング的にはアウトっぽいなあと思いながら2塁に向かうと今度は相手セカンドがエラー!
ボールがすぐ下にこぼれました。
ボクはアウトになるのを避けるために急ブレーキ…そんな感じで当時30半ばのボクは9月の炎天下走り回っていたのでした!
その結果、何度目かのターンをしようとした瞬間右足をグランドのちょっとしたくぼみに引っかけひっくり返った状態で体重をかけてしまいました!
「ブチブチッ!」体の中にそんな音が響きました。
その日の夜に連載の打ち上げが決まっていて、気を抜いていたというわけではないのですが9月の3日…暑い日だったのはなんとなく覚えてます。
93年のヒーローズイヤーズブックの記録を見ると対戦相手はバトルライダーズ、5回裏ヒーローズの攻撃の時でした。
ヒットで出塁したボクが1塁ランナー、バッターはメカドックの次原さん、ヒーローズの監督でもあります。
草野球の常道というか次原さんへの初球にボクは盗塁…スタートを切りました。すると次原さんは気にせずに強振、ファールです。
2塁手前まで来ていたボクは「次原さんランナー見てよ!」と言いながら1塁に戻ります。そして2球目、またボクは盗塁のスタートを切ったのですがまたもや次原さんは強振!
「また~っ?」と言いながら打球の行方を見るとサードへのライナー性の当たり!あわてて1塁に戻ろうとしたら今度は相手サードが打球をはじいてまたまた2塁へ向かう事に!
タイミング的にはアウトっぽいなあと思いながら2塁に向かうと今度は相手セカンドがエラー!
ボールがすぐ下にこぼれました。
ボクはアウトになるのを避けるために急ブレーキ…そんな感じで当時30半ばのボクは9月の炎天下走り回っていたのでした!
その結果、何度目かのターンをしようとした瞬間右足をグランドのちょっとしたくぼみに引っかけひっくり返った状態で体重をかけてしまいました!
「ブチブチッ!」体の中にそんな音が響きました。
連載終了!靭帯損傷!!(ちょっと似てる?)
その場に倒れこんだボクに相手は軽くタッチしてアウト。
セカンドでクロスプレー(?)になったのでバッターランナーの次原さんはファーストにゆっくり間に合いセーフ!
ボクの記憶では相手エラーだと思っていたのですが、記録を見ると安打になっていますから送球をこぼしたセカンドと混同していたのかもしれません。
当然ブチブチッという音は僕にしか聞こえてませんから、味方ベンチからも運動不足で情けなく倒れたように見えたのか容赦なくヤジが飛びます。「ダッセ~ッ!」「運動不足~っ!」
…ったくそんな場合じゃないのにと心の中で毒づき誰か助けに来いよと思っていたのですが、ふと気づくとなぜか全然痛くないのです。
「あれっ?さっきの音は気のせい?」
身体中に響いたような音でしたからそんなはずはないのですが、痛みを感じない以上たいしたことはないのかも…なんて自分に言い聞かせ立ち上がってみることにしました。
恐る恐る起き上がり、右足に体重をかけようとした瞬間です!甘い考えを吹き飛ばす激痛が走りその場にまた倒れこみました。
やっぱり重症~っ!心の中でそう叫びました!
チームメートもそれを見て尋常ではないケガに気づき集まってきました。後にジムニーとビートを譲ってもらったアシスタントのC君におぶってもらってベンチに連れて行ってもらい、ストッキングを脱いだのですがみるみるうちに右足首が腫れあがってきました。
靭帯損傷…全治3か月でした。
セカンドでクロスプレー(?)になったのでバッターランナーの次原さんはファーストにゆっくり間に合いセーフ!
ボクの記憶では相手エラーだと思っていたのですが、記録を見ると安打になっていますから送球をこぼしたセカンドと混同していたのかもしれません。
当然ブチブチッという音は僕にしか聞こえてませんから、味方ベンチからも運動不足で情けなく倒れたように見えたのか容赦なくヤジが飛びます。「ダッセ~ッ!」「運動不足~っ!」
…ったくそんな場合じゃないのにと心の中で毒づき誰か助けに来いよと思っていたのですが、ふと気づくとなぜか全然痛くないのです。
「あれっ?さっきの音は気のせい?」
身体中に響いたような音でしたからそんなはずはないのですが、痛みを感じない以上たいしたことはないのかも…なんて自分に言い聞かせ立ち上がってみることにしました。
恐る恐る起き上がり、右足に体重をかけようとした瞬間です!甘い考えを吹き飛ばす激痛が走りその場にまた倒れこみました。
やっぱり重症~っ!心の中でそう叫びました!
チームメートもそれを見て尋常ではないケガに気づき集まってきました。後にジムニーとビートを譲ってもらったアシスタントのC君におぶってもらってベンチに連れて行ってもらい、ストッキングを脱いだのですがみるみるうちに右足首が腫れあがってきました。
靭帯損傷…全治3か月でした。
人数はジャスト9人
マンガ家の野球チームの試合というのは球場の貸し時間に関係していて、たいてい試合前の練習を含めて4時間1度で6回前後野試合を2試合を行います。
ボクが靭帯損傷(切れかかっていたけど切れてはいませんでした)したのは1試合目の5回…終了間際でしたけどその日もう1試合あります。
その日試合に来ていたヒーローズのメンバーは監督の次原さん他キャプテン翼の陽一さん、デスノートの小畑君などボクを含めて10人でケガのボクが抜けても試合は可能でした。
その日はアシスタントのC君のクルマで来たのですが、当然C君が僕を病院に連れて行ったら試合の人数が足りません!
みるみるうちに晴れがひどくなってズキズキと痛み出してきた右足!で、誰が僕を病院に連れて行ってくれるの?
結局話し合いの末、試合が終わり次第C君が病院に連れて行くから待ってろ!ということになりました。(ひどい話ですね 、皆さんはケガをしたらすぐに病院に行った方がいいですよ 笑)
みるみるはれ上がっていく右足を抱え一人ぼっちで仲間の野球を観戦してました、全く内容は覚えてませんが記録を見てみると薄情にも11対1で快勝してます。
そして試合が終わった後着替えるのを待ってアシスタントのC君に病院に連れて行ってもらいました。病院は当時の自宅すぐそばの接骨院に行くことにしたのですが混んでいてちょっと待つことになりました。
待っている間C君を見るとなんだかソワソワしています。
「何?」「ナカガーさん、治療終わったら一人で帰れます?」とC君。
「おれこの後〇〇達と麻雀の約束しちゃったんですよ、どうせナカガーさんのケガで打ち上げは中止だろうし」
またまたひどい話ですが連れてきてもらったことだけでも感謝してC君にはすぐに麻雀に行ってもらいました。「ナカガーさん、後でひどい奴っていわない?」なんて言いながら帰って行ったのですが25年経って改めてここで書かせてもらいます。
「ひどい奴です 笑」
接骨医の先生になぜすぐに来なかったと怒られながら治療を終え、自宅まで松葉づえで帰りました。慣れない松葉づえは両腕の付け根に食い込んで痛かったのを覚えてます。
そしてその夜月刊少年チャンピオンの担当編集さんから電話がかかってきました。
打ち上げは中止にならず担当編集2人と原作者の富田祐弘さん(ブルピッチの原作者でマクロスやセーラームーンなどアニメのシナリオやノベライズなども手掛けていた方です)の3人で飲みに行ったのは新宿でした。
「大丈夫~っ?」
ボクが靭帯損傷(切れかかっていたけど切れてはいませんでした)したのは1試合目の5回…終了間際でしたけどその日もう1試合あります。
その日試合に来ていたヒーローズのメンバーは監督の次原さん他キャプテン翼の陽一さん、デスノートの小畑君などボクを含めて10人でケガのボクが抜けても試合は可能でした。
その日はアシスタントのC君のクルマで来たのですが、当然C君が僕を病院に連れて行ったら試合の人数が足りません!
みるみるうちに晴れがひどくなってズキズキと痛み出してきた右足!で、誰が僕を病院に連れて行ってくれるの?
結局話し合いの末、試合が終わり次第C君が病院に連れて行くから待ってろ!ということになりました。(ひどい話ですね 、皆さんはケガをしたらすぐに病院に行った方がいいですよ 笑)
みるみるはれ上がっていく右足を抱え一人ぼっちで仲間の野球を観戦してました、全く内容は覚えてませんが記録を見てみると薄情にも11対1で快勝してます。
そして試合が終わった後着替えるのを待ってアシスタントのC君に病院に連れて行ってもらいました。病院は当時の自宅すぐそばの接骨院に行くことにしたのですが混んでいてちょっと待つことになりました。
待っている間C君を見るとなんだかソワソワしています。
「何?」「ナカガーさん、治療終わったら一人で帰れます?」とC君。
「おれこの後〇〇達と麻雀の約束しちゃったんですよ、どうせナカガーさんのケガで打ち上げは中止だろうし」
またまたひどい話ですが連れてきてもらったことだけでも感謝してC君にはすぐに麻雀に行ってもらいました。「ナカガーさん、後でひどい奴っていわない?」なんて言いながら帰って行ったのですが25年経って改めてここで書かせてもらいます。
「ひどい奴です 笑」
接骨医の先生になぜすぐに来なかったと怒られながら治療を終え、自宅まで松葉づえで帰りました。慣れない松葉づえは両腕の付け根に食い込んで痛かったのを覚えてます。
そしてその夜月刊少年チャンピオンの担当編集さんから電話がかかってきました。
打ち上げは中止にならず担当編集2人と原作者の富田祐弘さん(ブルピッチの原作者でマクロスやセーラームーンなどアニメのシナリオやノベライズなども手掛けていた方です)の3人で飲みに行ったのは新宿でした。
「大丈夫~っ?」
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たくさん野球をしました。
当然思いっきり下手くそでヒーローズ在籍の10何年で頂いたチーム内タイトルは三振王数回と一度ホームラン王…なんだか使い物にならない助っ人外人みたい?