2019年9月5日 更新
ミニコンポが我が家にやってきた!音楽を独り占め出来るあの空間の歓びを憶えていますか?
僕らの子供時代、ミニコンポとラジカセの間には「越えられない壁」が存在しました。どうにかしてミニコンポをゲットしたときの歓びはいまだに忘れられません。大きければ大きいほど嬉しかったミニコンポについて。
「ミニコンポ」
ミニコンポは音響機器の一形態。ミニ・コンポーネント・システムの略。
時代や地域、メーカー、販売店などによって定義内容に幅があるものの、一般的に据置型でスピーカーが分離できるオーディオ・システム一般を指しています。
元々はレコードプレーヤー、アンプ、スピーカーなどが独立した製品として提供されるコンポーネントステレオに分類され、19インチラック実装のプロ用オーディオ機器を範とした幅17インチ(約432ミリ)のフルサイズコンポを横幅で80%程度に縮小したサイズの製品を、当初はミニコンポと呼ばずミニ・ステレオと呼びました。
各社の発売が集中したミニコンポ元年ともいえる1978年当時、ミニコンポという名称を使用していたのはパイオニアのMiniシリーズとアイワのマイスペースシリーズのみ。、A4サイズを採用したTechnicsはコンサイスコンポ、当時最小のB5サイズで発売した東芝Aurexではマイクロコンポという名称を用いていましたが、分かりやすさから次第にミニコンポという名称が普及していくことに。
音楽パッケージの形態がLPレコードからCDに移行すると更に小型化が進んでいきました。
「ステレオ」の普及は1960年代から
そもそもの「ステレオ」普及は1960年代から始まります。上記のように1970〜1980年代に流行したコンポーネントステレオに代表される、大型のシステムが大半でしたが、より小型のステレオとしてレシーバーとレコードプレーヤーをひとつの筐体に収めて、スピーカーを付属したモジュラーステレオが1960年代後半から登場しました。後にカセットデッキが搭載されたモデルも登場して1970年代後半までステレオのエントリーモデルの主流となっていきまいた。
イコライザーやサラウンド音声に感動
1980年代後半になるとCDプレーヤーが標準となり、若者の目を引く派手なグラフィックイコライザーの搭載や、一部の高級機ではレーザーディスクプレーヤーの搭載、テレビと連携したサラウンド音声にも対応するなど多機能化が進みます。
私たちが羨望のまなざしを向け始めたのはこの頃だったかもしれませんね。筐体はプラスチックなどでコストダウンしやすい黒色がボディーカラーの主流になって行きました。
中学生や高校生の頃にお小遣いをはたいて購入した人も多いのではないでしょうか。当時はただただ大きくて低い音が出そうなコンポが欲しかった!!
また当時ブラウン管テレビの音声よりも、ミニコンポに音声出力部を繋いだほうが格段に良い音が出ましたよね。うちはリビングのテレビが14インチとち画面は小さかったのですが、ミニコンポに繋いで大きな音で歌番組を観ていましたよ。
オールインワンの低価格路線でおなじみ「aiwa」
1990年代に入ると、アイワが各ユニットの接続が不要な一体型(オールインワン)のミニコンポを発売し、低価格モデルが普及し始めます。圧倒的に値段が魅力的でしたよね。でもちょっとカッコよくなかったんだよなあ。。。
みんな憧れたKENWOOD
90年代にMDが台頭すると、カセットデッキに代わりMDデッキを搭載した機種が登場。
低価格モデルの価格競争が激しくなる一方で、ケンウッド、オンキヨー、デノン、ティアックなどからは、小型サイズの高級オーディオといった趣きを持ったミニコンポが登場します。
みなさんはコンポをゲット出来ましたか?
そう、当時団地住まいだった筆者。
仮にKENWOODがゲットできたとしても、置く場所などなかったのでした。
1991年のコンポ売れ行きランキング
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ラジカセとの違いはココにありました。