「レンタルレコード」という業態の走りは1975年くらいのようです
私たちの青春時代に欠かせない、日常風景の一コマでしたよね。
1975年に神奈川県川崎市の東横線元住吉駅近くの綱島街道沿いに中古レコード店がオープンしたが、業績が振るわず閉店するのを機に親戚のアドバイスでサービスとして商品をレンタルしたところ大盛況となり、業態をレンタルレコード店に変え再出発した。
店も元住吉駅近くに移転し屋号を「円盤」とする。日本で最初のレンタルレコード店の誕生である。ニッポン放送「玉置宏の笑顔でこんにちは」でおもしろい商売として紹介される。[
日本レコード協会調べで、1981年6月には約500店舗だったのが、同年12月には約930店、1983年頃には約1700店舗。そして、ほとんどの客が借りたレコードをカセットテープに録音しており、一般のレコード店の売り上げが2割から3割減少する影響を見せ、権利者団体からも問題視されることになります。
大浦清一氏
立教大学在学中に日比谷図書館でレコードを貸し出していることに着目し、1980年5月に東京都三鷹市で黎紅堂の1号店を開業。
若年層の支持を集めてチェーン店を全国に拡大したが、1982年に日本レコード協会加盟のレコード会社13社より貸しレコードは著作権法違反であるとして提訴され、同業他社と共に任意団体・日本レコードレンタル協会を結成。
1984年3月、協会を中小企業団体の組織に関する法律に基づく商工組合・日本レコードレンタル商業組合へ改組し、初代理事長に就任。
レコード会社との訴訟において和解協議を成立させ、同年の著作権法改正における「公正な使用料をもって許諾すること」とする国会の附帯決議を基にレンタルビジネスを確立した。
そんな時代に登場した、貸レコード店「友&愛」
「友&愛」TVCMもやっていましたね
友&愛 - YouTube
エイベックス・グループの総帥、松浦勝人氏がキャリアをスタートしたお店としても有名に
「友&愛」懐かしいレコードのレンタルだったんですね
そして横浜市港南区上大岡駅前にフランチャイズの貸レコード店「友&愛」上大岡店を開業します。
ここから松浦勝人氏はエイベックス設立に動くことに
この80年代にレンタルレコード周りの法整備も整いました。
ちなみに1985年当時、黎紅堂の会員数は約180万人、友&愛の会員数は約80万人だったといいますから、かなりの方にとってレンタルレコードは身近な存在になっていたのだと思われます。