バブル期には、希少価値のあるクルマたちは投機対象とされてしまい、新車価格をはるかに上回る価格で販売されていました。その結果、本来手に入れたいと思っていた方たちの手の届かない存在となってしまったのです。
そこで今回は、当時新車で購入できた(デッドストックを含む)クルマたちを集めてみました。
そこで今回は、当時新車で購入できた(デッドストックを含む)クルマたちを集めてみました。
フェラーリ テスタロッサ
via ja.wikipedia.org
正規ディーラーでテスタロッサを新車で購入した方が、初回点検を迎えるまえに売却するということも珍しくありませんでした。その結果「ディーラー車で低走行、程度良好なテスタロッサ」が市場に流通することとなりました。バブル崩壊後に適正相場で手にすることができた方は、まさに千載一遇のチャンスをモノにした方…なのかもしれません。
フェラーリ 288GTO
グループBのホモロゲーションを取得するため、272台だけ製作されました。スタイリングベースとなった308GTBの雰囲気を残しつつ、筋肉のように盛り上がったオーバーフェンダーによって横幅は+190mmもワイドになり、フロントの4灯フォグランプと共に一目で288GTOと分かる特徴になっています。ダックテールやリアフェンダーのスリットは、車名の由来ともなった60年代のレーシングカー「250GTO」をモチーフとしたもの。308より 110mmホイールベースの長いシャシーは、鋼管スペースフレーム製。アウターはケブラーやグラスファイバーで強化した樹脂パネルで構成されています。
フェラーリF40
via blogs.c.yimg.jp
創業40周年を記念した、最も過激かつ純粋な市販フェラーリ。カーボンモノコックと鋼管フレームによる1100kgの超軽量シャシーに、478psのV8 ツインターボエンジンを搭載。1psあたり2kg未満の強烈なパワーウェイトレシオを誇ります。人気が高かったため、高価格にも関わらず生産台数は 1311台と言われています。
ケーニッヒ・コンペティション・エボリューション
そのケーニッヒが生み出した傑作コンプリートカー、コンペティション・エボリューションは、フェラーリ・テスタロッサをベースに、フェラーリF40を意識した迫力のアピアランスへとモディファイされています。そのボディパネルはカーボンケブラーを使用し、150kgとも200kgとも言われる軽量化を果たすと書いてあったと記憶しております。(実際はターボシステム等の重量増もあり、そこまで軽くはなっていない可能性が高いです)
そしてパワーは公称1000ps、100kg-m以上で、最高速は370km/h、0-100km/hは3.5秒、0-200km/hは10秒を標榜していました。デビュー当初はツインターボにスーパーチャージャーというシステムでしたが、複雑で重いということでツインターボのみに変更されたということです。色々な情報を総合すると、ターボスシステムはオーストリアのアルベルト社のものでタービンはT04Eツイン、そしてターボチューンを行ったのはローテックだそうです。
ポルシェ959
959は、911モデルのテクノロジーをベースに開発され、292台のみが限定生産されました。4バルブのシリンダーヘッドを備えた水冷式水平対向ツインターボエンジン、電子制御シャシー、4WDシステム、そしてエアロダイナミクスを最適化したボディに至るまで、ポルシェが当時の自動車エンジニアリングの粋を結実させたモデルです。420,000ドイツマルクという価格にもかかわらず、959はすぐに完売となりました。
ランボルギーニ カウンタック
ベルトーネによる未来的なデザインのボディにV12を縦に搭載。初期のLP400(4.0リッターV12、385ps)は最高速度300km/hを謳い、フェラーリと性能を競いました。78年にオーバーフェンダーを備えた「LP400S」となり、その後も「LP500S」、「5000S」、「クワトロバルボーレ」と進化。ランボルギーニ25周年記念の「アニバーサリー」を最後に生産終了しました。