普通の女の子の普通の話だから、良い
ファンタジーでもない、主人公は特別美人で人気者ってわけでもない、分かりやすい嫌がらせもない、胸えぐられるようなハラハラドキドキがあるわけでもない・・・ごく普通の小学5年生~中学3年生までのピュアなラブストーリー。普通だからこそ、共感できるんです。変にませていない、等身大の子供らしい子供の話なので、読んでるだけで自分の小中学生時代がじんわりと呼び起されてしまうんですよね。
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1話ごとに学年が上がっていくストーリー
「第一話」「第二話」ではなく、「一時間目」「二時間目」・・・「放課後」と、各話の呼び方が時間割の形になっています。時田くんとの出会いがある小学5年生から、主人公・千花が引っ越しと転校を経験する中学1年生、志望校に合格し高校生になるまで、1話終えるごとに学年が上がっていく内容です。(中学3年生の回のみ出来事が多いので2回に分けて描かれています)
その間、席替え、学校行事、学級委員の割り振り、転校、クラス会、文通など様々な「普通」の出来事に一喜一憂するだけの、そんなむずがゆいお話。大人になった今読み返すと、非常に郷愁的でなんともせつなく、あたたかいです。ああ、私にもこんなことあったなあ・・・。
その間、席替え、学校行事、学級委員の割り振り、転校、クラス会、文通など様々な「普通」の出来事に一喜一憂するだけの、そんなむずがゆいお話。大人になった今読み返すと、非常に郷愁的でなんともせつなく、あたたかいです。ああ、私にもこんなことあったなあ・・・。
仲良し4人組のそれぞれの恋愛模様
千花の仲良しの女の子、なおちゃん・きょんち・ゆうゆ。彼女たちもまた人知れず誰かに恋をしたり、されたりしています。小中学生ならではの可愛い恋愛模様、それを打ち明けるときのなんとも言えないわくわく感。自分も一緒にそこに混ざって、「クラスの○○くんが・・・」なんて話し出したくなってしまいそうなリアルな会話に思わずときめいてしまいます。
「かすみそう」って千の花って感じ
中学1年生で、つらい転校という経験をした千花。クラスの仲間はそんな千花に、お別れの際にかすみ草をプレゼントします。バラでもひまわりって感じでもなく、ふわふわとかわいいかすみ草のイメージと言われていた千花。自分の名前もかすみ草のイメージに近く、「わたしの花!なんちゃって」と本人が可愛くはにかむシーンが出てきます。これを読んで以来、もう20年近く経ちますが、おかげでずっと花の中でもかすみ草が大好きです。いつもこの漫画のことを思い出すので・・・。
荒んだ心を癒してくれる水沢めぐみワールド
絵が優しい。話も優しい。読み終えた後は必ずほっこり・・・それが水沢めぐみの世界です。絵はシンプルで、描き込まれた感はありませんが、そんなほんわか優しい作品に再びふれてみてもいいのではないでしょうか。どこかあなたの疲れている部分を解きほぐしてくれること間違いないでしょう。
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