早実 惜しくも準優勝(1980年夏)
1980年夏の東東京大会。早稲田実業の荒木大輔は、1年生ながらベンチ入りする控え選手の一人でした。主戦投手は2年生の芳賀誠。しかし、芳賀の故障により、その代役に抜擢されたのが、なんと1年生の荒木でした。荒木は、準決勝の帝京高校戦、決勝の二松学舎大学付属高校戦で好投。見事、東東京大会優勝の立役者となりました。
甲子園でも、荒木の投球はさらに磨きがかかり、一回戦から準決勝までの5試合中4試合で完封勝利。まだ1年生という驚きも相まって、一躍甲子園の最注目選手となります。準決勝までの試合結果は次の通りです。
1回戦:早稲田実 6 - 0 北陽
2回戦:早稲田実 9 - 1 東宇治
3回戦:早稲田実 2 - 0 札幌商
準々決勝:早稲田実 3 - 0 興南
準決勝:早稲田実 8 - 0 瀬田工
迎えた決勝戦は、関東勢同士の対決。相手は、愛甲猛を擁する横浜高校です。荒木は初回に失点し、連続無失点記録が44回1/3で途絶えますが、早稲田実業の打線が善戦。1点を争う攻防で、途中からは芳賀がリリーフする総力戦となります。結果は惜敗の準優勝。
しかし、今大会一番の主役は間違いなく1年生の荒木大輔で、今後に楽しみを残す結果となりました。
決勝:早稲田実 4 - 6 横浜
甲子園でも、荒木の投球はさらに磨きがかかり、一回戦から準決勝までの5試合中4試合で完封勝利。まだ1年生という驚きも相まって、一躍甲子園の最注目選手となります。準決勝までの試合結果は次の通りです。
1回戦:早稲田実 6 - 0 北陽
2回戦:早稲田実 9 - 1 東宇治
3回戦:早稲田実 2 - 0 札幌商
準々決勝:早稲田実 3 - 0 興南
準決勝:早稲田実 8 - 0 瀬田工
迎えた決勝戦は、関東勢同士の対決。相手は、愛甲猛を擁する横浜高校です。荒木は初回に失点し、連続無失点記録が44回1/3で途絶えますが、早稲田実業の打線が善戦。1点を争う攻防で、途中からは芳賀がリリーフする総力戦となります。結果は惜敗の準優勝。
しかし、今大会一番の主役は間違いなく1年生の荒木大輔で、今後に楽しみを残す結果となりました。
決勝:早稲田実 4 - 6 横浜
荒木大輔 vs. 愛甲猛 対談
【横浜・愛甲vs早実・荒木】1980年夏の甲子園決勝⚾今だから語れる話!愛甲「コンプレックスだった…」※訂正※天理高校の監督名は、橋本武徳さんではなく、清水貢さんでした。大変失礼いたしました。
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愛甲猛 vs. 荒木大輔 対談
【荒木大輔#2】空前絶後の甲子園ブームを巻き起こした二人
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早実 大ちゃんフィーバー(1981年春〜1982年春)
荒木は、1年生投手で準優勝という実力もさることながら、端正な顔立ちとスマートなルックスで女性ファンからの人気を集めます。それも老若男女を問わず幅広い世代からの人気で、この現象は「大ちゃんフィーバー」と呼ばれました。
周囲の期待は大きなプレッシャーとなりますが、それをはねのけるかのように、荒木在籍時の早稲田実業は、春夏5回全シーズンで甲子園出場。その都度、優勝候補と呼ばれ、同校の試合は常に注目を浴びました。ところが結果は、勝てる試合を取りこぼす敗戦もあり、なかなか決勝まで勝ち上がれません。1981年春から1982年春の成績は次の通りです。
1981年春(荒木2年)
1回戦:早稲田実 2 - 6 東山
1981年夏(荒木2年)
1回戦:早稲田実 4 - 0 高知
2回戦:早稲田実 5 - 0 鳥取西
3回戦:早稲田実 4 - 5x 報徳学園(延長10回)
1982年春(荒木3年)
1回戦:早稲田実 3 - 1 西京商
2回戦:早稲田実 3 - 0 岡山南
準々決勝:早稲田実 1 - 3 横浜商
周囲の期待は大きなプレッシャーとなりますが、それをはねのけるかのように、荒木在籍時の早稲田実業は、春夏5回全シーズンで甲子園出場。その都度、優勝候補と呼ばれ、同校の試合は常に注目を浴びました。ところが結果は、勝てる試合を取りこぼす敗戦もあり、なかなか決勝まで勝ち上がれません。1981年春から1982年春の成績は次の通りです。
1981年春(荒木2年)
1回戦:早稲田実 2 - 6 東山
1981年夏(荒木2年)
1回戦:早稲田実 4 - 0 高知
2回戦:早稲田実 5 - 0 鳥取西
3回戦:早稲田実 4 - 5x 報徳学園(延長10回)
1982年春(荒木3年)
1回戦:早稲田実 3 - 1 西京商
2回戦:早稲田実 3 - 0 岡山南
準々決勝:早稲田実 1 - 3 横浜商
池田 早実を撃破→優勝(1982年夏)
1982年夏、荒木にとって5度目、そして最後の甲子園を迎えます。最後の優勝のチャンスということで、ファンの期待も過去最大でした。
その期待に応えるかのように、1回戦の宇治高校戦、2回戦の星稜高校戦は連続して大差勝ち。東海大甲府高校にも快勝し、今回こそ優勝!とファンの期待も最高潮に達します。そして、迎えた準々決勝が、あの池田高校戦でした。
荒木は、初回から池田の強力打線につかまり、江上光治、水野雄仁から被弾。途中、石井丈裕に交代するも、水野が満塁ホームランを放ち、どんどん点差が広がっていきます。再び荒木が登板しますが、打線の勢いは止められず、結果は 2 - 14 の惨敗。荒木は、被安打17、自責点9という散々な結果でした。
1回戦:早稲田実 12 - 0 宇治
2回戦:早稲田実 10 - 1 星稜
3回戦:早稲田実 6 - 3 東海大甲府
準々決勝:早稲田実 2 - 14 池田
池田高校はその勢いのまま優勝。ここから、主役が池田に変わります。
準決勝:池田 4 - 3 東洋大姫路
決勝:池田 12 - 2 広島商
因みに、その年のオフ、荒木はドラフト1位指名でヤクルトスワローズに入団。池田のエース・畠山準もドラフト1位指名で南海ホークスに入団しています。
その期待に応えるかのように、1回戦の宇治高校戦、2回戦の星稜高校戦は連続して大差勝ち。東海大甲府高校にも快勝し、今回こそ優勝!とファンの期待も最高潮に達します。そして、迎えた準々決勝が、あの池田高校戦でした。
荒木は、初回から池田の強力打線につかまり、江上光治、水野雄仁から被弾。途中、石井丈裕に交代するも、水野が満塁ホームランを放ち、どんどん点差が広がっていきます。再び荒木が登板しますが、打線の勢いは止められず、結果は 2 - 14 の惨敗。荒木は、被安打17、自責点9という散々な結果でした。
1回戦:早稲田実 12 - 0 宇治
2回戦:早稲田実 10 - 1 星稜
3回戦:早稲田実 6 - 3 東海大甲府
準々決勝:早稲田実 2 - 14 池田
池田高校はその勢いのまま優勝。ここから、主役が池田に変わります。
準決勝:池田 4 - 3 東洋大姫路
決勝:池田 12 - 2 広島商
因みに、その年のオフ、荒木はドラフト1位指名でヤクルトスワローズに入団。池田のエース・畠山準もドラフト1位指名で南海ホークスに入団しています。
荒木大輔 vs. 畠山準 対談
【猛打爆発】池田14-2早実を振り返る!畠山「実はあの練習は…」part①
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荒木大輔 vs. 水野雄仁
1982 荒木大輔 1 VS 水野雄仁 特大ホームラン2発 甲子園-夏
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池田 やまびこ打線が連覇(1983年春)
1983年春、世代が変わっても優勝候補の筆頭は池田高校。エースで4番の水野を中心に、3番には前年同様、江上が座り、強力なやまびこ打線を形成していました。前評判通り、1回戦は強豪・帝京高校を11-0と圧倒。準決勝の明徳高校戦だけ接戦となりますが、それ以外は危なげなく勝利し、決勝に駒を進めます。決勝戦では、好投手・三浦将明を擁する横浜商業と対戦。池田は12安打で3-0と完勝し、見事、夏春連覇を果たしました。
池田高校は打線ばかりが注目されますが、この大会で許した失点はわずか2点。攻守ともに最強チームであることを証明するような大会でした。
1回戦:池田 11-0 帝京
2回戦:池田 10-1 岐阜第一
準々決勝:池田 8-0 大社
準決勝:池田 2-1 明徳
決勝:池田 3-0 横浜商
池田高校は打線ばかりが注目されますが、この大会で許した失点はわずか2点。攻守ともに最強チームであることを証明するような大会でした。
1回戦:池田 11-0 帝京
2回戦:池田 10-1 岐阜第一
準々決勝:池田 8-0 大社
準決勝:池田 2-1 明徳
決勝:池田 3-0 横浜商
水野雄仁
【水野雄仁 高校時代】池田高校時代甲子園での清原、桑田のPL学園との対決はもちろんバッティングでも荒木大輔からのホームランシーン。ドラフトで巨人に1位指名で入団。1年目ながら度胸満点水野のピッチングも
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PL学園 池田を圧倒→優勝(1983年夏)
1983年夏、依然として甲子園の主役は池田高校で、史上初の「夏春夏3連覇」が注目されていました。池田は前評判通り、太田工業、高鍋高校に大差勝ち。強豪の広島商業、中京高校も撃破し、今夏も池田が優勝か!? 誰もがそう思いかけていました。しかし、準決勝で波乱が起きます。
相手は、強豪ながらさほど注目されていなかったPL学園高校。ただ、1年生選手が二人もレギュラーで出場する特徴的なチームでした。それもエースと4番の二人。それはもちろん、KKコンビの桑田真澄、清原和博のことです。
試合は、水野が本調子ではなく、PLに先制点を許す展開。その直後、まさかの1年生ピッチャー桑田にホームランを打たれます。一方、池田打線もチャンスは作りますが、桑田の前になかなか得点できません。PLはその後も得点を重ね、結果はなんとまさかの完封大差負け。あっけない意外な幕切れで、池田の夏が終わりました。
1回戦:池田 8 - 1 太田工
2回戦:池田 12 - 0 高鍋
3回戦:池田 7 - 3 広島商
準々決勝:池田 3 - 1 中京
準決勝:池田 0 - 7 PL学園
PL学園はその勢いのまま優勝。ここから、主役がPLに変わります。
決勝:PL学園 3 - 0 横浜商
因みに、その年のオフ、水野はドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。その2年後、宿命の相手、桑田真澄も巨人に入団し、二人はチームメイトとなっています。
相手は、強豪ながらさほど注目されていなかったPL学園高校。ただ、1年生選手が二人もレギュラーで出場する特徴的なチームでした。それもエースと4番の二人。それはもちろん、KKコンビの桑田真澄、清原和博のことです。
試合は、水野が本調子ではなく、PLに先制点を許す展開。その直後、まさかの1年生ピッチャー桑田にホームランを打たれます。一方、池田打線もチャンスは作りますが、桑田の前になかなか得点できません。PLはその後も得点を重ね、結果はなんとまさかの完封大差負け。あっけない意外な幕切れで、池田の夏が終わりました。
1回戦:池田 8 - 1 太田工
2回戦:池田 12 - 0 高鍋
3回戦:池田 7 - 3 広島商
準々決勝:池田 3 - 1 中京
準決勝:池田 0 - 7 PL学園
PL学園はその勢いのまま優勝。ここから、主役がPLに変わります。
決勝:PL学園 3 - 0 横浜商
因みに、その年のオフ、水野はドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。その2年後、宿命の相手、桑田真澄も巨人に入団し、二人はチームメイトとなっています。
PL学園 vs. 池田
【最強1年生】第65回夏の大会(1983年)PL学園vs池田高校#甲子園 #高校野球 #カーブ
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PL学園 KKコンビ二度目の優勝(1984年春〜1985年夏)
PL学園、そしてKKコンビは、春夏5回全シーズンで甲子園出場。毎回、優勝の最有力候補に挙げられますが、あと一歩のところで優勝を逃す苦杯を喫します。
1984年春(KKコンビ2年):準優勝(優勝:岩倉)
1984年夏(KKコンビ2年):準優勝(優勝:取手二)
1985年春(KKコンビ3年):ベスト4(優勝:伊野商)
そして、迎えたKKコンビにとって5度目、最後の甲子園で、劇的な二度目の優勝を果たしました。
1985年夏(KKコンビ3年):優勝(準優勝:宇部商)
その年のオフ、桑田はドラフト1位指名で読売ジャイアンツ、清原はドラフト1位指名で西武ライオンズに入団しています。
1984年春(KKコンビ2年):準優勝(優勝:岩倉)
1984年夏(KKコンビ2年):準優勝(優勝:取手二)
1985年春(KKコンビ3年):ベスト4(優勝:伊野商)
そして、迎えたKKコンビにとって5度目、最後の甲子園で、劇的な二度目の優勝を果たしました。
1985年夏(KKコンビ3年):優勝(準優勝:宇部商)
その年のオフ、桑田はドラフト1位指名で読売ジャイアンツ、清原はドラフト1位指名で西武ライオンズに入団しています。
PL学園 vs. 宇部商
1985年夏決勝 PL学園vs宇部商 1/26
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