斎田リコ / ダークファウスト(ウルトラマンネクサス) 特撮史上屈指のトラウマ級の悲劇のヒロイン。鬱になって見るのをやめた人も多い。
12話「別離 -ロスト・ソウル-」
ついに彼女に関わる真相が判明。
実は孤門と初めて出会ったその夜、ビースト「ノスフェル」の襲撃によってリコの父・母・弟は惨殺されており、
彼女自身も元NR副隊長・溝呂木眞也に 対ビースト用のディバイトランチャーを至近距離で撃たれて 殺害されていた。
その死体は“魔人”ダークファウストの媒体に利用され、自覚もないままに溝呂木に操られる生きる屍と化していた。
【恐怖(問題)シーン】ウルトラマンネクサス 問題となったビーストの絵(大量の不気味な絵)
この動画に出てくる大量の不気味な絵(グロ過ぎる)の件は新聞に批判まで掲載された。この動画自体がまるでホラー映画。ウルトラマンの話とは思えない。
実は孤門と初めて会話したその晩に家族をノスフェルに、自身も溝呂木によって殺されており、それ以降は溝呂木=ダークメフィストの操り人形=ダークファウストとなっていた(このことが判明したのは第11・12話だが、それ以前にもリコの負傷箇所と同じところにネクサスのパーティクルフェザーの直撃を受けたファウストが苦悶の声を上げるというシーンがあり、彼女とファウストが同一の存在であることが密かに示唆されている)。
【恐怖(問題)シーン】ウルトラマンネクサス ダークファウスト
他のウルトラシリーズに例を見ないハードかつシリアス過ぎる内容であり、これは、批判を受けても仕方がないでしょう。OVAや映画なら分かりますが、子供向けの時間帯(毎週土曜日の7:30 - 8:00)ではまずい。深夜でも現代では放送が厳しいだろうというレベル。
「主人公の恋人の部屋に飾られた大量の不気味な絵」「怪獣の攻撃で両親を殺されたうえに両親の身体を操られて捕らわれる少女」など、一部の場面に対して朝日新聞に批判が載るなどの状況にもなった。
斎田リコ / ダークファウスト「私はファウスト。光を飲み込む、無限の闇・・・」 多くの視聴者にトラウマを植え付けた伝説クラスの悲劇のウルトラマン。
溝呂木に正体を明かされて絶望し、孤門の目の前でダークファウストに変身して姫矢が変身したネクサスと戦う。
ネクサスの光を奪い去ろうとするファウストだったが、孤門の悲痛な叫びで微かに記憶が戻り、攻撃の手を止める。
しかしこの展開を快く思わない溝呂木の差し金で、ノスフェルが乱入。
元の人格を取り戻したリコ=ファウストは孤門をかばい、彼を狙うノスフェルの攻撃を受けて力尽きてしまう。
ネクサスによってノスフェルが倒された後、孤門と出会ったことで家族が皆殺しにされ、自身も殺害された上に生きる屍として利用されたことを知りつつ、 リコは孤門に出会えたことを後悔していないと伝え、彼の腕の中で光となって消えていった。
孤門の目の前でファウストへと変貌。斎田リコ「私はファウスト。光を呑み込む無限の闇だ。」
斎田リコ「殺されたわ。私も私の家族も、孤門君のせいで殺されたのよ。」
孤門「ボクのせいで・・・。」
斎田リコ「さっきも言っただろう。お前と出会ってから私は殺された。操り人形として利用されるために。」
斎田リコ「私はファウスト。光を呑み込む無限の闇だ。」
姫矢「ならオレはその闇を打ち払う。」
元の人格を取り戻したリコ=ファウストは孤門をかばい、彼を狙うノスフェルの攻撃を受けて力尽きてしまう。
孤門「リコ、リコ・・・死ぬな、死んじゃダメだ・・・リコ、リコ・・・」
リコはすでに溝呂木(ダークメフィスト)によって殺害され、操り人形とされていたわけですから、溝呂木がリコにかけていた傀儡(かいらい)の術式(超能力)が解けて、リコの魂が天国に成仏する(浄化される)といったところでしょうか。
リコ「孤門君・・・。私、後悔なんてしてないよ・・・。孤門君と出会えたこと・・・、後悔なんてしてない。」
リコ「ごめん・・・ね・・・。」
孤門「リコ・・やだよ、やだよこんなの・・・リコ、リコ」
静かに目を閉じるリコ。その身体が金色に輝いていく。リコは光の粒子として離散し完全に消滅する・・・。
ダークファウストという「闇の存在」にされてしまったリコが、「光の存在」へ浄化された。そういう感じですね。
孤門「リコーッ!」
斎田リコ / ダークファウストは多くの視聴者にトラウマを植え付けた。あまりにも救いがなさ過ぎる点で最強クラスの悲劇のヒロインの一人と言えます。
おそらく今後の特撮作品でリコを越えるレベルの悲劇のヒロインは生まれないでしょう。伝説のヒロインです。
坂田アキ(帰ってきたウルトラマン) ウルトラシリーズでヒロイン他主要キャラが亡くなったのは初めて。
坂田アキ(演:榊原るみ) 「帰ってきたウルトラマン」(1971年、TBS)(第1 - 7・9・14 - 17・19・20・22・23・26・27・37話)
まさに大人の事情によるヒロイン降板。その降板劇の演出があまりにも衝撃的過ぎた。
ウルトラシリーズでヒロイン他主要キャラが亡くなったのは初めて。健とアキはナックル星人に虐殺されて物語から姿を消すことになる。
暗殺宇宙人のナックル星人は「ウルトラマンジャック=郷秀樹」の弱点として坂田健・坂田アキ兄妹が彼の心の拠り所になっていることに気づき、轢き逃げという生々しい形で惨殺。当時の視聴者達にトラウマになりかねないような衝撃を与えた。
第37話でナックル星人に拉致され、車を止めようとした兄の健は撥ね殺され、さらに自分を拉致したのが宇宙人だとわかり、混乱の余りに走行中の車から逃亡を試み、逃がさないようドアを閉められた結果、服を挟んで車から引きずられて重傷を負い、郷に「宇宙人に襲われた」との言葉を残して息を引き取る。
溝呂木眞也(ダークメフィストと一体化)に殺された斎田リコの死体は闇のウルトラマン「ダークファウスト」の媒体に利用され、自覚もないままに溝呂木に操られる生きる屍と化していた。
リコは闇の巨人・ダークファウストとして本人の自覚の無いままネクサスやナイトレイダーと死闘を繰り広げていたことが判明する。
本作のストーリーは、他のウルトラシリーズに例を見ないハードかつシリアスな重苦しいものとなった。
「本当に子供向け番組なのか?」と突っ込んでしまいたくなるほど悲愴な運命を辿った彼女。