謎の覆面レスラー『ウルトラマン』
1979年、ドラゴン・藤波辰巳への刺客として初来日。
初代タイガーマスクとの対戦が印象深いウルトラマンだが初来日はそれより以前の1979年に藤波辰巳への刺客として初来日している。
ウルトラマンの名前でメキシコで活躍している覆面レスラーで、空中殺法が得意だと紹介された。
ウルトラマンの名前でメキシコで活躍している覆面レスラーで、空中殺法が得意だと紹介された。
ウルトラマン VS 藤波辰巳(1979年) - YouTube
まだジュニアヘビー級でチャンピオンとして活躍していた藤波辰巳と対戦。
この試合が覆面レスラー・ウルトラマンの初来日試合。
藤波がボー・アンド・アロー(弓矢固め)や、ドラゴン・ロケット(トペ・スイシーダ)を見せウルトラマンを追い込んだが時間切れ引き分けに終わった。
ドラゴン藤波が若い!(当時26歳)
この試合が覆面レスラー・ウルトラマンの初来日試合。
藤波がボー・アンド・アロー(弓矢固め)や、ドラゴン・ロケット(トペ・スイシーダ)を見せウルトラマンを追い込んだが時間切れ引き分けに終わった。
ドラゴン藤波が若い!(当時26歳)
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入場テーマ曲はもちろん、『ウルトラマンの歌』
ウルトラマンの歌☆歌詞の字幕入り - YouTube
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本物のウルトラマンから花束を贈呈されるウルトラマン
円谷プロの公認ではなかったが、初来日の試合では本物のウルトラマンが登場し花束を贈呈するという歓迎ムードであった。
当時はまだ権利関係にうるさい時代ではなかったのか、それともメキシコで既に人気レスラーとして活躍していたのでプラス効果を見込んだのか…
当時はまだ権利関係にうるさい時代ではなかったのか、それともメキシコで既に人気レスラーとして活躍していたのでプラス効果を見込んだのか…
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ウルトラマンのネームバリューと、来日早々で藤波と引き分けた実力は話題になった。
6人タッグではアントニオ猪木とも対戦している。
シングルでは25戦18勝5敗2引き分けとまずまずの戦績であったが、地味な試合展開で観客を引き付けるような試合は作れず、人気を定着させるまでには至らなかった。
6人タッグではアントニオ猪木とも対戦している。
シングルでは25戦18勝5敗2引き分けとまずまずの戦績であったが、地味な試合展開で観客を引き付けるような試合は作れず、人気を定着させるまでには至らなかった。
初代タイガー・佐山聡の対戦相手として再来日。
漫画・アニメで人気を博した『タイガーマスク』と、特撮作品で人気を博した『ウルトラマン』。
ともに日本を代表するスーパーヒーローから誕生したプロレスラー同士の対戦は、『ヒーロー対決』として大きな話題を呼んだ。
ともに日本を代表するスーパーヒーローから誕生したプロレスラー同士の対戦は、『ヒーロー対決』として大きな話題を呼んだ。
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初公開されたスペース・フライング・タイガードロップの餌食に…
1982年6月18日の蔵前国技館大会での対戦(WWFジュニア王座に挑戦)では、初公開のスペース・フライング・タイガードロップを受けてから完全にグロッギー状態。
バックドロップやフライングボディアタックを失敗して場内の失笑を買った。
9分48秒、ジャーマンスープレックスに敗れる。
バックドロップやフライングボディアタックを失敗して場内の失笑を買った。
9分48秒、ジャーマンスープレックスに敗れる。
スペース・フライング・タイガー・ドロップ
初代タイガーマスクが1982年6月18日、蔵前国技館でのウルトラマンとのWWFジュニアヘビー級選手権試合で初公開した。
リング内で助走をつけ、側転した勢いでトップロープ越えのプランチャ・スイシーダに持ち込む技。
リング内で助走をつけ、側転した勢いでトップロープ越えのプランチャ・スイシーダに持ち込む技。
初代タイガーマスク VS ウルトラマン - YouTube
1982年7月6日 大阪府立体育会館
タイガーマスクとウルトラマン、最後の対戦。
ウルトラマンはいつものシルバーの覆面ではなく、ゴールドの覆面。
得意技トペ・スイシーダを命中させたが、最後はタイガーの原爆固め(ジャーマン・スープレックス・ホールド)で敗れた。
タイガーマスクとウルトラマン、最後の対戦。
ウルトラマンはいつものシルバーの覆面ではなく、ゴールドの覆面。
得意技トペ・スイシーダを命中させたが、最後はタイガーの原爆固め(ジャーマン・スープレックス・ホールド)で敗れた。
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キレのある動きとメキシコ仕込みの空中殺法で随所に見せ場を作ったが、それをはるかに上回る初代タイガーマスクの圧倒的なパフォーマンスに埋もれてしまった。
タイガーとは違った持ち味をもつダイナマイトキッドのようにはなれず、かといってウルトラマンを名乗る以上はブラックタイガー、小林邦明のように悪役になるわけにもいかなかった。
テレビではタイガーマスクとウルトラマンの『ヒーロー対決』として大きく煽っていたため、ウルトラマンには過度な期待が掛けられており、タイガーマスクに匹敵する実力を見せることができなかったことに対する失望は大きかった。
こうした理由から、メキシコから来た覆面レスラー・ウルトラマンは、タイガーマスクのライバル候補と期待されながら1982年6月~7月の短い期間しか対戦することがなかった。
【初代タイガーマスク VS ウルトラマン対戦成績】
4勝0敗1分け(両者リングアウト)
タイガーとは違った持ち味をもつダイナマイトキッドのようにはなれず、かといってウルトラマンを名乗る以上はブラックタイガー、小林邦明のように悪役になるわけにもいかなかった。
テレビではタイガーマスクとウルトラマンの『ヒーロー対決』として大きく煽っていたため、ウルトラマンには過度な期待が掛けられており、タイガーマスクに匹敵する実力を見せることができなかったことに対する失望は大きかった。
こうした理由から、メキシコから来た覆面レスラー・ウルトラマンは、タイガーマスクのライバル候補と期待されながら1982年6月~7月の短い期間しか対戦することがなかった。
【初代タイガーマスク VS ウルトラマン対戦成績】
4勝0敗1分け(両者リングアウト)
覆面レスラー・ウルトラマンの正体は?
ウルトラマンを名乗った覆面レスラーの正体は、メキシコ人のベンチュラ・チャペス・ペレス。
ベンチュラ・チャペス・ペレス(Ventura Chavez Perez)
1947年7月14日生まれ
出身:メキシコ・グアナフアト州
ボクシングとアマレス両方を経験。
アマレスではグレコローマンの州大会で2度優勝している。
1964年にプロレス(メキシコでのルチャリブレ)で覆面レスラー、エル・ディナミコとしてデビュー。
出身:メキシコ・グアナフアト州
ボクシングとアマレス両方を経験。
アマレスではグレコローマンの州大会で2度優勝している。
1964年にプロレス(メキシコでのルチャリブレ)で覆面レスラー、エル・ディナミコとしてデビュー。
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体重:85~89キロ
得意技:プランチャ、トペ・スイシーダ
出身国:メキシコ
タイトル歴:CMLLナショナルミドル WWA世界ミドル
本家ウルトラマンのスペシウム光線を真似した決めポーズが特徴。
手の角度がややXの形になっていたり、右手が前になっていることがあったり、ポーズの再現性は低かった。