「なごり雪」とは
「なごり雪」(なごりゆき)は、伊勢正三が作詞・作曲したかぐや姫の楽曲。
1974年3月12日、かぐや姫のアルバム『三階建の詩』の収録曲として発表された。オリコンアルバムチャート1位、年間5位。
歌詞の中では東京の駅が舞台となっているが、伊勢本人は出身地である大分県津久見市の津久見駅をモチーフにしたと語っている。
1970年に結成されたかぐや姫は、1年の活動後に解散しましたが、1971年に南こうせつの高校の後輩伊勢正三と、カレッジフォークのグループシュリークスを脱退した山田パンダの3人で再結成されました。
1971年の再デビュー曲は「青春」で、1972年にはテレビアニメ「海のトリトン」の主題歌も歌いました。
1971年の再デビュー曲は「青春」で、1972年にはテレビアニメ「海のトリトン」の主題歌も歌いました。
「神田川」のヒット
1973年に発売したシングル「神田川」が、ラジオの深夜放送のリスナーに支持され、大ヒットします。東宝により映画化もされ、かぐや姫は一躍有名になります。
1974年発売のアルバム「三階建の詩」では、南こうせつの提案で、3人が対等に活躍しようということになり、伊勢正三が作詞作曲した2曲も収録されました。
1974年発売のアルバム「三階建の詩」では、南こうせつの提案で、3人が対等に活躍しようということになり、伊勢正三が作詞作曲した2曲も収録されました。
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南こうせつは「神田川」の次のシングルは「22才の別れ」か「なごり雪」と考えていましたが、映画化が決まっていたため、レコード会社が一方的に「赤ちょうちん」を決めてしまい、その後も映画化のために「妹」が発売されるなど、かぐや姫の意思が無視されてしまう状況が続きました。
かぐや姫の解散
1975年東京の神田共立講堂での解散コンサートを最後にかぐや姫は解散します。南こうせつと山田パンダはソロで活動することとなり、伊勢正三は「風」を結成してそれぞれ音楽活動を続けることになりました。
風のデビュー曲として、伊勢正三は「22才の別れ」を歌うことにしました。
風のデビュー曲として、伊勢正三は「22才の別れ」を歌うことにしました。
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イルカへの楽曲提供
イルカは当初、山田パンダも在籍したシュリークスに参加していましたが、山田パンダらが脱退したために、後に夫となる神部和夫との、男女2人のグループになってしまいました。イルカはソロ活動をすることになり、夫の神部和夫はイルカのプロデューサーとして、「なごり雪」をイルカに歌わせたいと働きかけ、イルカの「なごり雪」が実現しました。
かぐや姫の名曲「なごり雪」を、今の自分が歌うことに迷いがあったイルカは、あまり練習をしていませんでしたが、伊勢正三から「なごり雪が好きなら歌えばいい、好きなように歌えばいい」という言葉で、歌うことにします。そして、イルカの「なごり雪」が誕生しました。
「なごり雪」イルカ
伊勢正三の「なごり雪」とはまた違う、イルカの「なごり雪」が広く知られるようになりました。
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「なごり雪」のイメージ
「なごり雪」を聞いて感じるのは、3月の別れの季節、進学や就職などの様々な理由で離ればなれになってしまう寂しさやせつなさなどがあります。
明日のことなど考えずに、ただ仲間たちといることが楽しかった日々、大人にならなければいけないせつなさなどもあるかもしれません。
伊勢正三の中では、駅のホームのイメージは悲しさと繋がっていると語っています。居心地のいい自宅から、厳しい進学校の寄宿舎に戻らなければならない寂しさ、悲しさが「なごり雪」の原点のようです。
明日のことなど考えずに、ただ仲間たちといることが楽しかった日々、大人にならなければいけないせつなさなどもあるかもしれません。
伊勢正三の中では、駅のホームのイメージは悲しさと繋がっていると語っています。居心地のいい自宅から、厳しい進学校の寄宿舎に戻らなければならない寂しさ、悲しさが「なごり雪」の原点のようです。
僕の歌は完ぺきな私小説というのではない。体験というか要素はいろいろちりばめているけれど、ストーリーや登場人物にモデルがあるわけでもない。
だけど、僕にとって、駅のホームというのは、すごく悲しいものだった。そこは僕の体験に基づいている。
僕は一人っ子で、ぬくぬくと育てられた。ところが、高校は、親に勧められて自宅から遠い学校へ越境入学した。それが灰色の人生の始まり。進学校だったから、1時限前に0(ゼロ)時限授業があるわ、7時限授業の後に8時限授業はあるわ、修学旅行は無いわ、みたいな学校で、しかもそこの寄宿舎に入れられた。だから、毎日家に帰りたくてしかたがなかった。毎週、週末には家に帰るけれど、翌日には学校に戻らなくちゃいけない。
そこに「駅のホーム」がある。それが思い出に結び付いている。
via ja.wikipedia.org