1989年、マイクロキャビンより発売されたARPG「Xak(サーク)」
【Ys/イース】パソコンRPGの雄、日本ファルコムが手掛けた名作ARPG「Ys(イース)シリーズ 」!1987年の第1作『イース』から振り返ってみよう。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
「Xak(サーク)」物語のあらすじ
「Xak(サーク)」物語のあらすじ
平和だった王国ウェービスに、妖魔界から一人の暴君が降り立った。その名をバドゥーという。強大な力を持つバドゥーとその配下のモンスター達により、村々は成す術もなく壊滅し、人々には滅亡の危機が迫るばかりであった。
やがて彼らの祈りに応え、一人の神が立ち上がる。その名は戦神デュエル。デュエルは剣を持って単身でバドゥー達に立ち向かい、激しい戦いの末に打ち倒す。しかし、バドゥーだけは配下のモンスター達とは違い、神といえども完全には滅することが出来ない存在であった。
そこで、デュエルはバドゥーの魂と肉体を分離させ、魂は北の果てにある「永久氷壁」へ、肉体は聖なる力に守られた「王家の聖域」へと厳重に封印した。こうして、ウェービスは悪夢の時代から開放され、再び平和を得たのである。
人々に崇められる中、デュエルは一人の人間の女性と出会い、恋に落ちた。やがて、デュエルは神であることよりも一人の人間として生きたいと考え、神の位と永遠の命に別れを告げて女性と結婚。人々は恒久的な平和の象徴として、二人を祝福する。
デュエルが妻との間に何人かの子供を授かり、人間としての生を全うした後もなお平和な時代が続く中、人々の記憶からは次第に悪夢の時代が薄れていく。
そして、250年もの月日が過ぎ去ったある日。
バドゥーの封印が何者かによって解かれ、ウェービスは危機に瀕する。国王は打倒バドゥーを命じるべく、デュエルの末裔ドルク・カートの元へ妖精ピクシーを使いに出すが、彼は居を構えていたフェアレスの町から行方不明になっていた。そこで、ドルクの一人息子ラトク・カートは、父に代わってバドゥー討伐へと旅立ってゆく。
MSX版のサウンドクオリティーの高さを、オープニング動画で確認してみる
[PC88] Xak (サーク) - Opening + Beginning - YouTube
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[MSX] Xak (サーク) - Opening + Beginning - YouTube
と、思わず耳を疑うような、透明感と臨場感あふれるサウンドが流れてくるのです。
FM音源に頼りっ放しにせず、PSGの丁寧な「重ね」で重厚感あるサウンドを作り出す
当時のMSXマガジンなどはXakの「音」の作り込みを高く評価し、新田氏への取材が特集として組まれるほどでした。
MSX-MUSICのパーカッションの音色は、よく出来ているとは言い難く、多用されるスネアドラム等に対しては、音色を加工する方法としてPSGのノイズを重ねたり、PSGに割り振るなどし、音階が存在しなかったタムタムに対しては、Yコマンドにより、直接チップに対して音程を指定する等の試行錯誤が見られた。
同じくARPGで画面構成やシステムが似ている日本ファルコムの『イースシリーズ』とは、比較されることが多い。本シリーズでの攻撃にはキー操作が必要であるが、それ以外のシステムや各ステージの構成や雰囲気は類似する(街→フィールド→ダンジョン→ボス→…)。
MSX2版に関しては他機種とグラフィックが異なり、ピクシー(セルアニメ風へ変更)、バズゥー(攻撃デザインを変更)、サラマンダー(拡大的なデザインに変更、中ボスの追加)、合体エレメンタル(身体のデザインを変更)など、独自要素を強くされている。また、独自のBGMも追加されている。