伝説のバラエティ番組『夢で逢えたら』
当初は深夜2時台の関東ローカルの深夜番組だったが、若者からの圧倒的な支持を受けて1989年4月に土曜深夜23時半からの全国放送に昇格。
最高平均視聴率は20.4%!
月9ドラマに迫る視聴率を叩きだした。
おオシャレ感が半端ない!『夢で逢えたら』歴代オープニング映像
サザン・ユニコーン・リンドバーグといった主題歌のチョイスと、番組タイトルの副題「A SWEET NIGHTMARE」(甘い悪夢?)に相応しい雰囲気の映像クオリティが抜群!
メンバーの衣装デザインやセットに登場する小物までオシャレ。
メンバー紹介に主題歌を歌うバンドの演奏シーンを組み込んだり、海外ロケを敢行したり、バラエティ番組なのにトレンディドラマ以上にセンス溢れるオープニング映像であった。
オープニング映像の段階でテンションはMAX!
ウキウキ状態で本編の極上コントに没入できたのである。
そんな『夢で逢えたら』歴代オープニング映像を振り返ってみよう。
『夢で逢えたら』初代オープニング曲『女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)』サザンオールスターズ
土曜時代の初代オープニング曲はサザンオールスターズの『女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)』。
AV(アダルトビデオ)を鑑賞し妄想に浸る男性を描いた歌詞のこの曲を主題歌に起用するあたりが深夜テレビっぽい遊び心。
この曲のPV映像をモチーフに『夢で逢えたら』のオープニング映像も作られており、桑田佳祐役を内村光良が演じている。
『夢で逢えたら』初代オープニング映像
主題歌の曲調に合わせ、深夜番組らしいけだるい雰囲気のオープニング映像。
女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)/ サザンオールスターズ
英語補作詞:Tommy Snyder
編曲:サザンオールスターズ & 門倉聡
サザンオールスターズの中で唯一のCDシングルとビデオシングルが同時発売の作品。
このビデオシングルで映像作品として自身初のオリコンチャート1位を獲得した。
歌詞の内容はAVを鑑賞し妄想に浸る男性を描いたもので、歌詞にも「AV girl」という単語がある。
PVにはAV女優の松本まりなが出演している。
『夢で逢えたら』2代目オープニング曲『フリフリ'65』サザンオールスターズ
前作同様に主題歌はサザンオールスターズ。
軽快なロック・ナンバーの『フリフリ'65』が起用された。
PV映像を流用した前作と異なり、本作以降は完全に番組オリジナルの映像となった。
『夢で逢えたら』2代目オープニング映像
アーティスティックな背景を切り替えながら、朝食をとる南原、皿洗いをする清水、入浴する野沢、自画像を書く内村、トイレで用を足す浜田、将棋をする松本を次々に紹介していく。
最後にレギュラーメンバーとサザンオールスターズが立食パーティーを始めるが、乾杯と同時にワインを掛け合う。
フリフリ'65 / サザンオールスターズ
編曲:サザンオールスターズ
タイトルの「'65」とは、翌年に桑田佳祐の初監督作品として公開された映画『稲村ジェーン』の舞台でもある1965年のことを指している。
ライブではテンポが上げられ、間奏にも様々なアレンジが施されたバージョンで演奏されることが多い。
『夢で逢えたら』3代目オープニング曲『働く男』ユニコーン
2代続いたサザンオールスターズに代わって、前年に初の日本武道館でのライブを実現させ勢いに乗っていた若手バンド、ユニコーンの『働く男』が主題歌に抜擢された。
バブル景気と高視聴率を背景にバラエティ番組としては異例の海外ロケを敢行。
『夢で逢えたら』3代目オープニング映像
現地でレギュラーメンバーが思い思いに遊びまわり、最後は建設予定地で夕陽を見ながら談笑する。
ユニコーンが演奏シーン以外にも登場しており、別荘の模型をレギュラーメンバーと覗き込んでいる。
働く男 / ユニコーン
『大迷惑』に引き続いての、会社員の悲哀をテーマとした作品。
奥田民生は発売当時からこの曲を「自信作だ」と語っており、ユニコーンのシングルとしては歴代最高の売上枚数を記録した。
『夢で逢えたら』4代目オープニング曲『スターな男』ユニコーン
前作に続いて主題歌はユニコーンの『スターな男』が起用され、香港での海外ロケを行なった。
オープニング内で完結するストーリー仕立て。
『夢で逢えたら』4代目オープニング映像
残るメンバーは香港へ向かい現地で南原を探し回り、ようやく再会できたメンバー全員で香港の夜景を楽しむというストーリー。
ユニコーンは演奏シーンの他、香港でのシーンにも登場している。
バンドブームの波に乗り、レギュラー陣がバンドを結成して数々の課題曲に挑戦する「バッハスタジオII」のコーナーでは講師としてユニコーンやTHE BOOMら売り出し中の若手人気バンドが数多く登場した。