硝子の搭
カーリー・ノリスは不幸な結婚生活に終止符を打ち、環境を変えて自分を見つめ直すことが必要だと感じていた。そこで彼女はニューヨークで「硝子の塔(スリバー)」と呼ばれる幅の狭いマンハッタンならではの「のっぽビル」に引っ越した。しかしそこでは、死人まで出す謎めいた事故が続けさまに起きていたのだ...。
Trailer Sliver(1993) - YouTube
メインキャスト
ストーリー(ネタばれ)
このマンションに越して来てすぐに、彼女はニューヨーク大学教授である住人に呼び止められる。その教授は「最近、ナオミ・シンガーという女性が、自室から転落して不審な死を遂げた」と言うのだ...。
マンションの住人でカーリーに興味を持つミステリー作家のジャック・ランズフォードもいた。彼は実際に起きた事件をもとにしたベストセラー小説を発表していた。
その時、話題をさらったのは、誰かがカーリーに贈った望遠鏡だった。パーティに集まった人たちはそれを覗いては大はしゃぎした。
少しパーティに遅れてやってきたのは、ジャック同様このマンションに住むジィーク・ホーキンスだった。ハンサムでゴージャスな雰囲気の彼はカーリーの目にちょっと魅力的な年下の男として映った...。
新しい事件がまた起きた。
ジョギングに出かけたカーリーは、つけてきたジャックに呼び止められる。彼は事件の秘密を調べているという。そして、死んだナオミ・シンガーが、彼女によく似た顔の女性だったと...。カーリーの心に少しづつ不安がひろがっていくのだった。ジャックはカーリーを度々デートに誘うが、彼女の心はジィークへと傾いていた。
彼女はスポーツ・ジムで一緒になったジィークと仲良くなり、親しくなる。離婚後、愛に対して少し臆病になっていたカーリーだったが、若いジィークは彼女の心をとらえる不思議な魅力を持っていた。
その後彼らはジィークの部屋で何度も激しく燃えた。
ジィークはカーリーに自分の秘密を話しだす。実は彼こそが、この豪華マンションのオーナーだった。ホテル王だった父親のおかげで、彼は恵まれた人生を送っていたのだ。そしてカーリーに望遠鏡を贈ったのもジィークだった...。
ある日、カーリーが部屋に帰るとそこにはジャックが居て、ナオミが死んだのはこの部屋だと忠告した。
揺れる気持ちでカーリーはジィークとデートに出かける。ふたりはジィークの部屋で愛し合う。カーリーはジィークにナオミ・シンガーのことを尋ねるが、彼女と付き合っていたのは実はジャックの方でナオミのことなどよく知らないと言うのだった...。
カーリーはヘンドリックスの事情聴取を受け、ナオミと付き合っていたというジャックが合鍵を持っていた証拠が見つかる。
しかしジークを疑ったカーリーは、ナオミが殺されたときの録画テープをこっそり見ようとするが、ジークに見つかる。
カーリーは銃で、壁一面に張り巡らされたビデオの画面を破壊して行くが、その中にはジャックがナオミを突き落として殺した瞬間も映っていた。
(ちょっとした裏話)
この映画のクライマックスシーンのため、キラウエア火山を空撮していたクルーが火口に落ち、壮絶なサバイバルの末生還した。 アクション映画も顔負けなほどの生還劇であったが、皮肉な事にそのラストシーンは最終的にボツとなり、別のシーンに替えられた
フィリップ・ノイス監督作品
キャッチコピーは、
見たいですか それとも 見られたいですか
日本公開時にはR指定を受け、中学生以下は鑑賞禁止である。