『天使なんかじゃない』とは?
『りぼん』(集英社)において、1991年9月号から1994年11月号まで連載された。単行本は全8巻、完全版コミックスは全4巻、文庫本は全6巻。2019年6月時点でシリーズ累計発行部数は1000万部を突破している。
創立されたばかりの新設高校の生徒会を舞台に、生徒会役員に選出された高校生達の学園生活と友情、恋模様を描いた少女漫画。
作者の出世作であり、Raphaelの華月、優香、宮地真緒、BUMP OF CHICKENの藤原基央、剛力彩芽など、芸能人のファンも多い。作者自身も思い出深い作品であり、本作のおかげで憧れの一戸建てにも住めた。
1993年に小説化、1994年にOVA化された。
作品の登場する町で舞台になった多摩市聖ヶ丘は天使なんかじゃないの聖地となり当時のファンや矢沢あい先生のファンの方が家族で移住し高級住宅地として若い人やファンの方の人気の場所となっている。
OVA版『天使なんかじゃない』の本編動画・ストーリー
OVA 天使なんかじゃない - ニコニコ動画
くじ引きでスピーチの順番が決まり、翠はトップバッターを務めることに。なんとか無事にスピーチを終えるのですが、退場する際、マイクのコードで躓いてしまい、スカートがめくれ、全校生徒の前でパンツを丸出しにしてしまいます。しかし、晃がとっさに機転を利かせたため、翠は無事にその場を切り抜けることができました。
生徒たちの投票の結果、晃が生徒会長に選任され、翠は服生徒会長。その他に、麻宮裕子・瀧川秀一・河野文太も加わり、計五名の第一期生徒役員が結成されるのでした。こうして翠は生徒会の活動を通じ、晃と同じ時間を過ごすようになります…
OVA版『天使なんかじゃない』の魅力とは?
こうした二つの側面を強調しているのも、ギャップを演出していて、ある意味、格好良い男性像のテンプレになっています。それとは対照的に裏表がなく、自分の感情を素直に表に出す翠も魅力的なヒロインですね。
少し影があって謎に包まれた晃と、愚直に晃を思う翠。こうした構図も少女漫画の王道的な展開だと思います。近年、ここまで王道らしい王道の少女漫画・アニメも少ないですよね。今になって観てみると、逆に新鮮に感じられますよ。
ずっと読んでみたかった
— 星野にぁ (@nyaaa_h) June 7, 2019
「天使なんかじゃない」が会社にあってちょっと読んでみたけどここのページで好きが決定した
めっちゃ笑ったこういうの嫌いじゃない好き。
愛蔵版の表紙可愛すぎる。買おうかな pic.twitter.com/KT1Ztt7aKx
原作は面白いのに、その良さを出せないまま・・・終わってしまった
感想や受け止め方は人それぞれなので、批判もあるかと思いますが、個人的な評価としては30分に上手くまとめられた作品だという印象が強いです。コミック全8巻にも及ぶ内容を映像化するのに、物語として成立させるため、必要な部分を残しながら、時間枠に収まらない部分は泣く泣くカットせざるを得なかった状況もあったのかと。
制作側としては、かなりの葛藤があったのだと推測されます。結果的に、原作コミックを読みたくなるアニメには仕上げられていると思います。どのような場面がカットされたのか、この続きはどうなっていくのか、そういった気持ちにさせる作品で面白いですよ。
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OVA版『天使なんかじゃない』のまとめ
大人になると恋愛に対して臆病になってしまうところもありますが、勢いのまま突っ走る翠の行動に、忘れかけていたピュアな感情が刺激されてしまいます。記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にご覧になって、その面白さをご自身の目で確かめていただければと思います。きっと原作のコミック版『天使なんかじゃない』も読みたくなるはずです。
出版:集英社
掲載:りぼん
連載:1991年~1994年
巻数:全8巻