1983年のオリコンから選出
邦楽も含めたオリコン総合シングルチャートを対象に、1983年の年間トップ100にランクインした洋楽の中から5曲を選出します。トップ100内で5曲に満たない場合は、全米ヒットチャートの中から、日本で人気になったと思われる曲を別途選出し、ちょうど洋楽5選としています。(本年は、ちょうど5曲ランクインしているため全曲トップ100から選出しました。)
大ヒット映画の主題歌や、今もよく耳にするスタンダード曲が登場します。
大ヒット映画の主題歌や、今もよく耳にするスタンダード曲が登場します。
フラッシュダンス〜ホワット・ア・フィーリング / アイリーン・キャラ
『フラッシュダンス〜ホワット・ア・フィーリング』は、映画『フラッシュダンス』の主題歌で、1980年に映画『フェーム』の主演と主題歌で成功を収めたアイリーン・キャラが歌いました。本曲は、全米6週連続ナンバーワン、年間3位の大ヒットを記録。さらに、二度目のアカデミー歌曲賞と、グラミー賞の最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞しました。日本でも、オリコンシングルチャートでナンバーワンを獲得し、洋楽としては異例の年間9位にランクインしています。
また、日本の歌謡界では本曲だけでなく、麻倉未稀のカバーが、人気テレビドラマ『スチュワーデス物語』のエンディング曲としてヒットしました。
また、日本の歌謡界では本曲だけでなく、麻倉未稀のカバーが、人気テレビドラマ『スチュワーデス物語』のエンディング曲としてヒットしました。
Irene Cara - Flashdance What A Feeling (Official Music Video)
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汚れた英雄 / ローズマリー・バトラー
ローズマリー・バトラーは、本国アメリカでは主にバックボーカルで活躍したアーティストです。特に、ボニー・レイットのアルバム『愛に乾杯』の収録曲では、複数曲で彼女の歌声を聴くことができます。他には、ブルース・スプリングスティーン、トム・ペティ、ジャクソン・ブラウンらとも共演しました。
彼女の最初のヒットが角川映画『汚れた英雄』の主題歌『汚れた英雄(原題:Riging High)』で、サビの "ライディン・ハーイ" の詞が印象的な曲です。彼女の活躍は本国アメリカよりも日本の方が有名で、オリコンシングルチャートでは、最高位3位、年間27位を記録する大ヒットとなりました。その後も、日本映画の主題歌を歌い、日本での人気を確立していきました。
彼女の最初のヒットが角川映画『汚れた英雄』の主題歌『汚れた英雄(原題:Riging High)』で、サビの "ライディン・ハーイ" の詞が印象的な曲です。彼女の活躍は本国アメリカよりも日本の方が有名で、オリコンシングルチャートでは、最高位3位、年間27位を記録する大ヒットとなりました。その後も、日本映画の主題歌を歌い、日本での人気を確立していきました。
汚れた英雄 1982 Riding High ローズマリー・バトラー
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光の天使 / ローズマリー・バトラー
『汚れた英雄』で成功を収めたローズマリー・バトラーは、その後、映画主題歌のオファーを受けるようになります。彼女が歌った、ドキュメンタリー映画『ウィニングラン』の主題歌『ウィニングラン(原題:Call Of The Wind)』、そして、アニメーション映画『幻魔大戦』の主題歌である本曲『光の天使(原題:Children Of The Light)』はいずれもヒット。中でも、『光の天使』は、オリコンシングルチャートで最高位8位、年間57位を記録しました。
シングルがヒットしたことで、同年、彼女はソロデビューアルバム『Rose』をリリースしています。また、約30年後には、第二弾アルバムとして『You Just Watch Me』をリリースし、話題になりました。
シングルがヒットしたことで、同年、彼女はソロデビューアルバム『Rose』をリリースしています。また、約30年後には、第二弾アルバムとして『You Just Watch Me』をリリースし、話題になりました。
映画「幻魔大戦」テーマソング 光の天使.mov
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君の瞳に恋してる / ボーイズ・タウン・ギャング
『君の瞳に恋してる』は、元々はフランキー・ヴァリの1967年の楽曲で、実は、全米2位(年間10位)を記録した超ヒット曲でした。今日まで数多くのシンガーによってカバーされたスタンダード・ナンバーで、その中で最も有名なバージョンが1982年にボーイズ・タウン・ギャングが歌った本曲です。
本曲は、ディスコ調のアレンジが特徴で、主にヨーロッパでヒット。特に、イギリスでは最高位4位、ベルギー、オランダではナンバーワンを獲得しています。日本では、オリコンシングルチャートで年間76位を記録し、ダイハツ「MAX」のCMソングとしても起用されました。今日でもよく耳にする歴史的名曲です。
因みに、原題の『Can’t Take My Eyes Off Of You』は、“君から目が離せない” という意味です。
本曲は、ディスコ調のアレンジが特徴で、主にヨーロッパでヒット。特に、イギリスでは最高位4位、ベルギー、オランダではナンバーワンを獲得しています。日本では、オリコンシングルチャートで年間76位を記録し、ダイハツ「MAX」のCMソングとしても起用されました。今日でもよく耳にする歴史的名曲です。
因みに、原題の『Can’t Take My Eyes Off Of You』は、“君から目が離せない” という意味です。
Boys Town Gang - Can't take my eyes off you
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黒い瞳のナタリー / フリオ・イグレシアス
『黒い瞳のナタリー』は、日本では『ビギン・ザ・ビギン』と並ぶフリオ・イグレシアスの代表曲です。オリコンシングルチャートでは、最高位10位、年間92位のヒットを記録しました。原題は、単に『Nathalie(ナタリー)』ですが、サビでロシア歌曲『黒い瞳』のフレーズが引用されていることから、邦題の頭に『黒い瞳の〜』と付いたようです。
日本では、当時、洋楽のカバーに目覚めていた郷ひろみが、『哀しみの黒い瞳』というタイトルで本曲をカバーしました。日本語詞を手がけたのは岩谷時子で、"ナタリー" の歌詞が "なぜに" に置き換わっています。因みに、『黒い瞳のナタリー』にはフランス語版があり、その歌詞では、"ナタリー" の歌詞が "ノスタルジー" に置き換わっています。
日本では、当時、洋楽のカバーに目覚めていた郷ひろみが、『哀しみの黒い瞳』というタイトルで本曲をカバーしました。日本語詞を手がけたのは岩谷時子で、"ナタリー" の歌詞が "なぜに" に置き換わっています。因みに、『黒い瞳のナタリー』にはフランス語版があり、その歌詞では、"ナタリー" の歌詞が "ノスタルジー" に置き換わっています。
JULIO IGLESIAS NATHALIE
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