仮面ライダーストロンガーで活躍した女戦士「電波人間タックル」
皆さんは「電波人間タックル」というキャラクターを覚えていますでしょうか?タックルとは、1975年に放送された特撮「仮面ライダーストロンガー」のヒロイン・岬ユリ子が変身した姿であり、主人公・城茂の相方として活躍した改造人間です。この記事では、仮面ライダーシリーズ初の正義側の女性戦士とも言われる電波人間タックルについて、振り返ってみたいと思います。
「電波人間タックル」とは?
「仮面ライダーストロンガー」の第1話から登場した岬ユリ子。城茂(仮面ライダーストロンガー)同様に第1話の時点で既に改造が完了しており、ブラックサタンの襲来に対しすぐに電波人間タックルへと変身、「ブラックサタンの奇械人と闘う、自由と平和の戦士」の決めゼリフで敵に立ち向かいました。
☆「仮面ライダーストロンガー」(1975年)電波人間タックル ~昭和特撮名場面集~ 岬ユリ子 岡田京子 第1話 伊上勝
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仮面ライダーの女児人気に応える形で登場!
タックルのモチーフはテントウムシ(ナナホシテントウ)であり、カブトムシをモチーフにした男性的なストロンガーに対し、女性的な優しいビジュアルをしていました。これは当時、視聴者の女児からの「自分たちも仮面ライダーごっこがしたい」という声に、プロデューサーであった平山亨が応えたもので、仮面ライダー史上初の女性戦士として人気を博すこととなります。
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タックルの必殺技としては、衝撃波により敵を投げる「電波投げ」、敵の体内に振動波を送り込む「ウルトラサイクロン」などがあり、また専用マシンとして「テントロー」という黄色のオートバイも設定されていました。これはストロンガーの「カブトロー」に比べると力は劣るものの、操作性が高いというメリットがありました。
タックル、第30話で命を落とす!!
女児を中心に人気を集めていたタックルですが、改造された際に脳改造が行われなかったため戦闘力が低く、必殺技についても不完全な状態で戦っていました。そのため、第30話においてドクターケイトを倒した際に繰り出したウルトラサイクロンの共振作用により、自身もダメージを負うこととなり、命を落とす結果となってしまいました。なお、その後再改造により復活するというストーリーも練られていたそうですが、結局復活することなくストロンガーは放送終了を迎えています。
壮大なネタバレと評判になった第30話のサブタイトル。
タックルは仮面ライダーなのか?
タックルを語る上で出てくる議論のひとつに「タックルは仮面ライダーなのか?」というものがあります。仮面ライダーシリーズにおけるタックルの位置付けですが、内部資料の中には「仮面ライダータックル」と記述されたものも存在しており、当初は正規の仮面ライダーという扱いであったようですが、大人の事情により仮面ライダーではなくストロンガーの相方「電波人間タックル」となったようです。
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なお初の正式な女性仮面ライダーとなったのは、2002年公開の映画「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」に登場した仮面ライダーファムであり、女性が仮面ライダーとなるまで、タックルの登場から25年以上の時を要しました。
タックルを演じていた女優・岡田京子の生涯
生前の岡田京子。