【洋楽ヒットチャート】1970年代の10年間でアメリカで最もヒットした洋楽トップ10
2023年11月14日 更新

【洋楽ヒットチャート】1970年代の10年間でアメリカで最もヒットした洋楽トップ10

アメリカのビルボードでは、毎年の年間チャートに加え、10年ごとに「◯◯年代の10年間チャート」を発表しています。今回は、1970年代(1970年〜1979年)の10年間シングルチャートから上位10曲をご紹介します。アメリカで最もヒットした洋楽を10位からカウントダウンで見てみましょう。

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10位 シャドー・ダンシング / アンディ・ギブ

リリース:1978年4月
年間記録:1978年年間チャート1位
最高順位:7週連続1位

アンディ・ギブ
は、ギブ4兄弟の末っ子で、3人の兄はビージーズのバリー、ロビン、モーリスです。兄たちが映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサウンドトラックで爆発的ヒットを記録したのと同時期に、アンディも大ブレイクしました。『シャドー・ダンシング』は、その "4兄弟で" 作詞・作曲を手がけた楽曲です。アメリカでは、デビュー曲の『恋のときめき』、『愛の面影』、本曲と3曲連続でナンバーワンを獲得しています。

シャドー・ダンシング / アンディ・ギブ

Andy Gibb Grease Day USA Shadow Dancing

9位 幸せの黄色いリボン / トニー・オーランド&ドーン

リリース:1973年2月19日
年間記録:1973年年間チャート1位
最高順位:4週連続1位

今回ご紹介したトップ10の中で、日本人に最もなじみのあるのが恐らく本曲でしょう。『幸せの黄色いリボン』は、アメリカのポップバンド、トニー・オーランド&ドーンのヒット曲で、リリースから50年以上経った今日でも、世代を越えて親しまれている楽曲です。詞は、南北戦争から故郷に向かう兵士が最愛の人に書いた手紙が基になっています。「もしまだ受け入れてくれるなら、木にハンカチを結んでおいてほしい」という一文があり、よりロマンティックな詞にするために、ハンカチを黄色いリボンに変えたと言われています。

幸せの黄色いリボン / トニー・オーランド&ドーン

Dawn - Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree (Audio) ft. Tony Orlando

8位 恋のナイト・フィーバー / ビージーズ

リリース:1978年1月
年間記録:1978年年間チャート2位
最高順位:8週連続1位


ジョン・トラボルタの出世作となった映画『サタデー・ナイト・フィーバー』。映画だけでなく音楽も大ヒットし、サウンドトラックは全米24週連続ナンバーワンという驚異的な記録を残しました。ビージーズの歌った収録曲も大ヒットし、その一つが『恋のナイト・フィーバー』です。1978年の年間チャートでは、本曲が2位、『ステイン・アライヴ』が4位、『愛はきらめきの中に』が6位を記録しています。因みに、1位は弟アンディ・ギブの歌った『シャドー・ダンシング』です。

恋のナイト・フィーバー / ビージーズ

Bee Gees - Night Fever

7位 レッツ・ゲット・イット・オン / マーヴィン・ゲイ

リリース:1973年6月15日
年間記録:1973年年間チャート4位
最高順位:2週間1位

『レッツ・ゲット・イット・オン』
は、マーヴィン・ゲイの代表作の一つで、彼の最大のヒット曲です。ナンバーワンはわずか2週ながら、13週間トップ10入りするロングヒットとなり、10年間チャートでは上位ランク入りを果たしました。彼とエド・タウンゼントが書いたロマンティックでセクシャルな詞と、ファンク・ブラザーズによるファンキーな演奏が特徴的な楽曲です。

レッツ・ゲット・イット・オン / マーヴィン・ゲイ

Let's Get It On

6位 心のラヴ・ソング / ウイングス

リリース:1976年4月1日
年間記録:1976年年間チャート1位
最高順位:5週間1位

ウイングス
は、ポール・マッカートニーがビートルズ解散後に、妻リンダらと結成したロックバンドで、『心のラヴ・ソング』は彼らの最大のヒット曲です。「ポールは、軽薄なラヴ・ソングを書いている」と批評する音楽評論家への反駁として、原題「Silly Love Songs(馬鹿げたラヴ・ソング)」というタイトルで本曲を書いたと言われています。ポールの試みは成功し、ウイングスの代表作となりました。

心のラヴ・ソング / ウイングス

Wings - Silly Love Songs (Official Music Video)

5位 恋のときめき / アンディ・ギブ

リリース:1977年4月
年間記録:1977年年間チャート2位
最高順位:4週間1位

『恋のときめき』
は、イギリスのシンガーソングライター、アンディ・ギブの米英初のシングルで、事実上のデビュー曲です。兄のバリー・ギブが作詞・作曲を手がけ、イーグルスのギタリスト、ジョー・ウォルシュがギターで参加しています。チャートでは、3週連続1位の後、エモーションズの『ベスト・オブ・マイ・ラブ』に4週連続で1位を奪われますが、その後なんと1週だけ1位に返り咲いています。兄たちに匹敵する、アンディ・ギブ最大のヒット曲です。

恋のときめき / アンディ・ギブ

I Just Want To Be Your Everything

4位 愛はきらめきの中に / ビージーズ

リリース:1977年9月
年間記録:1978年年間チャート6位
最高順位:3週連続1位

『愛はきらめきの中に』
は、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサウンドトラック収録曲で、ビージーズの3人のハーモニーが美しいポップバラードです。1978年の年間チャートでは、他の2曲よりランクは下でしたが、17週間もトップ10入りしたロングヒットとなり、10年間チャートでは最上位にランクインしました。2023年10月現在、すでにギブ4兄弟のうち3人が若い順に亡くなっており、長男のバリーが唯一の存命者です。
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