下半身の可動は、正直もうちょっとがんばってくれてほしかったところ。もちろんREVIVE版は、そこを解っていて、今度は変態的なまでに下半身も可動するのだが、どうもバンダイは案配を知らないとしか思えない(笑)
開脚自体は、体操選手でもないのだからこの程度でも構わないかなとは思うのだが、脚の膝関節は、せめて90度は曲がって欲しかったところ。
開脚自体は、体操選手でもないのだからこの程度でも構わないかなとは思うのだが、脚の膝関節は、せめて90度は曲がって欲しかったところ。
正直いつも思うのだが、人の形をしているのだから、人が出来る可動以上を、ロボットがやってみせても気持ち悪いと受け止めるべきか(そういうトリッキーな動きを、原作のロボットがやっているならともかく)、それともどんなガンダムでもアッガイでも、「『ガンダムSEED』決めポーズ」がとれなければ価値がない、全ての可動領域は、物理的限界を目指すべきだと考えるか、そこは人それぞれだとは思うが。
大河さん的には、目的はガンプラをブンドドしてめでることでも、変態ポーズをとらせてTwitterで画像をバズらせることでもなく、あくまで「劇中の活躍を再現」なので、劇中でとれていたポーズが再現できなければ不満だし残念だが、一通り劇中の(アニメにありがちな「二次元の嘘」をどう受け入れるかで変わってはくるが)動きが再現出来れば、それ以上は求めないというスタンスであったりする(え? 連載も長いし、もうみんな知ってた?)
大河さん的には、目的はガンプラをブンドドしてめでることでも、変態ポーズをとらせてTwitterで画像をバズらせることでもなく、あくまで「劇中の活躍を再現」なので、劇中でとれていたポーズが再現できなければ不満だし残念だが、一通り劇中の(アニメにありがちな「二次元の嘘」をどう受け入れるかで変わってはくるが)動きが再現出来れば、それ以上は求めないというスタンスであったりする(え? 連載も長いし、もうみんな知ってた?)
なので、ここ(機体の上向き可動)はREVIVE版でさらにインフレを起こすのだが、キュベレイ特有の、バインダーを羽ばたかせて蝶のように舞う姿を再現するための、頭部や胸部に上へ向く可動軸を仕込むギミックは多いに賛成だし、その上で、可動の為に複雑緻密な「永野ディテール」が犠牲になっていないこと、これも重要な評価ポイントだろう。
手持ちの武装がサーベルだけなのはハマーンキュベレイと一緒だが、今回のキットでは柄も含めてクリアイエローのパーツで構成されている。
バンダイがガンプラのビーム・サーベルを柄とビーム部分にパーツ分割して、その上でビームパーツを規格化して、SBナンバーを割り振る時代はまだこの先で、この時点ではまだまだ、キットごとに一体成型の試行錯誤の時代であった。
バンダイがガンプラのビーム・サーベルを柄とビーム部分にパーツ分割して、その上でビームパーツを規格化して、SBナンバーを割り振る時代はまだこの先で、この時点ではまだまだ、キットごとに一体成型の試行錯誤の時代であった。
この時期は、柄の色に合わせた不透明パーツでサーベルが全部出来上がっているか、むしろガンダムMK-Ⅱのように、握った拳ごと一体化というコロンブスの卵みたいなアイディアもあり(大河さん的には、これはこれでアリだと思っている)、サーベルと柄、どちらに成型色を用意するかで、確かに不透明パーツにビームの色を塗るよりは、クリアパーツに柄の部分だけ塗装する方が、仕上がりがぐっと違ってくるのも道理といえて、この「柄まで1パーツでクリア成形」も、当時のコスト的戦略としては悪くなかった。
またこのキットの「力の入れよう」は、キュベレイ主武装のファンネルが、背部ファンネルコンテナに10個全部装着できるという仕様からも窺い知れる。
アニメでは、ファンネルはコンテナのピンクではなく濃紺で成型されているのだが、キットの方ではコンテナと同じランナーで成型されている(そこはREVIVE版でもなぜか同じ)。
色分けは、この時期まだまだ技術論的に今ほどではなかったため、REVIVE版ではスリットの中や模様のピンクの殆どが別パーツ化されているが、このHGUC 004版ではさすがにそこまでは無理で、ホイルシールで補うように仕上がっている。
むしろ、全てのスリット部分を補えるだけ、シールが用意されていることへの拘りも、時代を考えれば充分に好感が持てる要因とも言える。それはツインアイのモノアイスリットの内部にも言えて、それら付属のシールを駆使すれば、このキットで追加塗装が必要な部分は殆どないと言ってよい。
また、巨大な肩のバインダーの内部ディテールは、アニメ設定時には詳しく決められていなかったため、当時のアニメ設定を参考に、カトキハジメ氏が新たに細部をデザインしなおしたディテールで埋められている。