伝説のフォークグループ・かぐや姫
南こうせつがリーダーをつとめた3人組のフォークグループ・かぐや姫。『神田川』『赤ちょうちん』などのヒット曲で知られ、1975年、時代がフォークソングからニューミュージックに移り変わろうとする転換期に解散。
しかし、その後も再結成を幾度となく繰り返し、直近では2013年に、メンバーの一人・山田パンダを除く、南こうせつ・伊勢正三の2人でコンサートを行うなど、断続的ではありますが、活動を続けています。
しかし、その後も再結成を幾度となく繰り返し、直近では2013年に、メンバーの一人・山田パンダを除く、南こうせつ・伊勢正三の2人でコンサートを行うなど、断続的ではありますが、活動を続けています。
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その声は、1975年4月12日の解散コンサートの音源に紛れ込んでいた…
かぐや姫の解散コンサートは、今から40年以上前の1975年4月12日に東京神田共立講堂にて開催されました。このコンサートの模様を収録した音源は、後日、同年4月にスタートしたばかりの『南こうせつのオールナイトニッポン』でO.A.されます。
70年代におけるオールナイトニッポンといえば、超がつくほどの人気番組。中でも、若者から絶大な支持を受けていた南こうせつの新番組ということもあって、当時、多くの中高生が眠い目をこすりながら、深夜のラジオに耳を傾けていました。そんな楽しいはずの番組で、突如、例の「奇声」が聴こえてきたものだから、多くのリスナーが真夜過ぎの自室で、恐怖に慄いたのは言うまでもありません。事実、放送翌日からニッポン放送に「あの声はなんだったのですか?」という旨の投書が殺到したといいます。
それでは、実際に問題のテープを聴いていただきましょう。0:34~あたりから「私にも聞かせて…」という呻き声が確認できるはずです(※イヤホン着用推奨)。
70年代におけるオールナイトニッポンといえば、超がつくほどの人気番組。中でも、若者から絶大な支持を受けていた南こうせつの新番組ということもあって、当時、多くの中高生が眠い目をこすりながら、深夜のラジオに耳を傾けていました。そんな楽しいはずの番組で、突如、例の「奇声」が聴こえてきたものだから、多くのリスナーが真夜過ぎの自室で、恐怖に慄いたのは言うまでもありません。事実、放送翌日からニッポン放送に「あの声はなんだったのですか?」という旨の投書が殺到したといいます。
それでは、実際に問題のテープを聴いていただきましょう。0:34~あたりから「私にも聞かせて…」という呻き声が確認できるはずです(※イヤホン着用推奨)。
私にも聞かせて かぐや姫
おわかりいただけただろうか…。
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テープを逆再生すると「私もそこに行きたかった…」と聞こえる?
この奇怪なテープの情報は、かぐや姫のメンバーにも知らされ、彼らは大変気味悪がっていたそうです。突如として、身に覚えのない怪奇譚の当事者になってしまったのだから、無理もありません。
かぐや姫及び事務所サイドの見解としては「コンサート会場には複数のマイクが設置されていたため、たまたま会場にいた観客の声を拾ったのではないか」とのこと。が、他の観客の声は群衆の騒音に紛れているのに、くだんの声だけが鮮明に録音されているのは、明らかに不自然です。
また、この「私にも聞かせて…」のテープを逆回転して再生すると、「私もそこに行きたかった…」や「私を捨てないで…」などと聞こえることも判明。やはり、何らかの怨念が込められているのではないか…と、オカルト支持派の想像をさらに掻き立ててしまうのでした。
かぐや姫及び事務所サイドの見解としては「コンサート会場には複数のマイクが設置されていたため、たまたま会場にいた観客の声を拾ったのではないか」とのこと。が、他の観客の声は群衆の騒音に紛れているのに、くだんの声だけが鮮明に録音されているのは、明らかに不自然です。
また、この「私にも聞かせて…」のテープを逆回転して再生すると、「私もそこに行きたかった…」や「私を捨てないで…」などと聞こえることも判明。やはり、何らかの怨念が込められているのではないか…と、オカルト支持派の想像をさらに掻き立ててしまうのでした。
私もそこに行きたかった かぐや姫
もう一度お聞きいただこう…。
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コンサート当日に亡くなった、かぐや姫ファンの少女の声だった?
科学では解明できない不可思議な現象に恐れを抱き、その現象に何らかの理屈付けをして、少しでも恐怖を和らげるよう努めるのは人間の性。ということで、この「かぐや姫テープ」にも、さまざまなオカルト番組で取り上げられる中で、いつしかある噂話が語られるようになります。
その一つが、この声が吹き込まれることになった経緯にまつわるお話。1975年にオールナイトニッポンでテープが放送されて数日経ったある日のこと。番組に1通の投書が届けられます。そこには「ラジオで流れた声が、私の同級生だった女の子の声に似ている」と記載されていたそうです。ハガキの内容によると、送り主の同級生はかぐや姫の熱心なファンで、4月12日の解散コンサートにも行く予定だったのだとか。ところが、コンサート当日、会場に向かう道すがらで彼女は交通事故に遭ってしまい還らぬ人に。その少女の霊が、あの声を吹き込んだ…というのが話の全貌です。
また、「不治の病で亡くなってしまったかぐや姫ファンの少女が霊になって会場にやってきた」とする説があったり、当時コンサートのPAを担当していたスタッフが密かにその時の録音テープを所有していたら、自宅に少女の幽霊が現れたという後日談が存在したたりと、都市伝説らしく夥しいほどの異説・風説に彩られながら、現在に至るまで語り継がれています。もちろん、解散コンサート当日に会場へ向かう途中に亡くなった少女も、コンサートを楽しみにしていたのに亡くなってしまった少女ももしかしたら、当時いたのかも知れませんが、ソースはどこにもありません。
その一つが、この声が吹き込まれることになった経緯にまつわるお話。1975年にオールナイトニッポンでテープが放送されて数日経ったある日のこと。番組に1通の投書が届けられます。そこには「ラジオで流れた声が、私の同級生だった女の子の声に似ている」と記載されていたそうです。ハガキの内容によると、送り主の同級生はかぐや姫の熱心なファンで、4月12日の解散コンサートにも行く予定だったのだとか。ところが、コンサート当日、会場に向かう道すがらで彼女は交通事故に遭ってしまい還らぬ人に。その少女の霊が、あの声を吹き込んだ…というのが話の全貌です。
また、「不治の病で亡くなってしまったかぐや姫ファンの少女が霊になって会場にやってきた」とする説があったり、当時コンサートのPAを担当していたスタッフが密かにその時の録音テープを所有していたら、自宅に少女の幽霊が現れたという後日談が存在したたりと、都市伝説らしく夥しいほどの異説・風説に彩られながら、現在に至るまで語り継がれています。もちろん、解散コンサート当日に会場へ向かう途中に亡くなった少女も、コンサートを楽しみにしていたのに亡くなってしまった少女ももしかしたら、当時いたのかも知れませんが、ソースはどこにもありません。
via ja.wikipedia.org
なお、現在、インターネット上で多数複製されている「私にも聞かせて…」の音源ですが、そのマスターテープは作家の竹内義和氏が所有しているのだとか。物好きにもほどがあるというものです…。
竹内義和(@TakeuchiRadio)さん | Twitter
竹内義和 (@TakeuchiRadio)さんの最新ツイート。作家、プロデューサー。好きなもの。嵐、パペポ、つボイノリオ、怪獣映画、特撮映画etc。主な作品。「大映テレビの研究」「明解サイキック読本」「パーフェクトブルー」「長靴を履いた猫の靴下」「なんたってウルトラマン」「僕が、嵐を好きになった理由」「ガチョポンの約束」「ウルトラマンの墓参り」「ゆゆも」。連載中「変態の流儀」。
(こじへい)
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