正統派恋愛漫画からジブリ映画の原作も!柊あおいさんのヒット漫画まとめ
2022年2月24日 更新

正統派恋愛漫画からジブリ映画の原作も!柊あおいさんのヒット漫画まとめ

デビューから「りぼん」で「星の瞳のシルエット」、「銀色のハーモニー」などのヒット作を連載してきた柊あおいさん。ジブリ映画にもなった「耳をすませば」もありますよね。柊さんの人気漫画をまとめてみました。

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漫画家デビューまで

柊あおいさんは、高校時代から漫画を描かれていました。当時はテレビアニメの同人誌を描いていたのです。好きだったのはロボットアニメだというのでちょっと意外ですよね。柊さんの作風からは想像がつかなかったです。

中でも「超電磁ロボ コン・バトラーV」という作品が好きで当時のペンネーム「白砂葵」は『超電磁ロボ コン・バトラーV』の主人公「葵豹馬」から来ているそうです。今も「あおい」は残っていますね。

当時はアニメブームで柊さんはイベントの主催なども行っていたんですよ。

そして、高校、短大を卒業後、OLをしながらりぼんの読者コーナー「みーやんのとんでもケチャップ」のカットを描いていました。

1984年にリボンオリジナルにて『コバルト・ブルーのひとしずく』という作品でデビューしています。

星の瞳のシルエット

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柊さんはデビュー後数本読み切り作品を発表し、1985年から「星野瞳のシルエット」を連載しました。キャッチフレーズは「200万乙女のバイブル」だったことからも分かるように、りぼんのヒット作品です。

当時のりぼんは池野恋さんの「ときめきトゥナイト」が不動の一位でした。それを水沢めぐみさんの「ポニーテール白書」が抜いたのですが、さらにそれも抜き、連載終了まで不動の一位となる人気作品でした。1989年まで連載され、単行本は全10巻です。当時の少女漫画ではかなり長い方ですね。

主人公の沢渡香澄は小さい頃、すすき野原で出会った男の子が忘れられずにいて、その男の子にもらった星のかけらを大切に持っていました。

中学生になった香澄は、友人の森下真理子から、好きな人として弓道部の久住智史の存在を知ります。香澄は弓道をしている久住の姿を見てドキッとしてしまい、徐々に久住に惹かれていってしまいます。ですが真理子に悪いという気持ちがあるので真理子に打ち明けることができません。

そしてのちにすすき野原の男の子が久住であることに気が付きます。

久住は初期から香澄が星のかけらの女の子だと気づいていて思いを寄せます。ですが、香澄が真理子の気持ちを優先させるためなかなか二人は発展せず・・・というもどかしい三角関係のラブストーリーです。

連載終了後にはENGAGEシリーズとして登場人物のその後を描いた読み切りが発表されました。連載終了直後に発表されたのは2本だったのですが、2015年にりぼん60周年を記念して再び続編が描かれました。その後2017年に「青春フィナーレ」というタイトルで描きおろし3本の続編を含む単行本が発売されています。まだ読んでいないという人も多いと思うので是非チェックしてみてください。

さらに別の登場人物が主人公の「星屑セレナーデ 星の瞳のシルエット another story」という番外編も2018年から2021年まで発表されました。

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耳をすませば

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「星の瞳のシルエット」の次に連載されたのは「耳をすませば」。こちらも長期連載を予定していたのですが、人気が出ず、全4回で終了しています。

読書が好きな主人公・月島雫は、借りた図書の貸し出しカードに天沢聖司の名前をたびたび見かけ、気になっていました。そんなある日電車の車内で猫に出会い、「地球屋」という不思議な店にたどり着きます。

「星の瞳のシルエット」とは打って変わってファンタジーなんですよね。ですから読者にはあまり受け入れられなかったのでしょう。ですが、発表から6年後にジブリ映画になり一躍注目を集めたのです。

当時、リボンを読んでいた身としては「え?あの地味な作品が?」と不思議に思いました。柊さん自身もジブリ映画化の話にびっくりされたそうです。柊さんは元々ジブリ映画のファンで、「星の瞳のシルエット」にも「となりのトトロ」がちょこっと登場しているんですよ。

映画化に合わせて続編「耳をすませば 幸せな時間」も発表されました。

さらに宮崎駿さんとは家族ぐるみの付き合いになり、『猫の恩返し』の原作である「バロン 猫の男爵」の執筆を依頼され、2002年に映画化されています。すごいですよね。

銀色のハーモニー

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1990年から1992年まで「りぼん」で連載されました。コミックスは全7巻。「星の瞳のシルエット」のような正統派ラブストーリーです。やはりりぼん読者にはこのような作品の方が受け入れられたんですね。

主人公の結城琴子は中学2年生の内気な女の子。テスト勉強や友人とのおしゃべりなどで充実した中学校生活を送っていました。

そんなある日、音楽室から聞こえてくるピアノ曲「トロイメライ」のメロディに心を奪われます。弾いていたのはサッカー部の霧島海(うみ)。琴子は海に惹かれていきます。海はみんなに「カイ」と呼ばれていましたが琴子だけは名前を気に入っていて「うみくん」と呼んでいましたね。

海への気持ちが恋だと自覚する琴子ですが、海はクラスでも人気者で「カイくんに近づかないで」という女の子まで出てきます。

琴子は幼い頃ピアノを習っていたのですがすぐにやめてしまいました。ですがもう一度ピアノにチャレンジしようと楽器店に勤めている叔父の所に行きます。

その後、晴海と海の母がかつての恋人同士で、亡くなった海の父も含めて友人関係にあったことを知り・・・というストーリー。

こちらもりぼんで大人気の作品でしたね。「耳をすませば」とはまたテイストが違いますがラブストーリーもファンタジーもどちらも支持されているというのはすごいですよね。

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