90年代の人気デバイス「PDA」が進化して復活!Psion(サイオン)のデザイナーが関わった「Gemini PDA」
上蓋を開くと、背面部分が本体を支える形状に。そうする事でQWERTY配列のキーボードを安定して操作する事が可能となった。
こうしたデザインを担当したのが、90年代に流行したイギリスのPDAメーカー、Psion(サイオン)のデザイナーだという。
Psionは1984年に携帯情報端末「Psion Organiser」を発売以降、「Psion OrganiserII」や横開き型のQWERTYキーボード搭載端末「Psion 3」などの製品で着実に欧州での評価を高めた。
【CES 2018】 フルキー装備のAndroidスマホ「Gemini PDA」、日本展開も https://t.co/8O57CaKvK6 #CES2018 pic.twitter.com/tRrc33ITBY
— ケータイ Watch (@ktai_watch) January 9, 2018
今回の「Gemini PDA」はかつての名機を想起させてくれる。当然PsionのようでPsionではないのだが、90年代を知る者にとってはやはり懐かしく、手に取ってみたいと素直に思う。
価格はWi-Fi+4Gモデルが399ドル(クラウドファンディング時)。クラウドファンディングでは目標だった金額を軽々と突破し、目標金額の280%以上となる90万ドル超えを達成している。
PDA(携帯情報端末)とは
PDAとはPersonal Digital Assistant(Personal Data Assistantと表現されることもある)の頭文字を取った呼び方で、90年代にはPSIONやIBM、ノキアなどがヒット商品を生み、広くユーザーに親しまれた。
ノートパソコンと比べると機能は限定的だが、手のひらサイズや電池の持ち、動作の軽快さといった面などから人気を集めた。現在主流となっている通信機器であるスマートフォンは、PDAに電話としての音声通話機能などを付加したもの、または携帯電話・PHS端末が高機能化してPDA寄りになったものとも言える。
世に広まる事となる「PDA」という単語は、当時CEOだったジョン・スカリーによる造語であった。