長崎は今日も雨だったクールファイブとは
2021年9月20日 更新

長崎は今日も雨だったクールファイブとは

「長崎は今日も雨だった」という名曲をご存じでしょうか。クールファイブのおかげで長崎はいつも雨のようなイメージがしてしまうのですが、そんなクルールファイブはどんなグループなのでしょう。

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誰がリーダー?

もちろんリーダーは内山田洋です。
だって「内山田洋とクールファイブ」ですもんね。

内山田洋をリーダーとした歌謡グループで、メインボーカルが前川清。
内山田洋が2006年に亡くなってからは、「前川清とクールファイブ」となります。
だから、現在は前川清がリーダー。

オリジナルメンバーは
  内山田洋  ギター担当
  前川清   ボーカル担当
  宮本悦郎  ピアノ・キーボード担当
  小林正樹  ベース担当
  岩城茂美  サックス・フルート担当  
  森本繁   ドラム担当
全員が九州出身なんですね。
初期メンバー 中央前列が内山田洋

初期メンバー 中央前列が内山田洋

デビューのきっかけは

クール・ファイブは、1967年9月 長崎市内のグランドキャバレー「銀馬車」の
専属バンドとして結成しました。

1968年に佐世保のナイトクラブ歌手として頭角を現わしていた前川清を
メインボーカルとし、自主制作した「涙こがした恋」や「西海ブルース」が
地元民放ラジオや有線送で評判となります。

そんな時、長崎を訪れた東京パンチョスのチャーリー石黒が、「銀馬車」で
クール・ファイブに出会います。
チャーリー石黒は、その場でクール・ファイブに日本ビクターへの紹介を約束
したほどの歌唱力を認めたのです。

1969年2月 「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビューを果たします。
当時のメンバーは内山田、岩城、小林、森本、宮本、前川。

当初メジャーデビュー曲には「西海ブルース」が予定されていたのですが、
プレス直前に作詞・作曲者の尾形義康が翻意し破談となり、
「銀馬車」のマネージャーだった吉田孝穂(筆名:永田貴子)が、
自ら急造した詞を北海道放送のディレクターだった新居一芳(筆名:彩木雅夫)に
手渡して「長崎は今日も雨だった」は完成しました。

メジャーデビューした年(1969年)の12月には、 第11回日本レコード大賞新人賞受賞。
そして第20回NHK紅白歌合戦に初出場しました。

ちなみにデビュー曲予定の「西海ブルース」は、歌詞を吉田孝穂が補作し、
改めて録音されました。
それはクール・ファイブが大御所に成長した1977年のことです。
西海ブルース

西海ブルース

そして、神戸

そして、神戸

そして、神戸

自分がクール・ファイブの曲の中で大好きな曲「そして、神戸」。
タイトルは覚えていませんでしたが・・・。

 神戸 泣いてどうなるのか~♪

「そして、神戸」は、内山田洋とクール・ファイブの14枚目のシングルで、
1972年11月15日に発売されました。

本楽曲は、1973年の第15回日本レコード大賞において作曲賞を受賞しています。

ボーカルの前川清は、この曲をNHK紅白歌合戦にて複数回ソロで歌唱しています。
  1991年の第42回NHK紅白歌合戦
  1995年の第46回NHK紅白歌合戦(阪神大震災が発生した年)
  2004年の第55回NHK紅白歌合戦(ゴスペラーズとの共演)
  2007年の第58回NHK紅白歌合戦(クール・ファイブとして)

そのほか、ロックバンドグループ・THE THRILLの演奏で本楽曲を歌唱したこと。

東京砂漠

東京砂漠

東京砂漠

ダイア建設のCM曲として、1970年代後半から90年代前半にかけ、
夜のビルの屋上でバスケに興じるタキシード姿の男たちなどを映した CMソング
となり、頻繁に耳にしたのではないでしょうか。

この「東京砂漠」は内山田洋とクール・ファイブの28枚目のシングルで、
1976年5月10日にリリースされた曲です。

歌謡界で暗い曲調の歌が受け入れられる素地が出来た頃にリリースされた
この曲は、東京を砂漠になぞらえるという表現や東京砂漠というフレーズの
インパクトの強さが、その後の歌謡曲に影響を及ぼしました。
  黒沢年男・叶和貴子の「東京砂漠のかたすみで」(1984年)
  水田かおりの「東京砂漠に咲いた花」(2011年)など

また後年の J-POP でよく見られる「冷たい街でも、あなたが居れば生きていける」と
いうモチーフも、元は本曲で広く認知されたのではないでしょうか。

ちなみに2013年にはアサヒ飲料の「カルピスオアシス」のCMソングに替え歌が制作され、
前川清の歌唱で放映されています。

懐かCM 199X ダイア建設

クール・ファイブの現在

順風満帆だった内山田洋とクール・ファイブですが、
1987年に 本来ポップス指向が強く演歌嫌いを公言していたボーカルの前川清が、
自然気胸を患ったのを期に脱退します。

1992年、低迷状態となったクール・ファイブは、ピアノ・キーボードの宮本悦朗
とベースの小林正樹が脱退し、大沢允、西田涼馬、山上哲也が加入し 、大幅な
メンバーチェンジをし活動していましたが、2006年11月3日にリーダーの内山田洋
が肺がんのため死去。

同年の第57回NHK紅白歌合戦では、前川のサポートによりオリジナルメンバーが集
結し、一夜限りですがクール・ファイブが再結成されたのです。

しかし、
この再結成が好評だったことから、その後も前川清&クール・ファイブ名義で
オリジナルメンバーにてグループ活動を事実上再開したということになっていますね。
2015年には、 前川清&クールファイブとして、アイリスオーヤマの低温製法シリーズ
のテレビCMにも出演しています。

アイリスオーヤマCM 前川清

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