アニメ「超くせになりそう」原作の設定から離れ、完全なオリジナルストーリーになってしまった悲しい作品だった!
2017年1月20日 更新

アニメ「超くせになりそう」原作の設定から離れ、完全なオリジナルストーリーになってしまった悲しい作品だった!

1993年7月号から1995年1月号までなかよしで掲載されていた吉村杏原作の「超くせになりそう」を元にアニメ化。しかし、内容は完全オリジナルでした。アイドルでありながら格闘技好きの主人公が、男として学校に通い一目惚れした相手と恋愛へと展開するラブコメディー作品です。

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超くせになりそう

超くせになりそう

超くせになりそう

1994年4月5日から1995年3月28日までNHK BS2の衛星アニメ劇場枠内で放送(本編は1995年1月3日放送分が最終回、1月10日から3月28日まで再放送)。全39話。

衛星アニメ劇場の火曜日前半新作枠に於いて、2000年から2002年の『だぁ!だぁ!だぁ!』まで4作8年間続いた『なかよし』原作アニメの第1作目である(講談社原作アニメとしては2002年から2003年の『十二国記』まで5作9年間続いた)。ただしこの作品のみNHKもその関連会社も製作には関与せず、放送期間も1年で終了している。
テレビアニメは原作の設定……を使用しただけでストーリーは完全オリジナルである(引用者注:最初から完全なオリジナルにする気はなかった。結果的にそうなってしまったのである)。メインライターの首藤剛志がアニメ『アイドル天使ようこそようこ』で描いた舞台を意識した構成やアイドルの意味を、悪趣味寸前の暴走したギャグや様々なパロディを織り交ぜながら、さらに突き詰めて展開した(引用者注:これはそのとおりである)。
原作の設定を含めたTVシリーズ全体を丸ごと舞台と捉える大胆な構成を取り、主な登場人物が現実世界で与えられた「役」に関して座談会形式で語る最終回も異色である。

(あらすじ)

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中学生の大鳥なぎさは、可愛らしい容姿とは裏腹に道場の跡取り娘で、格闘技が大好きな少女。

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そして、同じ学校に通う昭はアイドルとして活動するなぎさのファンだった。

なぎさは、学校で会った昭に心を奪われ一目ぼれをしていた。

なぎさは、学校で会った昭に心を奪われ一目ぼれをしていた。

昭は、大鳥なぎさがアイドルの白鳥なぎさと同一人物だと知...

昭は、大鳥なぎさがアイドルの白鳥なぎさと同一人物だと知り、親友になるが次第に恋愛関係へ発展して行く。そして、大鳥なぎさの正体は、学校で二人だけの秘密なのだ。

メインキャラクター

白鳥 / 大鳥 なぎさ(しらとり/おおとり なぎさ)

白鳥 / 大鳥 なぎさ(しらとり/おおとり なぎさ)

本作の主人公。後者は本名。誕生日:3月3日、血液型:O型、身長:158cm、体重:44kg。
可愛らしい容姿。格闘技が大好きな道場の跡取り娘で、「白鳥なぎさ」として東京で一躍国民的アイドルになる。男装して中学校に通い、本名を名乗りアイドルである事も秘密にしている。必殺技は、「秘技・カミナリ落とし」。口癖は、「はにゃ」「…ぴょ~ん」(※アニメ版のみ)。昭に恋心を抱いている。
最初「日本一の超アイドル」だったのが、そのうち「世界一のスーパーアイドル」になり、結局、「宇宙一の超スーパーアイドル」になった。
 (1817690)

いつの間にか弟子を集める目的を忘れて昭と恋愛関係に。
野坂 昭(のざか あきら)

野坂 昭(のざか あきら)

家は道場で、同じく弟子がいない少年。なぎさの「カミナリ落とし」にかからない希少な人物。名前の由来は野坂昭如。
後になぎさとは恋人同士になる。

後になぎさとは恋人同士になる。

中竹 まこと(なかたけ まこと)

中竹 まこと(なかたけ まこと)

なぎさのマネージャー。真面目だが、ひ弱で極度の心配性であり、社会人であるにも関わらず、なぎさが男装して中学に通う時も、学生服を着込んで一緒に通学する。学校ではいつも虐められている。仕事の時もなぎさの側から離れない。名前の由来は大竹まこと。
モモコ・プリシラ

モモコ・プリシラ

世界一のアイドルになる為に、芸風を広げるべくなぎさの前に度々現れる女性。後に世界一のアイドルを育てる為のアイドル養成学校・聖ジュリアナ学園を創設した。363人の姉妹が存在する。
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