打ち切り(放送中止)になったテレビアニメ・特撮テレビドラマ作品
2016年6月16日 更新

打ち切り(放送中止)になったテレビアニメ・特撮テレビドラマ作品

作品自体の実力不足や裏番組が強すぎたことによる不人気や低視聴率による打ち切り。重要な役を演じるキャストの逃亡、降板による打ち切り。大人の事情で打ち切りになったアニメや特撮作品。色々な理由で打ち切りになったアニメと特撮作品をおさらいしてみましょう。

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『小さなスーパーマン ガンバロン』(1977年)

『小さなスーパーマン ガンバロン』(1977年)

『小さなスーパーマン ガンバロン』(ちいさなスーパーマン ガンバロン)は、1977年(昭和52年)4月3日から同年12月24日まで全32話が日本テレビ系列で毎週日曜日18:30 - 19:00(25話まで)、毎週土曜日7:00 - 7:30(26話から)に放送された、創英舎製作の特撮テレビ番組。

番組の開始当初は、視聴率的にも好調で比較的予算にも恵まれ、シリーズ中盤では大々的にグアム島ロケが敢行されている。しかしスポンサーだったブルマァクが倒産、資金繰りが困難になり後半は大幅に制作規模を縮小せざるを得なくなった。

結果、千葉県御宿温泉に舞台を限定し、登場人物は主人公の天道輝をはじめとする少年タイムズメンバーと悪役のドワルキンのみ(ワルワル博士は全く登場しない)に限定した展開となり(この千葉県御宿ロケ以降はOPも変更されている)、結果的には32話で打ち切りとなった。
ガンバロンが「来週も見よう!」と呼びかけたまま打ち切られた。
運が悪い、不幸としか言いようがない作品。
『小さなスーパーマン ガンバロン』の筆頭スポンサーだっ...

『小さなスーパーマン ガンバロン』の筆頭スポンサーだった「ブルマァク」は1977年(昭和52年)10月、倒産。

ブルマァクは1977年(昭和52年)10月、倒産。

ブルマァクが筆頭スポンサーだった『小さなスーパーマン ガンバロン』は12月24日放送分で中途打ち切り、『合身戦隊メカンダーロボ』も同じく12月29日放送分で打ち切りとなった。

漫画版「突撃ヒューマン」の突然の最終回は2ページ(見開き)で終わり・・・「ドカッ(最後の敵を倒す)」「(応援ありがとう)さようなら」

漫画版「突撃ヒューマン」の最終回の1ページ目

漫画版「突撃ヒューマン」の最終回の1ページ目

「ドカッ!」兄の仇である最後の敵をわずか1ページ(1描写)で倒す。

画像のグランドキングフラッシャーは誤植であり、グランドフラッシャーが正解。画像は「ヒューマン2号が単独でグランドフラッシャーを倒す」内容。
漫画版「突撃ヒューマン」の最終回の2ページ目(最後のペ...

漫画版「突撃ヒューマン」の最終回の2ページ目(最後のページ)・・・・・・最短最終回の大記録だ。

平和は戻り、「さようなら」突撃ヒューマンはこれで終わりですの最後のページ!

こんな最終回で、子供たちは納得したでしょうか・・・
小学館の学年別学習雑誌にも漫画が連載されていたが、番組が1クールで終了したことや、ヒューマン1号の処遇が戦死から復活へと二転三転したことなどから、最終回は「2号がグランドフラッシャーを倒してヒューマン星に帰る」、「2号が単独でグランドフラッシャーを倒す」、「ダブルヒューマン最後の戦い」、「見開きによるヒューマン2号の紹介のみ」など、学年によって内容が異なっていた。
特撮番組『突撃! ヒューマン!!』は1クールで打ち切り...

特撮番組『突撃! ヒューマン!!』は1クールで打ち切り。裏番組の『仮面ライダー』が強すぎた。

『突撃! ヒューマン!!』(とつげき ヒューマン)は、1972年10月7日から同年12月30日まで日本テレビ系で全13話が放送されたヒーロー番組。毎週土曜日午後7時30分から午後8時に放送された。

この時期のヒーロー番組としては後発であるがゆえに、「公開番組」という放映形態で様々な試みを行ったが、歌番組やバラエティ以外での公開録画、映像的な特殊効果のない舞台劇のヒーローという、ある意味斬新なスタイルが、特撮ヒーロー番組に馴染んだ視聴者にはあまり受け入れられず、肝心の「体操教師」という設定や「ヒューマン準備体操」も活かすことができないまま、放映は1クールで打ち切られた。
『突撃! ヒューマン!!』のヒロインは、「キャンディー...

『突撃! ヒューマン!!』のヒロインは、「キャンディーズ」の田中好子(スーちゃん)だ。

このときには、彼女が後に大成功することをまだ誰も知らなかった。
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田中好子(スーちゃん)はこの作品後、『8時だョ!全員集合』のアシスタントなどを経て、本格的なレコード・デビュー(1973年9月1日)とステップアップしていく。

『超人バロム・1』 敵の首領「ドルゲ」と同じ名前のドイツ人少年が日本の学校でいじめられた事件がきっかけで打ち切られた。

『超人バロム・1』

『超人バロム・1』

『バロム・1』(バロムワン)は、さいとう・たかをによる漫画作品。およびそれに登場する架空のヒーローの名称。1970年から約1年間『週刊ぼくらマガジン』に連載。

東映、よみうりテレビ制作の特撮テレビドラマ作品『超人バロム・1』(ちょうじんバロムワン)として、1972年(昭和47年)4月2日から同年11月26日まで、日本テレビ系で毎週日曜19:30 - 20:00(JST) に全35話が放送された。さいとう・たかをによる原作からは、設定の一部の流用を除き、デザイン、ストーリーは大幅に変更されている。
敵の首領「ドルゲ」

敵の首領「ドルゲ」

敵の首領「ドルゲ」と同じ名前のドイツ人少年が日本の学校でいじめられた事件がきっかけで打ち切られた。
ドイツ人の少年「ドルゲ君事件」

ドイツ人の少年「ドルゲ君事件」

ドルゲ君は、決して『超人バロム・1』の敵の首領「ドルゲ」ではありません。

子供ではいじめられてしまうでしょうね。

本作が放送され始めてから間もなく、神戸市に在住していた「ドルゲ」姓のドイツ人音楽講師が、「『バロム・1』 に出てくるドルゲがもとで息子がいじめられるかも知れない」として放送局に抗議、名前使用差し止めの仮処分申請をする事件が起きた。

このことは当時の新聞(朝日新聞1972年8月25日「魔人ドルゲは僕じゃない(テレビの変身番組) 友達がいじめる 同姓の坊や仮処分申請」、1972年9月26日「悪玉ドルゲ、童心に降参 11月で姿を消します A君(原告の少年氏名)の言い分通る」。)に掲載され、第29話以降(再放送では第1話から)、番組オープニング・タイトルのラストにフィクション作品であることを示す注意テロップが挿入されるようになった。

局側は番組の設定変更を急には行なえないことを説明し、対応策としてミスタードルゲ役の室田を降板させることで了承を得た。番組が全35話という比較的短期間で終わったのは、この件の影響だと言われている。

ただしプロデューサーの佐野は、番組が35話で終了したのはこの件が直接の原因ではなく、視聴率の問題や作品的に『仮面ライダー』を超えられなかったため、と語っている。
ドルゲ君はドルゲ魔人でもありません。

ドルゲ君はドルゲ魔人でもありません。

このドラマに出てくるドルゲは架空の存在であり、実在の人...

このドラマに出てくるドルゲは架空の存在であり、実在の人とは関係がありません・・・

11月で打ち切りとなり、敵の首領「ドルゲ」やドルゲ魔人...

11月で打ち切りとなり、敵の首領「ドルゲ」やドルゲ魔人は姿を消した。

幻の作品『魔神バンダー』 開始当初に予定していた話数を終盤で減らして、残りの回に終盤の展開を詰め込むパターン。

幻の作品『魔神バンダー』

幻の作品『魔神バンダー』

『魔神バンダー』(まじんバンダー)は、1969年1月5日から同年3月30日までフジテレビ系で全13話が放送された特撮テレビ番組。放送時間は毎週日曜18:00 - 18:30(JST)。

パロン水星から水爆の数千倍の威力を持つ宇宙エネルギー・オランが持ち去られた。オランを取り戻すため、パロンの王子と X1号が守護神バンダーとともに地球にやってくる。異形の怪人(手がハサミ状の王子たちの事)の出現に政府は武装警官隊を出動させ攻撃を開始。王子は身を守るため守護神バンダーを呼ぶ。その頃、悪人ゴーダーは、オランを使って世界征服をしようと企んでいた。王子たちが地球に来た目的を知った立花博士は、王子たちに協力し、魔神バンダーとともにオランを取り戻すため、ゴーダーたちと戦う。

当初、全26回の制作が予定されていたが、半分の13回に短縮された。
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