当時の価格・現在の価格は?
当時の建設費
東京コープ販売にとって初の大事業で建設用地の買収金額を含む総工費が36億円に達し、その規模と設備から東洋一と話題となった。
当時の販売価格
当時の分譲価格は3,000万円から1億円超で、日本初の1億円超えのマンション、通称「億ション」と言われています。しかし、考えてください。当時と今では1億円の価値が全然違います。1965年の大卒初任給が2万4000円前後と言われていた時代です。超高級マンションなのが分かりますね。
約214平方メートルの住居で約8000万円(昭和40年代当時)で一般の戸建住宅よりも10倍近い価格だった。
東京五輪後の深刻な不況の真っ只中、完売までには難航するも、1戸1億2千万円である超高級な10戸は全て売れた。
現在の価格は?
2017年現在、筆者が簡単にであるが調べたところ賃貸だと56.21m²で約25万円前後、当時億ションと言われた185.50m²の部屋は約60万円前後。そして中古物件としての価格は56.21m²が約8,000万円前後100m²超はもちろん億を超えていた。
後年になってもいわゆる「ヴィンテージ・マンション」として、中古住宅市場では築年数に比して高値での売買が行われている
商業テナント
表参道ということもあり、コープオリンピアでは通りに面した地下1階から2階の一部には全17区画の店舗用のスペースが用意されています。時代が変化するなか、店舗の入れ替わりも多くあったようで、現在は眼鏡店のzoffなどが入っています。
via ja.wikipedia.org
なんとコープオリンピアが完成した時から入居する店があります。それがこの中華料理「南国酒家」酢豚にパイナップルを初めて取り入れた店としても知られています。
また同マンション居住者には割引で飲食出来るといった配慮がなされていた。
まとめ
数年前に近くにあった同潤会・青山アパートメントが取り壊されて「表参道ヒルズ」に変わったように、このコープオリンピアも老朽化が進んで建て替え等も検討されているようですが、商業テナント所有者との協議が難航していたりするようです。
近年はヴィンテージ・マンションとして価値があると評価されていることもあるのでしょう。
近年はヴィンテージ・マンションとして価値があると評価されていることもあるのでしょう。