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オビ助2020 2019/3/4 10:06
『押忍』とは広辞苑は載っていない言葉。昔、バンカラと言われた学生や応援団員などが使った言葉で、『おはようございます』を縮めて『おはよっす』と言っていたのを、更に縮めて『オス』と言っていた。主に先輩が後輩に対して使う言葉。
後に、大山倍達氏をモデルにした『空手バカ一代』漫画中などで、『押して忍ぶ』を略して『押忍』だと紹介したが、これは作者の造語と思われる。しかし、漫画が流行った事や大山氏の空手流派での挨拶が『押忍』であったため、空手の挨拶が『押忍』だと勘違いする人が増えた。
私が習った空手道場では、『オス』という挨拶は先輩に対して『下品で無礼』とされ、普通に『おはようございます』と挨拶し、『はい』と返事をしていました。現在でも、初心者が先輩に対して『オス』と返事して、『流儀に反し、無礼』と注意される空手道場はあるようです。
以前、渋谷の街中で『押忍』『押忍』と大声で声を掛け合う学生たちがいて、周囲の人が眉をひそめていました。特に、外国人たちは何事かと怖がっていました。
『オス』という言葉を『粗野で野蛮』と感じる人々も少なくないことも知ってください。
「押忍」のルーツは拓殖大学にアリ!そのルーツに迫ります。
2018年になりました。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。年始め、第一発目のコラムは挨拶について。空手家にとどまらず幅広く皆様に愛される「押忍!」のルーツについて昨年、その疑問を解決してくれる本に出会いました。