【1987年】ゴッホの絵画『ひまわり』を50数億円で安田火災海上が落札!バブル景気の財テクとしての価値も!
2018年3月12日 更新

【1987年】ゴッホの絵画『ひまわり』を50数億円で安田火災海上が落札!バブル景気の財テクとしての価値も!

1987年3月30日にロンドンで行われたオークションで、ゴッホの絵画『ひまわり』が50数億円で落札された。安田火災海上(現・損保ジャパン日本興亜)が落札者となり、バブル景気の日本を象徴する出来事となった。

439 view

1987年3月30日、安田火災海上(現・損保ジャパン日本興亜)が、ゴッホの『ひまわり』を50数億円で落札!

1987年3月30日に、普段アートとは縁遠い人々をも、アッと驚かせたニュースが飛び込んできた。
安田火災海上(現・損保ジャパン日本興亜)が、50億円(当時のレート)を超える大金で、フィンセント・ファン・ゴッホの絵画『ひまわり』を購入したのだ。

イギリス・ロンドンで行われたクリスティーズ主催のオークションでの出来事だった。
『ひまわり』

『ひまわり』

『ひまわり』は、同年7月20日に成田空港へ到着。”芸術の秋”である10月13日から、東郷青児美術館で一般公開されている。
同美術館の年間入館者数は、多い年で約3万人であったが、一般公開から半月で3万5千人を超え、その注目の高さが窺えた。

ひまわりと少年

※損保ジャパン日本興亜公式チャンネルの動画

そもそもゴッホの『ひまわり』って?

『ひまわり』は1888年から1890年にかけて描かれ、タイトルからもお分かりのようにキク科の向日葵がモチーフとなっている。日本では夏を強烈にイメージさせる向日葵を、色合いを変えながら7点(11~12点という説もある)制作している。
最初に制作されたと考えられている作品(1888年8月制作)

最初に制作されたと考えられている作品(1888年8月制作)

作品によっては本数も異なり、3本~15本までの向日葵が花瓶に挿された構図が共通である。一説によるとゴッホのアルルでの生活・制作の拠点であった「黄色い家」の部屋を飾る目的で制作されたと言われている。

ゴッホにとっての向日葵は明るい南フランスの太陽、ひいてはユートピアの象徴であったという。
『ひまわり』はその色鮮やかなイメージが投影されたような作品だが、精神が破綻し精神病院での療養が始まってからは描いていないとされている。
ゴッホ自身が気に入ったとされる「12本のひまわり」(1...

ゴッホ自身が気に入ったとされる「12本のひまわり」(1888年8月)

当時はバブル真っ只中!「財テク」としての絵画

『ひまわり』が高額で取引された背景には、当時のバブル景気が大きく関係している。

1986年末から始まったとされるバブル景気は、潤沢な資金を背景に、大都市の再開発の動きが活発になった事による「地上げ」や好業績をもとに就職希望者を多数雇用した「就職売り手市場」など、現在では考えられない現象を次々と生み出した。
バブリーな人々!皆さんはバブルを経験されましたか?

バブリーな人々!皆さんはバブルを経験されましたか?

取引された1987年3月末頃には、同様に好景気を背景にしての「財テク」と呼ばれる資産運用が注目されていた。

所有する土地や株式、債券を運用して大きな収益(キャピタルゲイン)を上げる運用方法は、当時を強くイメージさせるが、『ひまわり』の高額購入もこの流れで生まれたニュースのひとつとなった。

ちなみに他には、フェラーリやベントレーなどの高級輸入車などが財テクの”アイテム”となっている。
絵画のイメージ

絵画のイメージ

また、安田火災海上(現・損保ジャパン日本興亜)は、2001年に安田火災人形劇場「ひまわりホール」の活動で「メセナ大賞」(メセナとは企業による文化・芸術支援)を受賞している。

バブル期に広がりをみせたメセナ。当時は金に糸目をつけない派手なメセナ活動が多くあったが、バブル崩壊後の失われた10年にあっても、文化・芸術をサポートしていた事は特筆に値する。

ゴッホの生涯

1853年3月30日 生まれ。1890年7月29日没。オランダ 北ブラバント州出身。
印象派の後のポスト印象派を代表する画家。

創作期間は10年程度とされ、その間に2000点以上の作品を残している。また、作品の多くは精神を病み、自殺する37歳までの数年間に描かれている。孤独と悲しみを背負った画家のイメージも強い。

また、エドモン・ド・ゴンクールの小説「シェリ」を読み、ジャポニズム(日本趣味)に影響を受け、浮世絵を数多く収集し、部屋に貼っていたという。

信ぴょう性は不明だが、”絵画は生涯で一枚しか売れていない”という定説も有名。
フィンセント・ファン・ゴッホ

フィンセント・ファン・ゴッホ

※『自画像』(1887年春)より

高額で取引される絵画

25 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

「私をスキーに連れてって」が公開30周年!トークイベントは応募多数につき受付ストップ!上映会も開催!

「私をスキーに連れてって」が公開30周年!トークイベントは応募多数につき受付ストップ!上映会も開催!

映画「私をスキーに連れてって」から今年で30周年を迎えるのを記念し、東京都内にて「ホイチョイ・プロダクション」の当時の関係者らが参加するトークイベントが開催されます。J-WAVEも特別上映会を開催します。
隣人速報 | 4,891 view
バブル時代の名車「日産・フィガロ」を精巧に再現した1/18スケールミニカーが登場!!

バブル時代の名車「日産・フィガロ」を精巧に再現した1/18スケールミニカーが登場!!

総合ホビーショップ「ポストホビー」を運営する株式会社ホビージャパンより、レジン製完成品モデルカー「1/18 ニッサンフィガロ」の発売が決定しました。ポストホビー及び全国のミニカー専門店・ホビーショップにて現在予約受付中です。
隣人速報 | 1,237 view
バブル期受験生の駆け込み寺!?現在は廃止された有名大学の二部(夜間)学部!!

バブル期受験生の駆け込み寺!?現在は廃止された有名大学の二部(夜間)学部!!

団塊ジュニア世代にとって忘れられないのは、同世代人口の多さから来る「受験戦争」ではないでしょうか。そして熾烈な勉強に疲弊する受験生にとって、駆け込み寺として注目された存在として「二部」がありましたよね。受験戦争から20年以上経過した現在、その二部の多くが廃止されているのをご存知ですか?
通称「カッコインテグラ」! 昭和から平成を駆け抜けたインテグラがミニカーになって登場!!

通称「カッコインテグラ」! 昭和から平成を駆け抜けたインテグラがミニカーになって登場!!

総合ホビーショップ「ポストホビー」を運営する株式会社ホビージャパンのレジン製完成品モデルカー「ホンダ インテグラ (DA7) RXi 1991 純正シートカバー (高級タイプ)」が現在、好評予約受付中です。
隣人速報 | 2,663 view
富士山の3倍の高さ!?バブル期に実際に検討された超絶高層ビル「東京バベルタワー」とは?

富士山の3倍の高さ!?バブル期に実際に検討された超絶高層ビル「東京バベルタワー」とは?

現在中東などで盛んに建設されている超高層ビル。中には高さ1000mを超える超々高層ビル(ハイパービルディングと呼ばれます)の建設計画もあります。一方、かつてバブル期の日本でも規格外のハイパービルディングの建設構想があったのをご存知でしょうか?この記事では、無謀とも言えるバブル期の建設構想について書いてみたいと思います。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト